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【S9最終391位/R2001】大怪獣ティーパーティー【性別不明統一】

皆さんS9お疲れ様でした。
ヒスイポケモンも環境に馴染んだレギュレーションDの中、相変わらず性別不明統一をしている生姜と申します。
今期はシーズンを通して大分勝率が悪かったですが、なんとかレート2000を達成できましたので筆を取らせて頂いています。テツノイバラ・テツノコウベの両採用は一応理由があってのものです。


【パーティ】

一応今回もレンタルあります。流石にイバラコウベ入りPTの需要は読めないです。


【結果】

TN ショウガ  391位 R2001


【構築経緯】


突然ですが、前期に私はイッカネズミ+ハバタクカミ+ポットデスの並びで最終2桁を達成することができました。多くの方にも構築記事を読んでいただくことができ、今でも私は感謝の気持ちでいっぱいです。この場を借りてお礼申し上げます。そして使えるポケモンが変化していない以上、今期もこの並びが通ると考え使い続けていましたが…まあ、なんというか、型バレの影響か、だんだん基本選出が通りづらくなりました。

前期のイッカネズミ+ハバタクカミ+ポットデスの並びは、実はスカーフ先発要員+高耐久鋼タイプ+ゴーストタイプの並びで壊滅します。前期はディンルーやレジエレキがいたおかげで高火力や起点作成に見えるような誘導が効いたのですが、前期の記事で囮だと明かしてしまったため、警戒されることがなくなってしまいました。控えの鋼タイプがアーマーガアならポットデスが通るのですが、ジバコイルやヒスイヌメルゴンだともう最悪。ひたすらテンポを取られて敗北することが多くなりました。

他にも環境に増えた辛い要素はたくさんありますが、特に辛いのは以下の4つでした。

①耐久振り連撃ウーラオスの増加
→イッカネズミのネズミざん10発で急所を引かないと倒せなくなってしまいました。パンチグローブ持ちとはいえアクジェは基本搭載。イッカネズミを対面突破された後、襷ハバタクカミが消耗してずるずる負けると言うのが増えてしまいました…

②スカーフ連撃ウーラオス+鋼タイプ
→こちらはポットデスの起点にできるのですが、初手イッカネズミは確実に倒されてしまい、ハバタクカミで削りを入れる前にチョッキジバコやドドゲザンに対面することになるため、並びによっては即負けにつながります。

③ステロ+トリルミミッキュ+イダイトウ
→イッカミポットでは4連続でかみつくの怯みが発生するぐらいでしか勝てません。本当に勝てません。前期の並びでも対処が不可能なため、絶対に対策枠を仕込まなければいけません。しかしミミッキュにトリックルームも呪いもさせない対処法はかなり限られてしまいます。

④電磁波の増加
→特に辛かったです。一回電磁波を当てられると全員機能停止に陥ります。なんとか倒しても裏には基本パオジアンやハバタクカミが控えているため、上から殴られて蹂躙されていました。行動保証があるカイリューやミミッキュに採用されると特に辛く、全抜きの耐性が厳しいものになってしまいました。

これらを対策するためには、新軸を用意して構築に組み込むか、保管の枠を用意するかの2択になると考えました。トリルテツノカイナやステロ展開などは通りそうな気がしますが、私の力量では使いこなすことができなかったので、基本軸に保管枠のポケモンを組み込む形を取りました。

欲しい要素は
①スカーフウーラオスと裏の鋼枠の両方に負担をかけられる先発要員
②麻痺にならずにS上昇ができ、連撃ウーラオスで止まらないエース
③ミミッキュ+イダイトウを一匹で見れるポケモン
の三点です。
これらを残り三枠で解決する必要があります。

①の要素に当てはまるのはテツノブジンなどもいましたが、毒テラスを考えて万が一想定外の事態が起きても怯みで誤魔化せるテツノコウベを選択。
③のミミッキュ+イダイトウを崩せるのは連続技持ちであると考えて、②の麻痺しない条件も併せ持ち、さらにウーラオスにも電気打点のある水テラステツノイバラを選択しました。
…パラドックス最弱と名高い二匹が同居していることに不安がありますが、とりあえず対戦してみることにしました。その結果、意外にも彼らは求めていた役割をしっかりと果たすのですが、今度はSブースト瞑想ハバタクカミ・Sブーストテツノツツミが重くなりすぎる事態が発生。タイプ受けも難しいこの二匹を対策するのに最終日まで頭を悩ませていましたが、最終的に出さないでもらおう!と言う発想に至り、半見せポケ要因としてチョッキの印象が強いジバコイルを選択。見せポケなので無理にチョッキにする必要が無いため、重かったドドゲザンに対してハメ倒せる磁力鉄壁ボディプレス型で採用し、構築の完成となりました。


