言葉にならない

自分が釣れない理由は結局分からずですが、釣れる時期であることは間違いないと分かりました。

諦めず海に行き、投げ続けるしかありません

気づけばもう11月です。

ここ最近朝マヅメを狙ってずっと同じところに早朝ばっかり行ってましたが、別の用事のついでもあって真っ昼間に行ったことない漁港に初めて行くことにしました。

正直前情報はほとんどなく、釣れてるポイントかどうかも分からないままでした。

とりあえずテトラ帯のポイントに到着。
人が全然いないw

こんなゴールデンシーズンに人がいないなんて、絶対釣れへんやんwしかも昼なんて!
と期待値ほぼ0からのスタートフィッシングです。

いつも通りあれこれ試します…
セットアッパー、リライズ、モンスターショット、ビックバッカー…
当たり前のように反応はありませんw

この日は大潮、ジグを投げますが流れが結構早くてやりにくい。(人がいなくて良かった)

人がいないからノンストレスで投げまくれるのが嬉しくて、1時間くらいただただジグを投げてはしゃくってました。

お昼ごはんを食べずに来たので、そろそろお腹が空いてきたので一旦ご飯でも食べに行こうかなと思ってた矢先…

その瞬間は突然訪れます

ガコンッ!!

しゃくってたロッドにいきなり重い負荷を感じたと思えば、同時にギュオオオオとすごい力で引っ張られます!

は?え?何?何?

突然の出来事にほんとに何が起こったのか分かりません。パニックです。

来たんか?来たんか?来たんか?コレ?

同行してる釣り仲間がいるわけでもなく、そもそも周りに人はいないしどうしたらいいのか分かりません。

(今思えばアワセをしたかどうかも覚えていません)

焦りまくる自分に落ち着けと何度も言い聞かせながら、巻いていきます。
いきなり横に走ったり、頭ゴンゴン振ったりもう訳が分かりません。
ようやく近づいて来たと思ったら猛烈にテトラに突っ込んで来ます!
「やばいやばい突っ込む突っ込む!!」

これ、動画で見たやつや!

「テトラに突っ込む」という動画で見てた事象がまさに自分の目の前で!
ようやく青物であろう魚と対峙してる実感がここでわいてきますw

そんなことよりこのままではラインブレイクされると必死のゴリ巻きで目の前まで寄せることに。

海面付近でギラっと光る魚影が目に入りました。

青物だ!

サイズはよく分からないけど、青物であることは間違いありません!

これは絶対に獲ったる!

近くに寄せて、海面まで引っ張り出せたものの、この先大きな問題が…

タモ入れ…

数々の動画でショアジギングの諸先輩方がタモ入れでバラすのを目の当たりにしてきました。
初めて釣れて一人でしかもこんなテトラでって思うと無理ゲー感で絶望しかありません。

そんなことを言っても始まらないので荒ぶる呼吸と乱れるロッドを持つ右腕を落ち着かせ、タモ投入…

しゅるしゅるしゅる〜

ふぁーっ!!

枠の外側で網とフックが絡んでもた!

ほらな〜、こんなん絶対無理やん(泣)

泣きそうになりながら、何なら逆ギレしそうになりながら目の前の魚体を何とかネットにねじ込もうとこにょこにょタモを動かしました。

テレテテッテレー♪

幸運にも網からフックが外れネットイン!!
(YouTubeでよく聞く、キャッチしたときの効果音が脳内再生!)

ベールを起こして(これは忘れまいと気を付けてました)、魚の重みを感じながらタモをずり上げました。

釣れました

長かった

ほんとうに長かった

息をするのも忘れていたのか酸欠のような状態で、頭が真っ白です、手も足もガクガクです。

深呼吸をしますが乱れた呼吸と息苦しさ、震える手足はなかなか落ち着きません。

決して大袈裟な話ではなく、本当にそんな状態でした。

嬉しさよりも信じられない方という方が勝っていた気がします。
サイズ以上にこの魚とのやり取りで経験できたことははかり知れません。

結局釣れた理由という理由は分かりません。
魚がいたであろうところにジグを投げ、しゃくり続けてた結果でしかなかったのかと…

(これではマッチザベイトもくそもありません)

とにかく、長い長い暗黒時代を抜けた瞬間は「歓喜」というよりも「衝撃」という方が相応しいものとなりました。