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楽しかった熱海旅行①

 小学生の時に、国語の授業で作文を書かされた。もし、今日学校に行って作文を書くとしたら作文のタイトルは「楽しかった熱海旅行」

 そして書き出しは「金曜日から家族と熱海に行ってきました。」から始まる作文を書いたに違いない。

ご褒美の時間がまさかこんな体験につながるとは想像もしていませんでした。

 週末熱海で娘と過ごした3日間。何も計画を立てずに出向きました。目的は、「熱海に行ってホテルに泊まる」という事だけ。

 夕飯も済ませ、温泉も入り、「さぁ、明日何をする?」という話しから「とりあえず神社は行ってみたい」という話しになり、娘が検索をしました。

目的地は伊豆山神社

 目的地は決まったが、他には何も決めていない。

 私と娘は「徒歩」が好きです。好きというよりもバスや車が苦手。電車以外の交通手段は徒歩だけなので1番近い駅に行き、そこから歩く。

 宿泊先のホテルから伊豆山神社まで徒歩26分だとgoogleマップが言っています。マップは少し嘘をつきます。誰の足で歩いてその時間になるのかわかりません。マップが26分と言ったら、多分実際には40分はかかることでしょう。

 とりあえずホテルをチェックアウトして「さぁ、出発」です。

山の中腹ののお家の人は車とか走れる道はあるの?
お地蔵様発見
5円玉でご挨拶

 ホテル出発から20分経過したところで、娘がマップを見たら「えっ⁉️曲がるところ、通り過ぎた」と言いました。また来た道を戻ります。

すると出てきた、気になる看板

ソフトクリームと「海の見えるカフェ」とメニューの看板

 先程通り過ぎてしまった気になる看板が再度出現。娘と「気になるよね」「でもホテル出てまだ30分だよ」「どうする?」と悩みました。2人ともホテルの朝食でお腹がいっぱいでコーヒーの一滴も入る余裕がないのです。

 しかし、私がトイレに行きたくなってしまい、「よし❗️行こう」と店内に向かう階段を上がりました。

店内の壁
お客様が書いてくれたメッセージの木板が壁一面に貼ってあります

熱海市伊豆山のコミュニティーカフェ「あいぞめ珈琲店」がこのほど、開店1周年を迎えた。大規模土石流に襲われた地域に「心と心のつながり」を紡ごうと、地元のNPO法人「テンカラセン」が運営してきた。高橋一美代表(46)は「これからも誰もが立ち寄り、帰ってこられる場所でありたい」と話している。

2023.4.19静岡新聞より

 こんな素敵なカフェに出会えたのもたまたまのタイミング。道に迷わずに予定通りに進み、私がトイレのタイミングでなければ立ち寄らなかったところです。

 ここの店内の写真をもう少し見てほしいのです。

窓から見える海と近所のおばさんが作って持ってきてくれる手芸品


近侍のおばあちゃんの手作り品がいっぱい
手作りアクリルタワシ

 この手作りのちりめんの小物とアクリルタワシは、近所のおばちゃんが作ったもの。お客様に持ち帰って頂くおみやげとして置いてあるんだそうです。数が減らないと、おばあちゃんががっかりするので、好きなだけ持って帰って欲しいとの事で、娘と私で各々に頂きました。

私が頂いたお土産
娘が気に入ったうさぎ

 娘が言うにはひとつひとつの顔が違うんだそうです。「顔で選んで、この子が1番可愛かった」と一日中カーディガンにつけてあるいていました。
 中が洗濯バサミなのでカーテンクリップなどになるとお店のスタッフさんが言っていました。

さらに夏みかんも勧められました。

近所の方が持ってきてくれるんだそうです。

 「お好きなだけお持ち帰り下さい」と大きな袋を渡されたのですが、この後、「伊豆山神社に歩く」とは言えず4個だけ頂き、この日、夏みかんの袋と共に散歩は続きました。

懐かしの昭和ミシン
囲碁一式

店内にはレトロがいっぱいでした。

 インスタを見たら芸能人の方も沢山いらっしゃっていました。

 伊豆土砂災害の復興を願って地域の繋がりを大切にしている素敵なお店に出会いました。

私と娘も木板にメッセージを書いて店を後にしました。

 近くに行った際にはぜひお立ち寄りを‼️

 いよいよ伊豆山神社に向けて出発しようと言う話しをしていたら、カフェの店長さんから

「えっ⁉️階段登るんですか⁉️」

と言われて…私と娘も…

「階段ってなんですか?」

何も調べずに、決まっているのは目的地だけなので、店長が何故そんなに驚いているのかわからなかったのです。

 実は「走り湯」と言うところから伊豆山神社は始まるらしく、走り湯をスタート地点で伊豆山神社、そしてその上にある「本宮」まで階段が800段。
 ここのカフェを出た所に階段があるのですが、そこから600段と言っていました。

娘と2人で、一瞬、顔を見合わせたのですが、

「さぁ‼️登りますか‼️」

という事で伊豆山神社本宮を目指して階段を登る事にしました。

横断歩道の先に見える階段
果てしなく続く階段
12345678…数えながら登っていきます。

 決めたのは目的だけで、戻ったり、寄り道したり、止まったり…その目的地までの間に、出会うタイミングがあって出会わされたり…

 まるで小さな人生だな…なんて思いながら娘と、笑ったり、とても疲れて休んだり…たまに娘が不機嫌になったり…

 貴重な時間と貴重な体験をしてきました。

 旅の話しはまだまだ続きます。

つづく…

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