【個体紹介】

ポットデス

テラスタイプ : みず
性 格 : 図太い
特 性 : 呪われボディ
実数値 : H149(108)-×-B121(196+)-C154-D134-S116(204)
持ち物 : 白いハーブ
技構成 : アシストパワー / テラバースト / 力を吸い取る / 殻を破る
調整
HB
A特化ディンルーの地震をB-1で確定耐え
鉢巻テラスカイリューの神速確定耐え
特化ミミッキュの球じゃれ+影打ちをテラス時最高乱数以外耐え
特化ウーラオスのあんこくきょうだ確定耐え
-1の意地パオジアンのかみくだくを15/16で耐え
-1の根性特化ガチグマのぶちかまし確定耐え
特化ランドロスのタイプ一致テラバースト確定耐え
-1のイダイトウの適応力威力150お墓参り+アクアジェット確定耐え
C
チョッキセグレイブを+2アシストパワーで確定2発
図太いHDカバルドンを+2水テラバーストで確定1発
H252ガチグマを+2テラバーストで確定一発
+2アシストパワーで等倍テラスウーラオスが確定一発
S
+2で準速スカーフガブリアス+1

続投の構築の軸。相変わらず物理相手にはめっぽう強く、起点を作成すれば全抜きしてくれます。絶対にディンルーを選出される構築にしているのでディンルーを起点にした展開は決まりやすかったのですが、今期は爆増した草テラスパオジアンの影響で少し動かすのが難しかったです。

パオジアン対面では
①相手が意地っ張りか陽気か
②かみくだくの有無
③先制技が不意打ちか礫のどちらか
が重要になります。というのも、ポットデスはパオジアンの抜群A-1特化タイプ一致威力80技+礫を耐えません。つまり性格を誤認して水テラスを切ると草or電気テラバースト+礫を耐えずに負けます。切らなくてもかみくだく+礫で負けます。そのため、事前に最速ハバタクカミで相手のSラインの確認+先制技の確認を徹底していました。かみくだくでBダウンを引いて前提が全部崩れたり、かみくだく不意打ち両採用だったり、挑発や剣舞採用型だったり、絶対零度で破壊されたりしましたが、呪われボディと合わせればパオジアンとのじゃんけんはやや有利ではあったと思います。選出率2位


ハバタクカミ

テラスタイプ : ノーマル
性 格 : 臆病
特 性 : 古代活性
実数値 : H131(4)-×-B75-C188(252)-D155-S205(252+)
持ち物 : 気合いの襷
技構成 : ムーンフォース / シャドーボール / 電磁波 / 置き土産

続投の中継役。先発枠の狩り漏らしを倒して後続に起点を作ります。最近知りましたが裏から出てくるブーストしないハバタクカミはそれだけで型の誤認を狙えるみたいです。拘りアイテムと誤認されて裏から出てきたサーフゴーやディンルーの行動が歪み、イージーウィンをとれることが結構ありました。

今回はサブエースにテツノイバラを用意したので電磁波+置き土産の起点作成の価値が上がりました。今期は吹き飛ばしやドラゴンテールなどの交代技が増えていたので能動的に瀕死になれるこの技の価値は高かったです。選出率1位


イッカネズミ

テラスタイプ : どく
性 格 : 陽気
特 性 : テクニシャン
実数値 : H157(60)-A122(212)-B93(20)-×-D96(4)-S173(212+)
持ち物 : 広角レンズ
技構成 : ネズミざん / かみつく / 電磁波 / アンコール

調整
A
ネズミざん10回でH244カイリュー確定1発
H4振りセグレイブ超高乱数1発
B4振りパオジアン確定一発
H252振り水ロトム確定一発
B4振りウーラオス確定一発
HB特化チオンジェン確定二発
H252ヒスイヌメルゴン高乱数2発
H252B116オオニューラがオボン込みで超高乱数1発
HB
特化ランドロスの地震確定耐え
特化パオジアンのつららおとし確定耐え
特化ガチグマの地震確定耐え
HD
特化ハバタクカミのムーンフォース確定耐え
テツノツツミのハイドロポンプ確定耐え
S
準速オオニューラ抜き

