【日記】話術
8月10日 晴れ
今日すれ違ったわんこ:プードル3匹(多くね?)
本格的に仕事がしんどくなってきたので就職系のエージェントと面談することにした。流石にこうも残業やら人間関係やら困りごとが続くと長く働けるイメージが湧かない。仲良くさせていただいてる先輩社員さんからも色々な裏事情を聞いて正直ヤバいと思った。そりゃ同時期に入ったメンバーが私みたいな人生終わってる鈍感社会不適合者以外抜けるわ、って実態だった。
というわけで就職系エージェントを活用することにした。割とかなり大手で、就職関係のワードで検索かけると高確率でヒットする会社だ。以前、ご縁が無かったとはいえ、少しだけお世話にもなっていたのでなんでか安心感があった。
Zoomを開いて経歴等を話していくうちに、エージェントさんが求人票を持ってきてくれた。が、ここで既にうまいと思った。
第一志望の業界や職種+黒田ちゃんじゃギリギリ届かない必須条件を提示することで、(悪く言えば)微妙な条件の求人でも「仕方がない」と思えてしまったのだ。
例えば「営業職+年間休日50日」の会社があったとする。転職サイト等であれば一発でスルーされる条件だが、一番最初に「貴方の経歴じゃ届かないけど、経験を積めば【営業職+年間休日120日+賞与10回+昇給5回+完全在宅】という求人にエントリーできます。ここを目標にして、まずは【営業職+年間休日50日】の求人で1年間だけ働いてみましょう」と言わるとあら不思議、確かにいいなと思えてしまう。そこに「まずは」とか「1年だけ」と付け加えられると、まあちょっとだけなら…とどうしてか前向きになってしまうのだ。あらすごい。
こういうのを付加価値というのだろうか。急に薔薇1本を手渡されてもビックリするだけだが、友人から「貴方の為に選んだ誕生日プレゼントだよ」と言われたら大切にしたくなってしまうような。
いくらサイトに「利益追求していません、貴方の為に頑張ります」と書いても。所詮ビジネスだ。見返りなしで就職活動をするのであれば県や自治体の事業、またはハローワークを活用するべきだし、それでもエージェントを使いたいのであればそういった相手の思惑をいかに譲歩できるかが重要になって来る。まるでどこまで予算をカットできるか交渉したい営業マンと予算が大量に欲しいメーカーみたいに。
とはいえその譲歩も譲歩で相手がどこまで信頼できるのかにもよる。私のケースで言えば私は就活の軸にとある時事問題を絡めているのだが、担当者はそのことを伏せていたのか知らなかったのか分からないがゴリゴリに押していた。残業が多すぎるところは嫌だと言ったのに固定残業代40時間の部分はスルーして説明を続けていたし、不都合なことはスルーするタイプだと短時間の面談でよく分かったので、今回は辞退させていただいた。これが無ければ私にも正直仕方のない部分はあるので頷いていたかもしれない。仕方のない部分はある、と思ってしまうのってまさか話術の影響だったりして。
ちょっと怖かったのは遠回しに断るために検討させてください~と言った後、笑顔が消えて伸びに伸びていた通話を秒でカットされた事だったが、怪談話が1つ増えたということで前向きに捉えることにする。
それにこうして話のネタと技術を教えてくれたわけだし、次から別の何かに活かしてみたいところだ。
ありがとう、ハタラクティブさん!
こんなところ読む暇があるなら今すぐヘルシングを読んで下さい。