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夏の魔物

欲しいものが全て手に入るとは限らない
ライブのチケットとか あなたの心とか

運命 夢 未来で誤魔化せない事も
たくさんあるけれど それに縋りたいのなら
縋るべきだ

目に見えるものが全てではないよね


夏が去る 
風が抜く
答えは退く
潮が引く

夏が去る
風が抜く
心は退く
あなたは遠く


眩しい夏を手繰り寄せて
秋には花束にしよう
冬でも枯れないようにあたしが守るから
春めいた頃 隣にあなた居てくれたら



ねぇ大切なものがひとつ増えるということ
それは失うものがひとつ増えるということ
もう何一つ失いたくないはずなのに
どうしてもあなたが欲しいんだ


夏が去る
風が抜く
わたしの心揺さぶって

答えは退く
潮が引く
わたしをもっと揺さぶって


眩しい夏を手繰り寄せて
秋には花束にしよう
冬でも枯れないようにあたしが守るから
春めいた頃 隣にあなた居てくれたら



瞬きをする度にあなたの全てを
瞳の奥に閉じ込めていたい

どうしても変われない心の領域で
あなたの事を想っていたい

色が重なり濃くなるほど期待して
薄める術は最初から無くて

凡百ものに揺れ動いた日々よ
夏の魔物よ あなたの所為よ

_________

あの夏が無かったらきっと、
今のわたしは存在しなかった。

わたしがわたしになれたのも
綺麗になりたいと思えたのも
そうやって、新しい自分探しを楽しめるのも
そしてこの詞が生まれたのも。

あなたの所為、って言いたいだけ。
本当は、あなたのお陰よ。

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