続投の先発枠。とりあえずネズミざんで相手を削り、後続の圏内に入れます。使用感としては電気玉投げつけるコノヨザルなんかに近いかもしれません。(電気玉投げつけるコノヨザルのアンコールはもっと流行っていいと思っています)

今期はスカーフウーラオスが大量に増えた影響で出落ちすることも珍しくなかったですが、その場合は水テラスを切られているのでポットデスで起点にできるのでテラスを強要するポケモンとしての強みができた気がします。

ノーマルタイプであるのが非常に優秀で、拘り持ちのポケモンはこちらの後続を考えると大変格闘技が打ちにくいと思います。その影響で格闘技を打たれる機会が殆どなく、見た目以上の耐久がありました。先発にスカーフや襷が多い環境ではこのポケモンは便利です。蜻蛉返りは辛い。選出率3位


テツノイバラ

テラスタイプ : みず
性 格 : 意地っ張り
特 性 : クォークチャージ
実数値 : H191(124)-A199(212+)-B142-×-D114-S114(172)
持ち物 : いかさまダイス
技構成 : ロックブラスト / 雷パンチ / 地震 / 竜の舞
調整
S
最速50族+2
+1で最速ガブリアス+2
+2で準速100族と同速
H
16n-1
A
+1ロックブラスト4発でB4振りイダイトウ確定一発
+1雷パンチでB252イダイトウ確定一発
+1雷パンチでH252B4ウーラオスが確定一発

ポットデスが出せないときのエース枠。ミミッキュ+イダイトウやウーラオス+鋼等の構築に選出していました。上記の構築にディンルーがいた場合は絶対に選出される構築になっているので出しません。

技範囲が独特で選出は難しかったですが、役割対象に撃つ技は揃っているので、相手を見て選出すれば案外困ることはありませんでした。基本1舞のみでしたが、2舞できた際のパワーは圧倒的でした。ただしロックブラストを外すと負けます。

正直使うまでは半信半疑のポケモンでしたが、トリル展開の構築にはめっぽう強く、麻痺が入らないという強みや種族値による中々の堅さもあって思った以上に使いやすかったです。ただしロックブラストを外すと負けます。負けます。(n敗)

バンギラスとの差別化にいろいろ言われることが多いですが、レギュレーションDでは連撃ウーラオスを一撃で倒せるという明確な強みがあるので十分差別化に成功していると思います。選出率5位


テツノコウベ

テラスタイプ : はがね
性 格 : 臆病
特 性 : クォークチャージ
実数値 : H169-×-B107(4)-C174(252)-D100-S176(252+)
持ち物 : ブーストエナジー
技構成 : エアスラッシュ / 大地の力 / ラスターカノン / 身代わり

先発要員その2。ウーラオス+鋼の構築が見えたときなどに先発で出します。
地面+飛行の技範囲が優秀で、環境のポケモンの多くに等倍以上を取ることもできます。困ったときには3割怯みを押しつけにいけるので初手の削り要因として優秀でした。

身代わりの採用理由はカイリュー・サーフゴーに様子見するためです。カイリューはエアスラ連打マンのコウベにアンコールを撃つことはなく、サーフゴーは攻撃技を撃ってくるとしたらゴールドラッシュなので身代わりでの様子見が安定します。副産物としてドオーに負けなくなる利点もありました。

技範囲からチオンジェン+毒タイプやゴリランダー+ヒードランなんかにも有利をとれます。ブーストハバタクカミの起点になりやすい点は辛かったですが、今シーズンは遅いハバタクカミもそこそこいたので怯みで押し切ることも少なくなかったです。ラスターカノンはハバタクカミやセグレイブに撃つのですが、挑発や悪の波動が欲しい場面も多かったです。

サザンドラとの差別化にいろいろ言われることが多いですが、レギュレーションDでは連撃ウーラオスを一撃で倒せるという明確な強みがあり、そもそも飛行技が強い環境なので十分差別化に成功していると思います。選出率4位


