胸腔鏡下胸部交感神経幹切断術(ETS)を受けて2年後の状況

こんにちは。こちらのnoteをお読みくださり、ありがとうございます。
私は、大学3年で2年前にETS手術を受けました。
手術を受けるまで、様々な情報をWebサイトやSNSなどで仕入れました。
今回は、2年後の今までの状況を書くことで、
ETS手術を検討している皆様のお役に少しでも立ちたいと思い、拙い文章ですが、こちらのnoteにその後の情報などを簡単にまとめさせて頂きます。

私がETS手術を受ける前に悩んでいたことは
重度の手汗(手掌多汗症)です。
小学校入学時には緊張していなくても、手のひらから汗が滴り落ちるような酷さでした。
もちろん、テストの時には紙はふやけ、人と握手をする、手を繋ぐことが大嫌いでした。
皮膚科で、手汗を改善する塗り薬をもらいましたが、
大学入学時までも、特に改善もせず酷いままでした。

20歳になってからは、両親も手術をしていいとのことだったので、ETS手術を受けようと情報収集をはじめました。

私が、手術を受けた病院は
相模原病院です。
自宅から遠くなく、手掌多汗症に詳しい先生がいるとの友人のすすめから、まずは診察に行きました。
先生からは、代償性発汗のお話があり、後悔している患者さんもいるけど、いいですか。と何回か聞かれました。
その他、丁寧に手術についてお教えくださいました。

正直、
私は手のひら以外ほとんど汗をかかずに生きてきて、代償性発汗は個人差があるとのこと。実感もあまりわかず、とにかく他から汗が他から出ても手汗だけは止めたい一心で手術を希望しました。

手術まで、全身の検査(血液検査やレントゲンなど)を行い、2-3回通院したあとに4回に手術となりました。

手術は全身麻酔で行いました。
コロナ禍のため1日目が、PCR検査
2日目に、手術
3日目の朝に退院という流れでした。

2日目の午後13時、ついに手術が行われ
目覚めた時には夜の18時でした。(そのため夕食の配膳も終了し、丸一日ほとんど物を食べないことになります。お腹が大変すきました。)

起きると同時に、泣きたくなるほど肺が苦しかったです。肺を萎ませる手術をしているわけなので、
胸が苦しくなる人、痛い人は多いそうですが、私の場合かなり辛かったです。
特に右や左に寝返りを打つととても痛く、仰向けで寝ても、大きく息を吸うと痛いので、その時は手術しなければよかったと泣きながら思いました(笑)
看護師さんを呼んで痛み止めの強いものをもらったりもしました。
しかし、同時に手汗が全く出ていないことに感動したのを覚えています。

翌日に退院。

正直、そこから2週間は、私の場合胸の痛みが続きました。夜中に何度も痛みで起きて精神的に辛かったです。
しかし、手汗は皆無でした。

2週間後は、息切れが辛かったのですが、胸の痛みは軽減。SNSでも、術後同じ症状がある人を知り、
自分だけではないことに安心しました…。
もちろんその間、お医者さんにも何回か痛みについては相談もし、レントゲンも撮りました。
レントゲン等に異常はなく、やはり、術後に肺が痛むことはあるようで、痛み止めを日にち多めに貰っていました。


2ヶ月もすると胸の痛みはなくなり、手汗とも無縁になり快適な生活が送れるようになりました。

そして、術後からはじめての夏に、代償性発汗を知ることになります…。


手汗を気にせず生活ができる中、
7月あたり暑い日が続く中で、ついにお尻と太ももと胸にたくさん汗をかくようになってしまいました。
2年経ったいまでも、まだ洋服シミができるほどではないですが、ズボンが肌に密着している程度には汗をかいてしまいます。こればかりはどうしようもないのですが、これ以上ひどくならないことを願うしかありません。
また、汗をかくのであせもができやすいため、注意してクリームを塗って対処しています。
秋から冬は、気温が下がるため、代償性発汗に悩まされることはありません。
私の場合は、今のところ夏の間およそ2ヶ月のみです。

以上が、わたしがETS手術を受けて体験した内容です。

やや検討中の方々には、不安になるような内容になったかもしれません。ただ、良いことばかりではなく辛かったこともきちんと書き留めておきたかったのです。

術後2週間胸の痛み、2ヶ月近く息切れ、そして代償性発汗を経験していますが、
それでもわたしは、2年間過ぎても手汗とは無縁の生活になり、とてもありがたく思っています。

友達や恋人と気軽に手を繋げるようになったり、
アルバイトでも手汗を気にせず接客ができたり、
勉強をする時、パソコンやスマートフォンを触る時、
何かと手汗を意識することがなくなり快適です。

皆様は、ETS手術、または別の手術で多汗症と向き合うかもしれません。多汗症は簡単には治らず苦しい思いをしたことがある方が多いかと思います。
皆様にとって、手術を検討する際にこのnoteの情報が少しでも役に立てたら嬉しいです。

拙い文章ではありましたが、
最後までお読みくださりありがとうございました。
質問などございましたら、コメントやDM等でお書きください。

追記*ETS手術は、両側同時に行いました。

Miki




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?