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ラミーにおまかせ!パラッパラッパー外伝「ウンジャマ・ラミー」

まず最初に、パラッパラッパーが発売された。

パラッパラッパーのシステムを踏襲していたり、
ストーリーにパラッパラッパーの小ネタが含まれていたりするので、
先に読むことをおすすめします。

パラッパラッパーのヒットを受けたソニーは、
それから3年後(3月発売なのでほぼ2年)に、
パラッパラッパーの外伝ストーリーとして、新作を発売した。

それが…

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ウンジャマ・ラミー

今度の主人公は、パラッパの友達「ケイティ」のバンド仲間「ラミー」。
普段は気弱で引っ込み思案だが、ギターを持つと積極的になるという、
あのバイクの人みたいな性格のキャラクター。
謎の言語を喋る怪力キャラ「マーさん」と一緒に組んだバンド
MilkCan」がデビューする物語。
ちなみにNanaOn-Sha七音社のサウンドロゴはシリーズ中今作のみ。

1.今度はギター!

このゲームの基本システムは、前作「パラッパラッパー」とほぼ同じ。
(以下、「前作」と表記)

先生のお手本を見て、お手本通りにボタンを押す、これを繰り返して、
ギターを演奏していき、評価がGOODの状態で完奏できればクリア。

1度クリアしたステージをもう1度プレイする際に、
アレンジを加えることで、うまくいけば「COOL」状態に突入できて、
評価が下がるか、曲が終わるまで、ラミーのギターソロが始まる。

というのが前作のシステム。

明確に変わったのは、譜面の表示形式。

最初のステージ。このステージはラミー1人でしかプレイできない。
ガソリンスタンドのトイレでラップバトルふっかけてきたせいで
ライブに遅刻寸前のラミー。ギリギリで飛び込んだ先にいたのは、
カジノで爆死しすぎて道場を失ってフリーターになった後、
ラミー達のバンド「MilkCan」の新メンバーとしてデビューした
タマネギ先生(Chop Chop Master Onion)
評価が落ちると画面がぐにゃぁ…となってしまうが、
前作と違ってタマネギ先生は最後までちゃんとやってくれる
ちなみにローディング画面はステージによって違う。

前作と違い、リアルタイムで表示する形式に変更された。
緑の枠が先生のお手本、紫の枠がラミーの番、となっている。
(内部的にはラミーの手番はもう少し早く回ってる)

このシステムによって、前作ではわからなかった「お手本の長さ」が
とてもわかりやすくなった。

前作ではどこまでがお手本なのかわからず、
突然パラッパの手番が回ってきていた。

悪くなった点はいくつかあるが、
明確なのは、最初のボタン~最後のボタンまでしか枠が表示されない事と、1拍毎に付いていた「☆」がなくなった事だろう。
これによって自分の番の開始タイミングが掴みづらくなった

更にこのゲーム、説明が難しいのだが、判定がめちゃくちゃ厳しい
前作も大概きつかったがこれの2倍か3倍ぐらいきつい
お手本通りにボタンを押しているのに低評価を受けたりする
前作にもあった「ボタン1個毎の判定が出ない」仕様も合わさって、
何がどうズレてるのかすらもわからない。

データ作りで慣れてしまった為に比較説明が難しいのだが、最初の周回で、
全7面のうち、1面で3回、4面で2回、5面で3回やり直した
とだけ記載しておく。

3.ライブに遅刻しちゃう!

ウンジャマ・ラミーのメインストーリーを紹介する。
ちなみにこれは全部1日の出来事である。

謎ライブの夢から覚めて、本当のライブが始まる15分前に起きたラミー。
家の戸締りをしっかりやった後に飛び出したが、
ピザ屋の大火事でライブハウスまでの道が通行止め。

消火に駆けつけたパドル隊長Chief Puddle)に
そんなに急いでるなら、消火を手伝うんだナ!
消火ホースを押し付けられオドオドしてると、

近くにあった金持ち男「ジョー・チン」のカジノ看板を見つけ、
夢の中で出会ったタマネギ先生が去り際に伝えた

道場、カジノ、すべてはココロじゃ…
Dojo, casino, it's all in the mind....

という教え(?)を思い出し、

ココロにギターがある限り!ラミーにおまかせ!
My guitar's in my mind. Leave it to Lammy!!