ジバコイル

テラスタイプ : ひこう
性格 : 図太い
特性 : じりょく
実数値 H177-×-B179(220+)-C150-D110-S85(36)
持ち物 : 食べ残し
技構成 : 放電 / ボディプレス / 鉄壁 / 身代わり
実数値 : H177(252)-×-B179(220+)-C150-D110-S85(36)
調整 
S
ヒスイヌメルゴンの上を取りたいので少し多めに

最後に構築に入ってきたポケモン。ベンチでテツノツツミとハバタクカミを威圧します。このポケモンを入れてからノンストップでレートが100近く上がったMVP枠です。

このポケモンの選出誘導の狙いは
①初手にSブースト瞑想ハバタクカミを出させないこと
②ディンルーを選出させること
③テツノツツミの選出にリスクをつけること
④電磁波エアスラッシュアンコールカイリューを選出させないこと

の四点です。実際狙い通りの役割を果たしてくれました。

特性が磁力なのは苦手なドドゲザンをキャッチする目的です。一度対面させてしまえばBアップ+身代わりが残る状況を作れるため、見えない勝ち筋として機能してくれました。ヒスイヌメルゴンにも鉄壁を二回積めれば地震で身代わりが残ったりします。地味に受けループにいれば選出されるゴツメミミズズをキャッチできるのも良かったです。実は過去のからやぶバトンエースの流用なため、また一緒に戦うことができて嬉しかったです。選出率6位


【選出】

基本選出
イッカネズミ+ハバタクカミ+ポットデス
未だにイッカネズミが上から一撃でやられなければ火力を押しつけ続けられる圧倒的パワーがあります。イッカネズミで相手を6~15割ほど削ってハバタクカミで処理し、ポットデスで全抜きします。

VS受けループ
イッカネズミ+ポットデス+テツノイバラorジバコイル
できるだけ速くヘイラッシャにフェアリーテラスを切ってもらいましょう。その後はポットデスで勝てます。テラスは必要ないのでイッカネズミに切ります。ゴツメ持ちがいなければ大体イッカネズミで完封できます。

VSウーラオス+チョッキ持ち鋼タイプ
テツノコウベ+ハバタクカミ+ポットデスorテツノイバラ
→とにかく鋼タイプをハバタクカミ圏内に入れることを意識します。ウーラオスで起点作成をしながらエースで詰めるイメージです。

VSトリルミミッキュ
イッカネズミ+ハバタクカミ+ポットデスorテツノイバラ
トリルエースがガチグマならポットデス、イダイトウならテツノイバラです。相手の先発の前で前2匹を使い潰し、ミミッキュが出てくる前に積みを完了させます。


【きついポケモン】

・ものまねハーブ
・ドオー
・チオンジェン
・ハバタクカミ全般
・みがまもキョジオーン
・アンコールカイリュー
・チオンジェン                 
・ミミッキュ
・テツノブジン  
・デカヌチャン   ext.

前期と同じく、上から行動を押しつけてきたり、行動保証がある構築は苦手です。しかしこちらにさらに運要素が増したため、案外運次第ではひっくり返せたりします。ただしものまねハーブ持ちには絶対勝てません。


【あとがたり】

今期は非常に勝率が悪く、本気で諦めかけていたシーズンでした。それでもX (旧twitter)の皆さんの頑張りや応援を見てなんとかレート2000にたどり着けたのは本当に嬉しかったです!まさかレギュレーションD追加ポケモンがいない構築になるとは思いませんでしたが…

ところで話は変わりますが、9月13日についにポケモンSV追加コンテンツ「碧の仮面」が追加されます。私はというとまさかの抹茶ポケモン、チャデスの登場に楽しみしかありません。好きなポケモンのカジッチュの追加進化まであるということなのでDLCを楽しみながら、ランクバトルも続けていきたいと考えています。
もしかしたらカミッチュを使うために新しい統一を始めるかもしれません。レギュレーションEではチャデス・ポットデス構築なんかもやってみたいですね。

何はともあれ、来期以降もやはり性別不明統一は続けていこうと考えているので、もしまた見かけた際にはお付き合い頂けますと幸いです。

最後に、ここまで読んで頂いた皆様、ありがとうございました!


何かご意見やご質問などございましたら、お気軽にお声かけください
X(旧twitter)ID→aonoyu09



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