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【日記】夏のセミと過激なオタク



天気:曇り
今日すれ違った犬:ヨークシャテリア(白)(かわいそう)




夏の暑さにやられたセミが木陰に落ちて、そのままぴたりと動かなくなった。この1匹が生まれるまで数年単位の時間を要するのに、死んでしまう時は案外呆気ないものだ。

人間の気持ちもそうだ。数多の時間を注いだ愛なんて、たった数秒で全部消えてしまう。去年の夏、私が大嫌いだったとある同担も、とある一件がきっかけで引退してしまった。嬉しいはずなのに、どこか気持ちが晴れない。

同担Aはとにかく発言が過激だった。ソーシャルゲームにおいてはさほど珍しくはないが、逆にソシャゲ特有の競争意識の高さに呑まれてしまったともいえる。何故なら同担Aは、初期はさほど目立つ存在ではなかったからだ。

どこからその歯車が狂ってしまったかは分からない。とにかく、私が気付いた頃にはあの温厚で下に出る優しい雰囲気は微塵もなく、ただ自分よりランキングが下な同担を見下して、気が合う上位ランカーと飲みに行ったりしていた。ご縁があって同担Aが参加する飲み会に某ランカー(女)に同行させてもらったが、発言が終始相容れない存在だなと思った。

同担Aは、彼はキャラクターが好き、というよりランキングを走っている自分が好きなようだった。だから飲み会の席でもキャラクターに対しての愛や何やらを語っている時は黙っているし、運営の愚痴大会になった時は必死に喋る。お得意のブログもキャラクター愛なんて微塵もなくて、ただランキングイベントに対する愚痴と自慢。Twitterでは誰と飲みに行ったとか仕事がどうとか、そのくらいだった。キャラクター愛=まずは理解から始まる、が前提の黒田ちゃんにはよく分からない世界だった。

そんな同担Aがランカーを卒業した。その作品のファンを辞めて、次に熱中している作品に移行することになった。彼の最後のブログは愚痴と関わってくれた人へのお礼、キャラクターに宛てたそれっぽいお別れの文章だけだった。

あれだけ過激な発言を繰り返しておいて、最後は呆気なかった。彼がどうして卒業するに至ったかは知らない。知るつもりもないし、一生関わりたくはない。向こうも私のことなど大して知らないだろうし、そのままでいい。けど、あの日あの時、過去に彼の過激な発言に傷ついた私は一生消えないし、あれだけ場を荒らしておいてランカーやってた作品を下げ熱中している作品を褒めながら、最後まで自分を正義だと思った彼のやり方は褒められたものではないと思う。まあもうどうでもいい。彼はやっと降りてくれたのだから。そしてどうせ次の作品でも同じように周りのオタクを下げるような発言を繰り返して、飽きたら運営批判してポイ。夏のセミのような生き方しかできないのだから。




後日。同担Aがハマった作品の音楽を聴いてみた。
気が付いたら数時間経過していて、あの人にはどうやっても敵わないのだと余計にムカついた。


こんなところ読む暇があるなら今すぐヘルシングを読んで下さい。