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親の役割

みなさんお元気ですか。
スプリントコーチ の「秋本真吾」です。
子供たちからトップアスリートまで人の足を速くするという仕事をしています。

まだまだ油断は許されない状況ですが、徐々に現場でのコーチングする毎日が戻ってきました。

土日はイベントや試合。平日は学校終わって習い事やスクール。親御さんも子供たちをプロにさせたい、勝たせたいという気持ちは大切なことだと思います。

一方でその行動が過剰になりすぎたり、任せているはずのコーチや指導者に物言いをしたりと、お互いの役割の線引きを超えてしまうケースもよく耳にします。

今日は親の役割についてです。

僕の仕事の目的は分かりやすく「足が速くなります」というパワーワードをイベントを主催者側は使いたがります。それを見た親御さんは教える人が誰であれそのパワーワードに引かれて応募してくるケースが多いです。

もちろんそこでコーチングする我々コーチはその期待に答えなければいけません。「いや、それ僕が言ったんじゃなくて主催者側が言ったんで責任はとりません」なんてことはありえないわけです。

僕は現場で子供達はもちろんですが、親御さんの観察もします。真剣に近くで話を聞こうとする親御さん、遠くに座って携帯を見る親御さん、仲良し家族と談笑する親御さん。

真剣に近くで話を聞こうとする親御さんは子供の変化に敏感です。足が速くなってないなと思えば、意見をしっかり言ってきてくれますし、イベント終了後に個別に質問もしてきます。どうすれば我が子が成長できるかを共に悩み考えてくれます。子供の成長には親御さんの協力なくしては不可能です。

足が速くなるイベントに一度出させたらもう速くなるんでしょ?なんてことはそう簡単ではありません。もちろん速くなる子もいます。そう言った子はある条件を満たしています。

その条件とは「土台」です。


足が速くなる、投げる球が速くなる、キックのコントロールがよくなる、などに共通していることは「技術」つまりは正しい身体の「使い方」「方法」にアプローチをします。

いくらこの「使い方」や「方法」を伝えても「土台」がなければ子供達は再現できないわけです。例えば、速く走るためには踵を地面に付けないように走ってみようと子供達に伝えたとします。踵を地面に付けないようにして走ろうとすると、当然地面に触れる面積が狭くなるので支えるための筋力が必要になります。

「土台」がない子はやろうと思ってもできないわけです。元々、外でたくさん遊んだり、スポーツに馴染みがある子はこの土台があるため結果、足が速くなる、投げる玉が速くなる、キックのコントロールがよくなるに繋がると考えます。

話は戻って、こういった説明を僕はイベントや教室の端々に説明しています。僕はいつもイベントのはじまりに親御さんに伝えるメッセージがあります。

「今日のイベントはビデオ撮影、カメラ撮影OKです。今日撮影したお子さんの走りや教室の内容を何度も家で見て学習してください」

この会話を聞かずに、教室から遠い位置に座っている親御さん、仲良し家族で談笑している親御さん、これは話を聞いていないことになるのでその時間はただの走り方教室に子供を行かせているだけになります。

さらには子供に「コーチの話を聞いてなかったの?」と子供に問い詰めるのは論外です。初めて聞くこと、初めて教わること、大人でも忘れてしまったり、メモを取らないと追いつかないことがあります。それを子供に求めるのはこれまた論外です。

今、世の中は「足が速くなる」「頭が良くなる」など、パワーワードで溢れています。コーチによって同じことを言っていれば、異なることを述べている人もいます。

大切なのは世の中にある「足が速くなる」と言っている人の話を調べ、親御さん自身が納得することが大切です。
このコーチがいい!と判断する前にたくさんのコーチの考えや理論に触れてください。そして、お子さんの成長に協力してあげてください。

親の役割。
それは結局のところ「子供のために」をどう本気で向き合えるかが分かれば正しい答えに繋がってくると思います。

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