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死ぬまで共にすると約束していたバンドがたった1年で、2人も脱退した話


このバンドはよくライブ中に「死ぬまで行こうな!!!」と叫んでいた。


その言葉はもう彼らとの約束のような存在になっていて、もちろん私だって死ぬまで行くつもりだった。爺ちゃんになってもコイツらは5人で音楽やってくれるんじゃないかって、そんな未来を期待してた。 

でも、リードギターを務める最年長のリーダーが不祥事で突然の脱退。一瞬の出来事だった。気付いたらネットニュースにリーダーの名前が、気付いたら永久脱退と芸能界引退の文字、気付いたらニュースに記載される彼の名前の横には”(元FTISLAND)”と書かれていて。 

1ヶ月後には兵役入隊前最後の日本全国ツアーが控えていて、少しの間だけお別れするつもりだったのに。いってらっしゃいをするつもりだったのに。少しの間の「いってらっしゃい」も出来ないまま、永久脱退、もう一生会えなくなった。 

悲しくて悲しくて私が悲しみを怒りに変えることしか出来ずにいる間に、サイドギターを務めていた太陽のような彼は1ヶ月でリードギターのパートをカバーしながらサポートギターも入れずに一人でツアーをやり切った。二人体制だったギターを全曲一人でやってのけた。その同じ時期に、ミュージカルの仕事もしていたのに。物凄いプレッシャーだったと思う、寝る間も無かったと思う。本当に本当によく頑張ったと思う。あのツアーでの彼は、いつも以上に最高だった。彼が優勝だった。 

でもそのツアーとアンコール公演が終わってから4ヶ月後、突然、彼は脱退してしまった。不意打ちすぎて、ネットニュースに書かれている彼の名前と『脱退』の文字が、見間違いかと思った。え?うちの子の話ですか?ってなった。 

ー ああ、もう、終わってしまった。 

お先真っ暗。光を失った。時よ戻れ。
過去に戻りたい。 

これは夢か? 

彼はとっても疲れてしまっていて、私たちファンに太陽のような笑顔を振りまく裏側で、沢山悩んで沢山泣いて眠れない夜を過ごしながら苦しんでいたことを、そのネットニュースを見た後に知った。彼がそんな精神状態の中、突然のリーダー脱退、1ヶ月後に控えていた日本ツアーをなんとか乗り切り、その後も年末の合同ライブに出演。

そして、12月末に事務所との契約を更新せず ”契約満了” としてチームを脱退した。その話を本人の言葉で知り、なんて彼らしいんだろうと思ってしまった。 

きっと彼は鬱病までとは言わずとも、もう既に限界だったんだと思う。なのに逃げ出さずに、最後までやり切りチームに迷惑をかけず、事務所からも”契約満了”という形で去った。 

韓国アイドルの悲しい報道が続くこのご時世、彼が自分の内なる悩みを周りのメンバーや事務所に打ち明け、向き合い話し合うことが出来たこと。周りのメンバーが彼の意思を尊重し、彼の背中を押し、不安を抱えながらも大きな決断をできる強さを持っていたこと。本当に良かった。彼らが彼らでいてくれてよかった。 

スンちゃん、10年たくさん頑張ったよね。
疲れたら休もう。
生きてればいいんだから。
元気になってまた音楽やりたくなったら、その時はまた皆で死ぬまでいこうな。  




私が出会ってから、
彼らは黄金期が常に ”今” だった

どんどん成長してバンドとして力をつけていく彼らは最強だった。もはやツアー初日とオーラスの差に笑ってしまうようなバンドだった。「初日からそれしてくれよ」ってよく言ってたね。 

黄金期を更新し続けていた彼らがデビュー12年目にして、5人から3人になってしまって、最高のギタリストを2人も失ってしまったことがとても悔しく悲しい。5人のFTISLANDは、まーーじで最高だったよ…もっと広い世界を見れたよ…… 


まあそんなことを言ってもただのファンの私には何も出来ることはないし、たらればを言っても仕方がないので、これからも彼らを愛し応援するだけです。でも無理はしないでほしい。とにかく彼らが生きてればいいんだから。幸せになってくれ。全員幸せになろうな。


ひとまず、気をつけていってらっしゃい!! 


#いまから推しのアーティスト語らせて  #FTISLAND
#兵役入隊  #私の青春

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