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衝撃報道を否定!(スカイラインの行方)

開発を中止、と報道された日産スカイラインについて当の日産副社長が会見の場で正式に報道を否定しました!天晴れ!!
まあ、記事にもそれなりの説得力はあったものの、日産がそう易々と伝統の暖簾を無かったことにするとは思えません。

過去には月販が1万台を超え、代々印象的名な愛称を与えられた人気車種。派生車種のGT-Rは今も日産人気の屋台骨を支えている。
しかし、販売の落ち込みもまた事実。日産の後輪駆動セダンは新モデルを投入して販売を回復できるような勢いでは無い。
日産副社長が断言したのはスカイラインの存続であり、後輪駆動については明言していない・・・・・

実は一度スカイラインは存続の危機を乗り越えている。
ふた昔前、東京モーターショーにXVLというラージサイズの新しい車台の新規開発車が現れたとき、スカイラインに代わる新規のブランドが検討されていた様だ。

V6縦置き後輪駆動のこの新型車に、それまで直列6気筒エンジンを載せ続けてきたスカイラインの名前を冠するべきなのか、社内でも大議論があったろうことは察しが付く。
結果、別途開発が進行中だったいたスカイラインはこの全く新しいデザインを纏って登場することになる。クーペやインフィニティ、復活するフェアレディZの未来もXVLが担っていた。

さて、後輪駆動のクルマにはまだまだベンツやBMWの主力セダンが存在し、中国、中東にはまだ一定の需要が見込まれる。メルセデスは相次ぎ新世代の後輪駆動セダン,SクラスとCクラスを発表したばかりだ。
果たして日産がこれから新規に後輪駆動車を開発し、これらの牙城を崩しにかかるだろうか?
フェアレディZはまもなく新世代が発表されるタイミング。公開されたプロトを見る限り後輪駆動を継承するのは間違いなさそうだが、車台を新規に開発したかどうかは定かでない。(GT-Rのトランスアクスルを共有というウルトラCも望みたいところ・・・)
GT-Rが今の姿で何時まで存続するのかもまだ不明だ。

後輪駆動セダンの生き残りは難しい。
スカイラインの名跡を絶やすのも難しい。
そうなると、現行型の小改良で繋ぐのか、
もしくは前輪駆動のカムリ、アコードの対抗馬として対米輸出も視野に入れたクルマ作りが進行中なのか?

そのヒントを与えてくれるのはまもなくデビューするはずの新型Zの足回りが教えてくれるに違いない。

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