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6月7日の備忘録。

どうも。
とんでもなく久しぶりにnoteを更新している椎名です。
きゃー。久しぶりすぎてどうした急に。

ノリと勢いだよそんなものは

↑この大きい文字を記事の見出しとして一生使えない女・椎名。
ちゃんと文章を推敲して、項目ごとにまとめて見やすく展開しないといけないんだよ。きっと。もっと。ずっと。
なので、今日は頑張って項目別に、理路整然と書きたい気持ちが、一応あることを最初に述べておこうと思う。

椎名、ついにnoteで憧れの目次(そんなにちゃんと活用できてない)の設置に成功✨

6月7日に何があったんじゃ

去る6月7日(金)、椎名は朗読イベントに出演しました。
過去何度か出させていただいております、
おむすびシアターBARシモキタという朗読&生演奏のBARでやってるやつです。
2人(たまに1人だったり3人だったりもする)の役者による朗読のステージを、
ミュージシャンの生演奏と、ご飯やお酒と一緒に楽しめるBARでありんす。
椎名は過去、藤堂瞬さん、中舘早紀さん、牧野純基さん、程嶋しづマさん、小岩崎小恵さん、西分綾香さん、遊佐邦博さん…といった素敵な相棒と共に出演してきました。
で、今回の相方は、ビジネス夫婦の相方でもあります、浮谷泰史くんだったワケですね。

椎名亜音&浮谷泰史
通称『ビジネス夫婦』のわしらじゃ。

今回の出演に際して

椎名はこのおむすびシアターBARシモキタの朗読に出演する際、
必ず1本自分で作品を書くというのを勝手な決まりごとにしておりまして。
過去7回の出演でも、必ず何か1本はオリジナルを書いてきました。
(ちなみに牧野くんは4作品書き下ろしてくれた。他の脚本の〆切にも追われていたのに。頭おかしいんか。ありがとう。最高だよあんた)
で、浮谷くんも劇作家であり演出家であるので、せっかくだから書こうよ、みたいなところから始まり、気付いたら全作品オリジナル持ち込みというクレイジーなことになっていました。
そのオリジナル6作品を、上演した順に、紹介したり振り返ったりしてみようではないか。

📚今回の作品群(目次にしやすい度No. 1項目✨)

①『ある日の劇作家と演出家』 作・椎名亜音

これは今回唯一の新作じゃないやつです。
以前、西分綾香ちゃんと組んだ時に書いたやつの再演です。
打ち合わせの際に、椎名の過去作のどれかを一つ読もうということになり、これになりました。
【登場人物】
一条繭歩(いちじょう・まゆほ)…劇団の座付き脚本家。
鏑木孝介(かぶらぎ・こうすけ)…劇団の演出家。主宰。繭歩の大学の後輩。

という二人。繭歩が椎名。鏑木が浮谷。(ぶんちゃんとやった時は、鏑木つばさって名前の女性演出家だった)
舞台公演の顔合わせ前夜。脚本が書けてない作家と、それをどうにかしようとする演出家の二人の苦悩を描いたしょうもない会話劇。
作中に登場する謎すぎる単語『ハピコパポコ』がキャッチーな(?)作品です。
きちんと作品化したのはこの作品が初めてなのですが、
一条繭歩と鏑木の二人は、実は椎名が10代の頃にすでに誕生していたんだ。
(学生時代の手書きの原稿の残骸に、既に二人の会話が存在していたのであった)
(その時は繭歩が小説家、鏑木が編集者という設定だった模様)
長!構想あたためすぎてドロドロに溶けた!
読み手としては、普段の椎名と浮谷に極めて近いやり取りなので、役作りほとんど要らなかったんちゃうの。多分。
楽しくやれました!

