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ゴーン無かりせば


2011年、リーフ初代モデルを買って13年目に突入する!

納車時のメーター読みで航続距離が170kmを超えていたのが懐かしい・・・

もう、自動車税や重量税の納入通知が届いても驚かない。冬の電費悪化も慣れっこだ。日々走行を終えたあと電費の日較差を出している。日中の最高気温が高く暖房なしでも走れそうなお日柄と、凍結注意の表示が出るような(東京にしては)極寒の朝はどれくらいの差が生まれるのか?

日々に走行を終えたあと電費の日較差を出してみた。棒グラフは日々の平均データで、高く伸びた日は最高気温が二桁、暖房も最弱レベルか無しでの走行。
逆に凍結が警告される寒い朝に暖房(初期型リーフはバッテリー冷却水を加熱して温風ヒーターの熱源としている)ありで走行したケース、ほぼ気温に反比例したデータが採れている。

kwあたりの走行距離で比べると寒冷時には4キロ以下、温暖なケースでは7キロ台まで!倍近い開きが出た。走行パターンは往復で6キロの送迎等、市街地をゴーストップ。気象統計で、最も気温の低いこの時期だから年間で最悪のデータ。

ところで、暖房の設定如何によっても大きく変化する電費だけれど・・・・
痩せ我慢せずうまく電費を上げるにはメーターでエアコン消費電力を逐一モニターすることが肝要。オートエアコンの温度を上げすぎると過大消費となり、ケチっても体に良くない。目安としては1kw内外に収まるよう温度を設定。ただし走り始めなど冷え切った時は短時間なら高温設定もやむをえず、1km弱も走行すればヒーターも効き始める。

設定温度は外気温+15℃くらい

閑話休題・・・・・・・・・・・・・・さて、

日産とルノーが資本関係を見直し、15%づつの対等出資で合意した。瀕死に喘ぐ日産が救いを求め、ルノーが43%の出資とカルロスゴーンを社長に送り込んできたのは20世紀も末のことだった。あとは周知の通り日産はV字回復を成し遂げ息を吹き返した。

のみならず、プリウス2代目が大ヒットしていた渦中の2010年に電動化にシフト。エンジンを積まないリーフを追浜工場で量産して世間を驚かせた。月販四千台の目標にはなかなか届かず、ガソリンエンジン+電気モーターを積んだノートがようやく売れはじめた頃に、ゴーン社長は表舞台から引き摺り下ろされた。

この20年弱、もしもゴーン無かりせば・・・・・

GT-RやZ復活も役員会で承認される事はなく、ただひたすらトヨタのハイブリッド攻勢に打つてもなく、結局どこかの傘下に吸収されていたやも知れぬ、そう考えるとルノー支配を脱したこれからの日産が、果たして難かしい自動車市場を走り切ることができるのか?真価が問われる期間になりそうだ。

この10年でハイブリッドとEVの形勢は俄かに逆転の様相を見せはじめている。

電動化での遅れが指摘されるトヨタは、水素エネルギーにも傾注しエンジン資産や整備人材の温存を図るマルチな展開を見せようとしている真っ最中。

他方でホンダは早々とエンジンからの脱却を宣言し、更にはソニーと協業して新たな会社を興してまで、新時代を見据えたモータリゼーションに向き合っている様だ。

プリウスが2代目からジワリジワリと波に乗っていた頃、ゴーンは正面対決するよりも一歩先んじて電気に注力していた。のちに生まれるノートの大ヒットもリーフで蒔いた種が開花したもの、と考えられなくもない。ガソリンがなければ走れない以上はあくまでもハイブリッド。待ち受ける運命はプリウスと同様だ。形式の上ではマイナーチェンジに留まる新型ZもGT~Rも全面刷新が承認されそうな気配はない。

ソニーが猛追しトヨタの逆襲を横目で見ながら日産生え抜きの経営陣たちはどんな戦略を立てようとするのか?

EVでは起死回生を図るルノーとの協業を含めて、強い指導力が求められる時代を再び迎えた、そんな日産のこれからに要注目だ

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