「観心本尊抄」設問研究2
五重三段について
実は、観心本尊抄の教材第⑳章〜㉘章までは、五重三段にまつわる御文であり、教材p230の表はその御文をまとめたものである。
池田先生は、第⑳章〜㉔章までを第8段 詳しく本尊を説明するとし、第㉕章〜㉘章までは、第9段 文底下種三段の流通分を明かすとし、
第8段·第9段と大きく区切って分かりやすくされていました。
ここでは各章のキーワードやポイントを下記に示します。
第8段 詳しく本尊を明かす
⑳第一重 一代一経三段について
爾前経〜法華経十巻(無量義経と法華経28品と普賢経)〜涅槃経までは、釈尊が教主。
㉑第二重 法華十巻三段について
五重三段の第二重を言葉で説明している。
㉒第三重 迹門熟益三段について
五重三段の第三重を言葉で説明している。
◉巳今当の三説とは。
㉓第四重 本門脱益三段について
五重三段の第四重を言葉で説明している。
法華経本門の教主は、始成正覚の釈尊ではない。
◉随自意·随他意
㉔第五重 文底下種三段の序文·正宗分について
五重三段の第五重を言葉で説明している。
◉釈尊在世の本門の教えの正宗分は、「一品二半」であるのに対して、末法の時代の初めの教えの正宗分は、「ただ題目の五字」である。
※クドいようですが、「一品二半」とは
一品は寿量品まるまる一品、二半とは従地涌出品の後半の半分、分別功徳品の前半の半分だから。
第9段 文底下種三段の流通分を明かす
㉕末法の初め
㉖止みね。善男子。
㉗-1 寿量品第16は、釈尊滅後のため
㉗-2 流通の人と法を明かす
㉘-1 結要付嘱=別付嘱
㉘-2 総付嘱
☆私の設問に、五重三段の内容がなかったというよりは、ちらほらとは盛り込んで来たようだったことをご報告します。また、何か気づいたら掲載いたします。