見出し画像

武士の知恵から学ぶカードゲーム~水の巻編【五輪書】

はじめに

宮本武蔵は五輪の書の「水の巻」の冒頭で、兵法二天一流の心、水を本として、利方の法をおこなふ(わが二天一流の根本は、水の心を手本として、勝利の道を見出していく)と記しており、「水の心」であることが重要であると記しています。


「水の心」とは平常心

カードゲームは、戦略と心理戦が交錯するゲームです。プレイヤーはカードの組み合わせや相手の動きを予測しながら、勝利を目指します。このような環境で、宮本武蔵の「水の心」の教えを取り入れることで、ゲームの中での心の動きや戦略を深めることができます。

「水の心」の理解

心を広く、真っ直ぐに保ち、緊張しすぎることなく、緩むこともない。この「水の心」は、カードゲームの中での心の安定を意味します。例えば、あるプレイヤーが強力なカードを出してきたとき、多くの人は焦りや恐れを感じるかもしれません。しかし、「水の心」を持つプレイヤーは、その状況を冷静に受け止め、最適な対策を考えることができます。

また、逆に自分が有利な状況にあるときでも、過信や油断をせず、相手の可能性を見極めることができます。例として、相手が手札が少なくなった時、勝利が近いと感じるかもしれませんが、その中に強力なコンボカードが隠されている可能性も考慮し、油断せずにプレイを進めることが大切です。

心が何かに囚われたり、気を抜いて注意散漫になることは避けるべきです。例えば、前回の対戦での失敗や、相手プレイヤーの過去の実績に囚われてしまうと、現在のゲームに集中することができません。また、勝利が目の前に見えてきたときに、気を抜いてしまうと、一瞬の隙をつかれて逆転される可能性もあります。

カードゲームは、常に変わる状況の中での迅速な判断が求められる場面が多いです。その中で、「水の心」を持つことで、冷静な判断と戦略的な思考を維持することができ、勝利への道を切り開くことができるでしょう。

冷静な判断がもたらす意外な勝機

カードゲームは、試合の中で数多くの局面が生まれ、その都度、プレイヤーの判断が試されます。宮本武蔵が説いた平常心の重要性は、このような局面での冷静な判断をサポートし、勝機をもたらすことができます。

武蔵は「すべて兵法にあっては、平常の身体のこなし方を戦いのときの身のこなし方とし、戦いのときの身のこなし方を平常と同じ身のこなし方とすることが大切である」と述べています。これは、状況がどうであれ、心の動揺を避け、常に冷静な判断を下すことの重要性を示しています。

例えば、カードゲームの中で、相手が連続で強力なカードを出してきたとき、多くのプレイヤーはそのプレッシャーに押し潰されるかもしれません。しかし、平常心を保つことができれば、その状況を冷静に分析し、手持ちのカードや次のターンの戦略を考えることができます。

また、自分が連続で良いカードを引けたとしても、それによって舞い上がることなく、相手の反撃やサプライズを予測し、先を見越したプレイが可能となります。例として、自分が連続で攻撃カードを引いた場合、一気に攻撃を仕掛けるのではなく、相手が持っている可能性のあるカウンターカードを考慮し、タイミングを見計らって攻撃を行うことが考えられます。

カードゲームにおいて、局面は常に変わりますが、その中で平常心を保ち続けることで、冷静な判断を下し、有利な状況を作り出すことができるでしょう。武蔵の教えを胸に、次の対戦を迎えてみてはいかがでしょうか。

「外柔内剛」の戦略

表面上は弱みを見せることで、相手を油断させ、その裏でしっかりとした戦略を練り上げる。例えば、カードゲームで初手に弱いカードを故意に出すことで、相手に自分が不利な状況にあると思わせる。しかし、その背後で強力なカードのコンボを準備し、相手の予想外のタイミングで一気に攻撃を仕掛ける。

また、相手が強力なカードを出してきたときに、あえてダメージを受け入れることで、相手に自分がピンチになっていると思わせる。しかし、その後のターンでサプライズの反撃を仕掛けることで、相手を驚かせることができます。

このような戦略は、カードゲームだけでなく、日常生活やビジネスの場面でも役立つものです。例えば、ビジネス交渉で一見譲歩してみせることで、相手の警戒心を解き、最終的には自分の望む条件を引き出すといった戦略が考えられます。

宮本武蔵の「外柔内剛」の教えをカードゲームに活かすことで、相手の読みを外し、ゲームを有利に進めることができるでしょう。この教えを胸に、次の対戦を迎えてみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。「スキ♡」を頂けると励みになりますので、是非ともお願いします!
ではまた!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?