「観心本尊抄」第24章 2024年度「青年部教学試験1級」研鑽のポイントメモ

第24章、第25章で第五重の文底独一本門である「文底下種の三段」が明かされる。まず、この章では、文底下種三段の序文と正宗分を明かしてる。なお、第25章から第28章までが、(文底独一)本門の流通分の解説となります。

「妙法の肝心・南無妙法蓮華経の五字」の教えがどこに説かれているのかのを示すという点から、再度、序・正・流通の区分を明かされている。

序文について
「寿量の序文」「一品二半よりの外」
・三千塵点劫の昔、大通智勝仏の第十六王子が説いた法華経から、現在の釈尊が最初に説いた華厳経をはじめとする爾前権経、そして法華経迹門14品、涅槃経などの一代50余年の諸経を含め、三世十方の諸仏が説いた無数の経典は、みな序分である、とされている。

正宗分について
「寿量」「一品二半」
第四重・本門脱益三段の正宗分「一品二半」との違いについて
本門の教主は、「久遠実成の釈尊」であったが、第五重・文底独一本門の教主は、地涌の菩薩の上首・上行菩薩、つまり、日蓮大聖人であるから、第五重の正宗分「一品二半」は、法華経の肝心である南無妙法蓮華経を指す。末法のための「一品二半」である。

 ※なぜ、第四重と第五重の正宗分を同じ「一品二半」と表記とするのかについては、第五重の一品二半の間の偈には、南無妙法蓮華経という表記は出てこないためであるかと思います。(若おばちゃま談)

 さらにいうと、「法華取要抄」では、天台の「一品二半」と日蓮大聖人の「一品二半」の違いであり、前者は、涌出品第15の略開近顕遠から始まり、
寿量品第16の広開近顕遠を含むもので在世の衆生に対する脱益のための教えであるとされる。後者の日蓮大聖人の「一品二半」は、略開近顕遠を含まず、動執生疑のところから始まり、もっぱら釈尊の滅後、末法の凡夫のためであるとされる。

「略開近顕遠の一品二半」と「広開近顕遠の一品二半」の違いを説明せよ

★語句の意味
「大通仏」
「円教」

「種・熟・脱」
「灰断」
「せんだら」