この写真は多分、ハピコパポコを読んでる時だと思う。

②『演劇外来』 作・浮谷泰史&椎名亜音(共作)

【登場人物】医師…浮谷泰史/患者…椎名亜音
これは二人で共作したやつです。
台本の共作って何…?とお思いでしょう。
これは、後述のビジネス夫婦漫才のネタを作っている時に、その中の一つのエピソードが膨らみすぎて、独立したものです。
は?
何言ってんだ、とお思いでしょう。
おしゃべりしながらフリートークで中身を作り、それをのちに台本化しました。
主に浮谷が文字化して、そこに椎名が細かく付け足したりして整えた感じです。
演劇をやめられない患者が演劇外来にやってきて、医師の診断を受ける話です。
朗読作品というよりも、ほぼコントです。
小劇場の演劇人あるあるを詰め込んだやつ。たまにブラック。
突発性舞台マジック。受動演劇。マッチポンプラブ。演劇のオーバードース。
めっちゃ笑ってもらえました。嬉しかったです。ありがとうございます。
今後ぜひいろんな人に読んでほしい。読み手ご本人のエピソードも足したりしてw

③『夢中になりすぎる読者〜六人の豪傑〜』 作・椎名亜音

過去2作品やった『夢中になりすぎる読者』シリーズの第3弾。
片方がひたすら物語の本文を朗読し、相方がひたすらそれにツッコんでいくスタイルの読み物。
すでに『大きなかぶ』と『ブレーメンの音楽隊』がありまして、おむすび朗読のレギュラー作品にしていただいております。ありがとうございます。
先日ふと子供の頃に読んだ『六人の豪傑』を思い出し、ノリで書いてみました。
今回最初に書けた本はこれです。浮谷のツッコミ百貨店開店だぜ!と。
でもね。椎名は自信がなかったんだよ。なにしろ今回の相方は世界のツッコミニスト・浮谷さんじゃないですか。ツッコミのワードセンスも能力も、向こうの方が遥かに上手(うわて)なワケですよ。
で、稽古で一度読んでみた時に、やはりあまりしっくりこなくてだな。
結局、読者の役を椎名に挿げ替えて読むことになったのだよ。
これまで椎名は地の文しか読んでこなかったんだ。
初めてツッコミやってみたんだけどすげえ疲れた。
しづマさん、遊佐さん、本当にごめんなさい。
この本、実は地の文を読む人が読者にけっこう協力して行く必要があって、
ツッコミやすい展開やリズムの運びをした方が、読者側が格段にやりやすいんだ。
そのあたりはもう阿吽でした。ありがとう浮谷ナレ。
めっちゃ汗かいた。でも楽しかった。

夢中になり白熱するワイ。

④『モンダイサク至上主義「オズの魔法使い」西の魔女のターン』 作・椎名亜音

椎名の新作書き下ろしのやつです。この作品に辿り着くまですげえかかった。
読み合わせ稽古に10分遅刻してようやく書けた作品です。まじギリだった。
すいませんでした。本当に全然書けなかった。まじ一条繭歩だった。俺。
オズの魔法使いのラスボス担当・西の魔女の物語。
椎名の解釈や創作を多分に含んだifの物語。笑い一切ナシの激重いやつです。
西の魔女とオズはかつて恋人同士で、ドロシーと同じように竜巻に飛ばされてこの世界にやってきた人間だった、という設定。
恋人のために魔女にまでなったのに、醜い姿になったことで逃げられた。
長年の恨み節を語るお話でした。
魔女の恋人(のちのオズ)のセリフを浮谷さんに読んでもらったんだけどもさ。
そんなにたくさんセリフはなかったんだけどもさ。
絶品だったよね。
そうそうそれそれ!書き手はそれをやって欲しかったんや!を全部ちゃんとやってくれたよありがとう。
本番のアドリブで、予定と違うところで退場して行くセンス!最高かよ。
西の魔女は本当は泣かずに読み終えたかったのですが無理でした。
あんなに恨んでたのに、最期の最後に浮かんできたのは優しかった頃のあいつですよ。もう、ホラーですよ。怖い話のオチみたいにしたかったのに。無理だった。
そして、朗読からそのままあべみづきちゃんの歌へ。
作品にちなんで、このターンでは『Somewhere Over the Rainbow』をリクエストして歌ってもらいました!
読み手の我々、ピアノのまりえさん、シンガーのあべちゃん、間奏でペットソロを吹いてくれた小島ちゃん。5人で紡いだ作品となりました。感動。ありがとう。

