「観心本尊抄」第20章 2024年度「青年部教学試験1級」研鑽のポイントメモ

第8段 詳しく本尊を説明する

問. 
前章で、正法・像法時代に出現しなかった「本門の本尊」が、末法に出現すると説かれたが、これまでそのようなことは、聞いたことがないので、もっと詳しく教えてほしい。

翼を広げてP191L5から「五重三段」の意義
特に、「五重三段」を通して、仏が説こうとした最も根本の教えである「本門の肝心・南無妙法蓮華経の五字」がどこに説かれているかを追究し、この南無妙法蓮華経が末法の凡夫にとって下種益を具え、成仏を可能とする本尊であることが明かされていく。

「五重三段」とは。
翼を広げてのP191L10-192L5
読んで、全体像をとらえてみてください。

★語句の意味「四依」
→仏の滅後に正法を護持し広めて人々から信頼され、よりどころとなる四種類の人たちのこと。涅槃経四依品の所説。
聖教文庫版P88によれば、
具体的に、小乗の四依とは迦葉・阿難等、大乗のそれは竜樹・天親等、迹門の場合は南岳・天台等、そして本門の四依とは末法の初めに出現する地涌の菩薩、すなわち日蓮大聖人を指すといえよう。

加筆2024.7.30
▼正法·像法時代は、釈尊以外の仏·小乗·権大乗·爾前経·法華経迹門を説いた釈尊を御本尊とする寺や塔があった。
http://aoshiro634.blog.fc2.com/blog-entry-3197.html
御書の世界 第九章 御本尊〈下〉(5) 仏の真意を表す文字曼荼羅 から 参照


斉藤 木像・絵像は、因果の功徳のうち「果」の方の表現であり、しかも色心二法のうち色法に過ぎない、ということですね。

池田 それゆえ、決して、南無妙法蓮華経という因行果徳をすべて具足した根本法を表し尽くすことはできません。
 色心の二法のうち、心は言葉で表されます。
 御書にも「言(ことば)と云うは、心の思いを響かして声を顕すを云うなり」(新版御書七一三㌻)と仰せです。そして言葉は、文字によって記し伝えていくことができる。仏の心が文字に記され伝えられたものが経典です。文字は「心」の表れです。その文字に、永遠に人々を救う仏の働きが具わるのです。
 大聖人は「仏は文字に依って衆生を度し給うなり」(新版御書七六二㌻)――仏は文字によって人々を救われるのである――と仰せです。
 また「修多羅というも文字なり。『文字はこれ三世諸仏の気命なり』と天台釈し給えり」(新版御書七七三㌻)――つまるところ、経と言っても文字である。『文字は三世の諸仏の命の源である』と天台大師は釈されている――とも述べられています。
 さらに「滅せる梵音声かえって形をあらわして、文字と成って衆生を利益するなり」(新版御書六六三㌻)――釈尊が亡くなって、すでに滅んでしまった仏の声がかえって形を現して文字となって人々に利益を与えるのである――とも仰せです。引用ここまで

若おばちゃまより〜
仏像や絵像が気になっていた方は、なぜ文字の曼荼羅かが伺えると思います。