「観心本尊抄」第17章 第18章 2024年度「青年部教学試験1級」研鑽のポイントメモ

 第17章は、権教・法華経迹門の国土、18章は、法華経本門の国土についてより、末法の衆生が受持すべき本尊について明かされていく。

 

第17章 権教・法華経迹門の国土


釈尊が初めて覚りを開いた場所…「寂滅道場」

★語句の意味
「四見」
「四土」
「四劫」

「三変土田」

▼「華蔵・密厳・三変・四見等の三土・四土」について
すなわち、
見宝塔品で多宝如来の宝塔が湧現し、釈尊はその塔を開こうと欲して、三度国土を変じて浄土となした。(中略)その後に十方分身の諸仏を集めて多宝の塔を開き、十方世界通一仏土の相を現したのである。(聖教文庫版P113から)


第18章 本門の国土

 池田大作先生監修「観心本尊抄」から
通解
 これに対して、法華経本門で説かれた時の娑婆世界は、壊劫の時に起こる三災もなく、成住壊空の四劫の流転をも超えた、永遠に存続する浄土である。
 その浄土における仏は、過去において亡くなったこともなければ、未来において新たに生じるということもない。その教えを受ける弟子もまた、仏と同じく三世常住である。
 これらが私たちのこの心にそなわる、三千の世界がすべてそなわった三種の世間である。
 迹門の十四品には、このことがまだ説かれていなかった。それは、法華経の説法の中でも、時と機根が熟していなかったからだろうか。

★語句の意味
娑婆世界…四土のうち、凡聖同居土