後列左から、ピアノのまりえさん、演出の遠藤店長、
シンガーのあべちゃん、トランペットの小島ちゃん。

⑤『朗読版ビジネス夫婦漫才』 作・浮谷泰史&椎名亜音(共作)

『ビジネス夫婦漫才』というイミフなジャンルの持ちネタが武器の我々。
約2年ぶりにやりました。漫才。
今回は朗読のステージなので、今までやったことのない台本化とそれを朗読する、
という新境地にチャレンジする!という名目でだな。

朗読で漫才!にチャレンジする(姿勢を見せている)我々。

途中でしんどくなって一旦本を閉じて普通に喋ってみたりもして、
朗読で漫才なんてできない、難しい、良さが削がれる、みたいな話題から、
ジャンヌダルクの話題になり(なにゆえ)、過去に戻りたい!と言って台本をさかのぼってタイムスリップしたりしながら、朗読漫才は結末へ…
と見せかけて、

一生懸命つくった、台本に見せかけた小道具w

最初から台本はひとつもありませんでした!というオチ。
朗読とは!!!!!!!!?
リーディングライブの概念を根底から覆す行為!!!!!!!
面白がって上演許可してくれた遠藤さん、本当にありがとうございました。
みんなめっちゃ笑ってくれて、最後めっちゃ驚いてくれて、とても嬉しかったのですが、惜しむらくは、この時点で浮谷がだいぶ酔っ払っていて、スピード感とキレ味にやや欠けていた点ですかね。
おい。あいつめ。

⑥『明日、世界が終わるなら』 作・浮谷泰史

ラストを飾ったのは浮谷さんの新作です。
とても優しい、素敵な、せつない、夫婦のお話でした。
わたくし、浮谷さんとは基本的に役者同士としての共演が主でして、
浮谷作品をちゃんと観たのは、おそらく『アンタイトルアンハッピーラブ』だけなんじゃなかろうか。
世界をちゃんとひとつ立ち上げて、そこに人間たちを生かして、物語を転がして、
盛大にメッセージを放り投げるって、本当にすごいことだなぁ。
ちゃんと言葉にしないといけないもんな。そりゃそうだよ。言葉で伝える分野なんだから。などと思ったよね。(ワタシははっきり言葉にして書き出すの、若干恥ずかしくてやり切れずにやめちゃう、みたいになっちまうんだと、今回特に感じました。)
食べることが大好きな奥さんと、隠し事がヘタな旦那さん。
奥さんが病気になって、この世を去って、大好きな旦那さんに遺したもの。
いや、あんなん、泣くやん。わーん。の気持ち。
奥さんのキャラクターはとても演じやすくて、何だろう。自分とは全然似てないんだけど、とても演じやすくて、初見からまったくノンストレスでやれました。当て書きしてくれたんかな。知らんけど。
比較的ベロベロに酔っ払いながらもきっちり演じ切った旦那さん万歳。若干呂律怪しかったけどwww

この記事に掲載されてる写真たちは概ね
お客さんが撮ってSNSに上げてくれたやつを拝借しています。
みなさまありがとう✨

というような感じで。結局超満員のお客様に見守られて幕を閉じました。
朗読以外の時間はお客様とおしゃべりできて。
ライナバとかブラスミとかの、舞台の感想を聞いたりもできて。
浮谷くんは久しぶりにファンの皆様と直接おしゃべりしてて。
みんなたのしそうで。
よかったなぁ。

最終的にウルトラ千鳥足の相方を担いでタクシーにぶち込むまでが遠足みたいになったけど(笑)
楽しかったなぁ。

みなさま、本当にありがとうございました


追伸

数日後、マスターの遠藤さんから連絡が来まして。
「8月あたりにまた、ビジネス夫婦で一緒に出てもらえませんか」

……え?どうします?浮谷さん?


あでゅう。

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