【音楽文移植】キュウソネコカミのライブが楽しみ過ぎる話


始めてキュウソのワンマンに行く。
アルバムはほとんど全部持ってるし、ライブを観るのは過去にフェスで2回ほど見たことがあるが、ワンマンは初めてだ。

2014年4月1日メジャーデビュー。キュウソがメジャーデビューして4年が経った。
トップバッター常連だったキュウソも、今ではフェスでトリをやるようなバンドにまで成長している。
今までのキュウソも面白かったが、今のキュウソは違った意味で、最高に面白い。今まではバラエティーを観ている感じの面白いだったが、今は青春ドラマを観ているような面白い。笑えるだけではなく、喜怒哀楽を全部グチャグチャにしてくれる面白さだ。
とくに最新の『にゅ〜うぇいぶ』は最高。良い意味でメジャーを無視した、過去のキュウソを彷彿とさせる自由なアルバムだった。
『止まったら死ぬかもしれない』というフレーズが今のキュウソには生々しく熱い"5RATS"、メジャーでそこまで言って大丈夫か?とハラハラしてしまう"☆断捨離☆"、そういうファンも居るだろうに、あろうことかメンヘラを歌にしてしまう"メンヘラちゃん"、映画のタイアップを経験しているのに、映画のことをdisる"NO MORE 劣化実写化"。キュウソは未だに噛み付きまくっているのだ。 
噛み付くだけではない。キュウソ史上最もかっこいいのではないかと思う"邪邪邪vsジャスティス"はギラギラの照明で照られたステージで歌ってる姿を想像して熱くなるし、"わかってんだよ"はめちゃくちゃエモい!!
キュウソが歌う"弱いくせに強がってる主人公"は等身大で、形のないに親友のような感覚になる。強がりも本音も、それでもこうなりたい!っていう強い意志も全てを飲みこんで、それを同じ温度で聞いてくれる親友のような親近感がある。
更に言うと、このアルバムの"わかってんだよ"の前に収録されている"サクランボウイ"はタイアップのために書いた曲で、その曲は残念ながらタイアップに採用はされなかった。(『にゅ〜うぇいぶ』のライナーノーツより)そういった『うまくいかなかったこと』すらもキュウソらしさに変えてしまう強さがめちゃくちゃ好きだ。

もう何時間かあとに始まるキュウソのライブが、本当に本当に楽しみだ。
僕はこれをカフェでスマホに打ちながら、興奮で手に汗をかいている。"DQN"とか"KMDT25"とかの面白い曲も、"ウィーアー"、"ビーフ or チキン"といったカッコイイ曲も、"ハッピーポンコツ"、"何も無い休日"みたいなグサっと刺さってしまう曲も、全部好きだ。
色んなバンドが現れて、キュウソはもう若手バンドではなくなった。ファン層が被ってるバンドも現れて、メジャー5年目になり中堅に差し掛かった彼らが今後は何を歌っていくのか。『優しい歌は歌えないし ロキノン系にはなれそもない』と歌っていた彼らがどんなバンドになっていくのか。これからが楽しみ過ぎる。長く長く息をしてほしい。バンド名の通り、これからも噛み付きまくってほしい。

とにかく、まずは今日のライブが本当に楽しみだ。

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