偶然というものはこの世には存在しない
なんで移住してきたの?何でここを選んだの?何しに来たの?
そう聞かれることも多い。けれど、改めて聞かれると、誰かに呼ばれたからではないかとしか言いようがないような、移住先の決まり方だった。
私にしてみれば、紆余曲折あって岡山県にしようとは思っていたけれど、その先は全く決めていなかったのだ。
決めてないのに、住処が売れた!出ていくまであと100日!
今考えても、まぁまぁ汗がでる。
SNSのお陰で、いつもはコメントしてこない友人経由で世話をしてくれる人とつながり、そしてそれぞれの市の移住担当者に繋がっていった。
貸してくれる予定のない空き家の軒先で雨を凌ぎ、いくつもの市町村を回り、結局、「貸りられるはずでなかった」家の大家が、貸してくれると言ってくれたのだ。
場所が決まったのは、マンション引き渡しの20日前。空き家の掃除もまだだから、仮ぐらしをしながら1ヵ月半ほどを過ごした。
主人の家、私の家、市のおためし暮らし2カ所。
貸してくれるお家は、畳を上げ、床板を外して床下に潜り、シロアリの駆除がわりに木酢液を振りまいた。
大工さんや電気工事、表具やさん、いろんな方が入れ代わり立ち代わり、家を修繕し、最後にプロの掃除業者も雇い綺麗に!
色んな人が野菜を差し入れてくれたり食べ物をくれたり。
そういえば、空き家清掃では30人くらいの方が手伝いに来てくれた。ものすごい勢いでいろんなものが運び出され、今までないほどいきなり要るか要らないかの判断を迫られ、本当に目が回った・・・・
色んな人との出会いが、実は偶然ではなく必然だとしたら、これから起こることも、自分が決めることでどんどんと準備される事なんだろう。
もし、これから移住しようと思っている人がいるのならば、幾つかの事を伝えておきたいと思う。特に、田舎、限界集落に越すのなら。
良くも悪くも、鈍感であれ。
プライバシーはないと思え。隠すから見に来る。裸でバーンと行くくらいでいけば、「いやそんなにみたくないし」とほっといてくれる(笑)
礼節も大事だが相手の懐に裸で飛び込むくらいの勇気があったほうが溶け込みやすい
都会の常識を持ち込むとあからさまに非常識になるが、それをそのままやり切るかどうかは自己判断。たとえ嫌われても全く問題ない。世界の7パーセントからはどうやっても嫌われるというのは決まっている。
田舎は狭い。だからこそ、守られてるともいえる。
他にもいろいろあると思うけど、今日はこの辺でお開き。
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