と解釈して、消火ホースをギターに見立てて消火活動を始める
このゲーム8割くらいこんな感じ

2面からいきなり2行のお手本を出してきたり、
コーラスの空き時間でお手本が一瞬見えなくなるなど、
前作に比べて難易度の上がり方が強く感じる2面。
評価が落ちると水が詰まってピザ屋が大炎上する

無事消火できたラミーは、ピザ屋の炎上でいい感じに焼けたピザと、
パトランプをもらうが、ここで「あと11分前しかない!」と気づいた
ラミーはピザの食べ過ぎで太ったままライブハウスまで走り出すが、

途中で力尽きて倒れてしまった所を、
定期的に口から何かを吐き出すピラー婦長(Cathy Pillar)に
妊婦と間違えられて病院に連れ込まれてしまう。

妊婦じゃなかった事が発覚すると、
妊婦じゃないなら、手伝いなさい!」と子供を押し付けられ
オドオドしていると、なぜかおもちゃとして置いてあるルーレットを見つけ

そっか!ココロにギターがある限り!ラミーにおまかせ!」と解釈して
押し付けられた子供をギターに見立てて子供の面倒を見る事に。

シリーズ最強の連打譜面。ここまで思い切った譜面はこれしかない。
前作のカエル先生でも7連打だったのにこいつは16連打を要求してくる。
さらにLとRの連打L2/R2は使えない)や、複合16連打まで
要求してくるかなりの曲者。これがなんと3面でやってくる。

なんとか子供の寝かしつけを終えたラミー。引き車をもらうが、
あと8分!」と気づいて焦ったラミーは病院から飛び出し、
ドアの前にいたスケボー君をドアで跳ね飛ばしてスケボーで爆走

なぜか車道を低空飛行していた飛行機の運転席に飛び乗ると、
中にいたのは、頭上から落ちてくる操作盤に当たる度に
ただのボケ老人」と「空軍の鬼教官」が入れ替わる二重人格を持つ
フッセンペッパー機長(Captain Fussenpepper)。

鬼教官の方に操縦を押し付けられてオドオドしていると、
カジノコーナーの方も(シートベルトを)お願いします。」
という機内放送が聞こえて、
ココロにギターがある!ラミーにおまかせ!
とやる気を出して操縦桿をギターに見立てて離陸

「ボケ老人」と「鬼教官」が入れ替わる度に、
音楽のテンポと譜面の密度も変わるステージ。
短い複合のラッシュがなかなか難しい。
評価が下がると操縦が安定しなくなり、最後には墜落する

飛行機をパーキングエリアに無理やり着陸して、
機長からずっと着けてた入れ歯をもらうが、
あと3分だわ!」と機長と別れて走り出したラミー。

その途中で愛用のギターを飛行機に忘れた事に気づいたラミーは、
偶然近くにあったチャック店長(Paul Chuck)の営む楽器屋で、
代わりのギターを購入しようとするも、ラミーが欲張りすぎて呆れられ、

「お願い!なんでもしますから!おねがいします!」と聞いた店長が
おめ、なんでもするっていったべ?」と
突然外に出て「カモン、ギターさこさえるべ」とチェーンソーを取り出し、

「だけど時間ないんスけど?」と引いてるラミーをよそに流れるレコードの

カジノヒアー、カジノゼアー、カジノインマイヘアー」
Casino here, Casino there, Casino in my hair)

よく聞くと店に入った時からずっと流れてる。
リンクのものは7面でボーカルを務める「ケイティ」のカバー。

というあまりにヤバすぎるフレーズを聞いて、
ラミーにおまかせ!」とやる気を出し、
押し付けられたチェーンソーをギターに見立てて
店長と一緒に木からギターを切り出す事に。

曲が進む度に木がどんどんギターになっていくステージ。
地味に押しづらい「□×□」、中盤・終盤の4符ラッシュが特徴。
評価が下がると木が揺れだし、定期的に木の上にいる熊が挨拶しに来る
失敗すると木が折れて終わるのだが、
ギターが完成してから失敗するとネックの部分から折れる

無事にギターを作り上げたラミー。店長から置物?をもらった後、
あと2分でオシマイだあ!」と店を飛び出す。

道中、PJが捨てたと思しきバナナの皮に気づかず、
滑って転んで頭を打って意識を失い昇天なぜか地獄に堕ちてしまう

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(If I'm dead, then the game's over!)

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(What a stupid game!!)

と愚痴った後、(偽)スタッフロールが流れてしまう
その直後、プロデューサーらしき人がライブのギタリストと勘違いして
ラミーを連れ去り、「まだ早い、まだ早い!」とスタッフロールを止める。

ラミーが放り込まれたステージにいたのは、
地獄のアイドル、テリヤキヨーコ(Teriyaki Yoko)。
他人のギタリストと勘違いしており、遅刻してきた事に怒って、

「なめてると殺すわよ!」 「ていうか、もう死んでんですけど。」
「じゃあ、生き返らせるわよ!」 「マジ?そんなことできるんすか?」
「ちゃんとプレイできたらね。いくよ!」
「うん、わかった!ココロにギターがある限り!
 ラミーにおまかせ!

