「観心本尊抄」第27章 2024年度「青年部教学試験1級」研鑽のポイントメモ

ここでのポイントは、譬え「良医病子」の意義を踏まえ、
①寿量品16は、滅後のための法門
②流通の人と法を明かす 「良医病子の譬え」
「本心を失ってしまった子ども」「使い」「好き良薬」

Q. 地涌の菩薩の出現について疑問を晴らしてほしい。


 この後の寿量品の法門は、仏の滅後の衆生のために請われて説かれたということ
▼寿量品16には
(毒を飲んでしまった子どもでも)本心を失ってしまった子どもと、本心を失わなかった子どもがいた。
「本心を失わなかった子ども」父の良医が与えた良薬をすぐに飲み、病はことごとく治ってしまった。

「本心を失ってしまった子ども」病を治してほしいと求めるが、父の薬は飲もうとしない。なぜかというと、毒が深く入って本心を失ってしまっているために、薬を良薬と思えなかった。

三度め、父は「本心を失ってしまった子ども」に方便を使って良薬を飲ませよう。
父は他国へ。良薬をここに置く。お前たちは、この薬を取って飲みなさいと。「使い」を遣わして告げさせたのである。

A. この良医病子の譬えは、仏が入滅という方便を用いて、滅後の寿量品の主題を明かしているのである。

この中で、
・「本心を失って薬を飲もうとしなかった子ども」とは、「末法の衆生」を譬えている。
・「使い」は、地涌の菩薩 との譬え
・「良薬」は、妙法蓮華経の五字 との譬え
・「父の死」とは、仏の入滅 との譬え

★語句の意味
・「四依の菩薩」とは。
・寿量品の肝要「名」「体」「宗」「用」「教」の南無妙法蓮華経とは。