ふたりのお母さん

5月のハッシュタグ企画は「#お母さん」とのこと。

基本的に自分の母親のことは「母」と書くべきなのでしょうが、今回はあえて「お母さん」と書くことにします。

僕は関東に住んでいて、九州の実家にお母さんは住んでいます。

会う前は『もうお母さんがびっくりするくらい、とびっきり優しくしてあげるんだ!』と思って帰省しているのですが、再会するとその思いは2秒で崩れ去ります。

どうしてでしょうね。

基本的に性格がまったく違う僕とお母さん。

僕はおしゃべりが好きで、静寂が苦手。会話がなければ意味のない単語を発したり、バカげたことを言っておふざけをします。

お母さんは、僕とは正反対で物静かでおとなしい人です。おしゃべりをするよりは聞き手に回るようで、言ってみれば聞き上手です。

僕が黙っていると、基本的にはお母さんもダンマリしています。もちろんいつもそうというわけではありませんけど。

今年は母の日の前日に一緒にお出かけをしました。実は去年の母の日にお母さんのお母さん、僕のおばあちゃんが急逝したのです。

一周忌が7日におこなわれるとのことで帰省をしました。本当は日曜日まで滞在しても良かったのですが、いろいろと都合があり土曜日の母の日前日までの滞在になりました。

お母さんとお出かけをして、夕飯も一緒に食べることができたのでとても喜んでいました。でも、僕はひとつ忘れていたのです。

お母さん、肩もみしてあげるの忘れてたよ。ごめんね。


もうひとりのおかあさん

僕にはもうひとりおかあさんがいます。そうです、妻のお母さんです。

ここではどのように表現しましょうか。義理のお母さん?なんかよそよそしいですよね。では、『御母さん』にしましょう。

お母さんと御母さん。ふたりは同い年なのですが、まったく逆の性格です。

どちらかというと僕は御母さんとの方が会話が弾みます。でも、お母さんの方が僕の話を聞いてくれます。

それはやっぱり我が息子だからでしょう。

我が家ではお互い義理のお母さんに対して、敬語は基本的に使わないようにしています。僕も妻もお互いのお母さんに敬語はほとんど使いません。

お母さんは嫁に対して親しみを感じることができてうれしいようです。

御母さんも婿に対して、おそらく親しみを感じており嬉しいと思ってくれていることでしょう。

二人のお母さんは最初は少しぎこちない感じでしたが、最近はたまに電話で長話しをすることもあるようです。

もちろん、御母さんがたくさんおしゃべりをして、お母さんは聞き役です。

二人のお母さんが仲良くしていると本当に嬉しく思います。だってどちらも大切な「おかあさん」ですから。

御母さんは母の日に、妻と電話で話をしていました。途中からスピーカーホンにして、僕も会話に加わって御母さんに感謝の気持ちを伝えました。

電話を切る前に妻が「母の日おめでとう、長生きしてね」と言うと、御母さんは「まだ長生きしてねは早い!」と言うので、妻は「早くない、もう老人よ」と返していました。

僕も長生きしてねと言うのはまだ早いのかなと思っていたけど、妻がそう言ったので笑ってしまいました。

お母さん、御母さん、いつまでも元気で長生きしてくださいね。息子も娘もそう願っています。


それでは、今回はここまで。

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