という会話の後、テリヤキヨーコの地獄ライブが始まる。

文字通りの地獄
譜面が独特なものなのか、判定が急に厳しくなったのか、
なぜかこのステージの評価が安定できず、何度もやり直す事が多い。
評価が下がると、両脇の骸骨から出る雷に撃たれ客席に地割れを起こし、最後には地割れからキョダイテリヤキヨーコが出てきて
ゲームを出禁にされる
ちなみに、日本版ではバナナの皮で死んで地獄に堕ちた事になっているが、
海外版では違う展開で、ジャングルまで飛ばされた事になっている。

無事に地獄ライブを成功させたラミー。テリヤキヨーコが
「超音波物質転送装置」(FAX)で元の世界に返そうとするが、
突然装置からモノクロのラミー、「ウラミー」が出てくる。

ウラミーから色んな恨みを押し付けられ、
ほぼ一方的にギターバトルを申し込まれるが、「急いでるから」と
転送装置に乗り込む。(っていうか自分をFAXで送ろうとしてる

無事蘇生できたラミーは、
なぜか近くにおいてあったガスライターを手にとってライブハウスへ急ぐ。

MilkCanのライブが決まってからの回想を挟み、
ようやくライブハウスの扉に手をかけると、
同じタイミングでケイティマーさんと合流し、3人の第一声が、

おそくなってゴメン!いろんなことに巻き込まれちゃって!

海外版は3人が様々な衣装になっていて、
いや何があったんだよって状態になっている。
(マーさんに至ってはラクダに乗って来てる。)

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(OK, this is it. Are you OK?)

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(Oh year. MILKCAN is always on my mind.)

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(Leave it to MILKCAN!)

最終ステージ。まさにエンディングといった楽曲。
今作には前作にあったボスラッシュはないが、
途中で先生達が1人ずつ出てくるパートがある。
評価が下がると客がどんどんいなくなるのも前作のリスペクト。

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(Yup! Who's my next challenger??)

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ん?

4.メニュー画面

突然出てきた2人の説明の前に、
タイトルの「MENU」から入れるメニュー画面について説明する。

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じっとしなさい!
(カーソルを合わせると止まる)

LANGUAGEことば

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チョコを食べた状態を「選択している状態」としている。
この画面で言うと「にほんご」を選択している。

ゲーム中の字幕の言語を変更できる。


Replayリプレイ

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保存したリプレイを視聴することができる。
システムデータをセーブした直前のプレイしか観れなかった前作と違って、
個別にセーブすることができるようになった。
(おそらく4枠しかできない)
字幕などの設定は他メニューで設定したものが優先される。

1面をCOOLクリアした際のリプレイ動画。
道中でもらった色んなお土産を「エフェクター」として使えるので、
適宜切り替えながらわちゃわちゃしただけのプレイ。
最後にカッコつける必要はまったくない


HI-SCOREハイスコア

ステージ毎にハイスコアを取ると、

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こんな感じのアニメの後、ネームエントリー画面が出てくる。飛ばせない
あと何位に入ったかは出ない

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そこで登録したハイスコアを見る事ができる。
後述するすべてのモード・すべてのステージのスコアの上位3位を
閲覧できる。

ちなみに前作データの選別にしか使わなかった名前は、
今作ではこれにしか使わない


OPTIONオプション

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上から順番に、

VIBRATIONしんどう
自分の手番になるとコントローラが振動する
譜面の見えないところからこっそり手番が始まってる事が多いので、
ONにしておくとこのタイミングがわかりやすくなる。

SUBTITLEじまく
OFFにすると、下の字幕が黒枠ごと消えるようになる。

LEVELレベル

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難易度を「EASY」にすると、
ボタンアイコンがすべて手裏剣のようなアイコンになり、
どのボタンを押しても反応する」ようになる。

ただし、進行度は保存されず(途中のセーブ確認も出ない)、
全8面中7面(地獄ステージ)で強制終了となる。

アイコン据え置きで全6面中3面までしかできなかった前作と違って、
かなり優遇されてはいるが、全ステージ遊べる訳ではないので、
基本的には「NORMAL」にしておこう。

Load & Saveロードアンドセーブ

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システムデータのロード・セーブができる。
今作は起動時にこっそり初期ロードをしている
(初期カーソルが「MENU」になっていれば成功している)
ので、いちいちロードする必要はなくなった


5.ラップもできる!

