50年
連れ添った片割れが死んでいく。
こんな様を私の母親が看ている。
話を聞くと毎日、お見舞いに行っているようだ。
それで情緒不安定になっている。
だから弟は1週間に1度、実家に帰っている。
弟がこのような反応をしている事はある意味で仕方が無い。
経験が無いからだ。
そして母親のある種、呪縛から逃れられないからだ。
さてさっき私もお見舞いに行ってきた。
流石に余命2か月も無い状態。
あれはあれで仕方が無いのだと思う。
さて50年連れ添った母親が亡くなった時にどのような状況になるのか。
この火消しを要求されるのは私である。
かなりの火消しになるとは思うが、
火消しに関しては絶対的なスペシャリストである私に消せない火は無い。
出たら後は粛々とである。
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