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これがステージセレクト画面。
上枠はシングル、下枠は後述する「協力」となっている。
(王冠はCOOLでクリアした証)

これを更に右にスクロールすると、

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「対戦」が出て、更にスクロールすると、

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パラッパが出てくる。

今作はラミー編で7面までクリアすることで、
ラミーが出会った人たちとラップをするパラッパ編が解禁される。

タマネギ先生のみラミー・シングルでしかプレイできないが、
サウンドトラックには先生とラップしてる楽曲が収録されている。

基本システムは今作のものと同じだが、
ギターは弾けないがラップならできるパラッパに合わせて、
楽曲がすべてラップ調になっており、
譜面も専用のものに差替えられている。

つまり今作は、ロックとラップが味わえる、
1作で2度美味しいゲーム」である。

ただしパラッパ編のムービーは、

「MILKCANのライブを手伝ったり手伝わなかったりする話」
「PJと一緒にバンドを組もうとしてギターを買う話」
「全く関係ないジョー・チンの会社のCM」

で構成されており、ラミー編とはほとんど絡んでこない

なぜかパラッパの一人称「」が今作だけ「」になってる。


6.2人でも遊べる!

今作は更に2人で交互にプレイする
協力」「対戦」が収録されている。

重ねて記載するが、
タマネギ先生はラミーの夢の中という設定なのでシングルでしか遊べない

まずは「協力」から。

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この下列にあるのが協力モード。

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選択すると、「2人目の操作」を選択できる。
ちょっと分かりづらいが、

マニュアルコントローラ2:2Pが操作する
マニュアルコントローラ1:両方1Pが操作する(※要クリア
オート:AIが操作する

という項目。

オートで協力プレイした際のプレイ動画。
AIならちゃんとしてくれる訳ではなく大体1桁点かマイナス点しか
取ってくれないため、「AIが自由にできるように点数を出すゲーム」に
なってしまっているが、これはこれで面白いとは思う。
ちなみに1P先行・2P後行は協力・対戦すべて共通。

システムとしては、
1お手本毎にラミーの手番・ウラミーの手番、と交互にプレイし、
お互いの点数の合計がスコアとして加算される、というシステム。
なお、片方プラス(白数字)、片方マイナス(赤数字)の場合、
白数字から赤数字を引いた数がスコアになる。

評価については、合計ポイントがプラス(白数字)だと良判定
マイナス(赤数字)だと不可判定になる。
2回毎に判定されるので、シングルに比べて評価の移動が
起こりづらくなっている。

ラミーが+30点、ウラミーが+5点取った場合、
30+5=+35点加算され、良判定となる。

ラミーが+30点、ウラミーが-35点取った場合、
30-35=-5点減算され、不可判定となる。

次は「対戦」。

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シングル・協力の隣にまとめてあるのが「対戦」。

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通常は2P操作、AI(Level 1)しか表示されていないが、
1度プレイすると上位レベルのAI1P操作が追加される。
1人で対戦できるのってどうなんだろう

プレイ方法は「協力」と同じだが、勝敗の付け方に差があり、

手番毎のスコアの高低で勝負し、スコアを合計して、
勝った側に合計を加点負けた方に合計を減点していき、
先に持ち点(300点)が無くなるか、終了時にスコアが高い方が勝ち

というルールになっている。

このゲームで一番得点を稼ぐ方法が、
いち早くCOOL状態に突入してGOODに落ちないようにガッツリ稼ぐ
であるため、プレイヤー同士のアドリブ力が試される
(といってもこのゲームも結局連打ゲーなんだけど…)

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WinnerにはWienerがもらえる。

そしてこの2人用モードはパラッパ編でも遊ぶことができる
といってもパラッパが分裂するとかPJで操作できるとか
そういうわけではなく…

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操縦桿どうなってんだよ…

2P側のウラミーの代わりにパラッパが入って、
ロックとラップが交互に入れ替わる」というかなり強引な楽曲になる。
(順番を変える事はできない)

「協力」を全部1人でプレイする通しプレイ動画。
6面(ギター作り)で1回BADに落ちてるのはご愛嬌。

7.移植もあるよ

Screenshot_2020-07-12 ウンジャマ・ラミー® 公式PlayStation™Store 日本

今作はPS3/PSP向けにアーカイブスとして発売している。

Screenshot_2020-07-12 駿河屋 - 中古 ウンジャマ・ラミー(プレイステーション)

PS1でプレイできる環境があるなら、300円くらいで買う事もできる。
駿河屋参考価格

音ゲーとしてとても勧めやすいゲームとなっているので、
気になった方は是非プレイしてみて欲しい。
そしてきつすぎる判定を実感してもらいたい


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ex:アーケードもあった

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ナムコ開発/発売でアーケード版が出ていた時もあった。
ちゃんとしたプレイ動画は見当たらなかった。

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「ピッキングスイッチ」を倒して、
「JOEスイッチ」を下げて、
「CHINスイッチ」を回す、

といった操作でプレイしていたらしい?
この操作で3面のあの連打やってたんだよな…

こんな拙い文章でも投げ銭してくれると喜びます。