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貴族の夢【不思議な夢のはなし】

ここのところ、珍しく都の貴族たちの夢を見てた。

久しぶりに比叡山にお参りする日の朝は、入内(じゅだい)するのを嫌がって困惑している若い女性の夢を見た。

「いやよう!私には入内なんて無理いー!!」

動揺して辛そうに訴える女性の声が聞こえる。父親たちが彼女をなだめて説得する。

入内(じゅだい)といえば、帝の妻になる女性が正式に帝のおそばに上がることではなかったっけ?昔、少女漫画で読んだ。



比叡山から帰ってからは尊い御身分の殿方と二人で茶室のようなところで話してる夢を見た。私は僧侶だった。

尊いお方は輪廻転生についてお知りになりたいご様子で、ご自身がどういう因果でこのようなお立場に生まれたのか、妻や周りの人達との縁は前世のいかなる理由によるものか、様々に考えておられるようだった。


そして、今日の夢は男の声でなにか言ってるのが聞こえた。

うろ覚えでぼんやりした記憶だが、典(てん)という字と、内侍(ないし)という字が見えた気がする。男が「てんのないし」と言ったのが聞こえた。


女官の役職名だろうと思う。

男が小声で話している。
『てんのないし、座敷から外に出てこず、姿を見せず…』

そう言ってるのが聞こえた。


目が覚めてから検索した。
『てんのないし』という言葉は引っかからない。


ただ、内侍司(ないしのつかさ)という女官のみで構成された役所があって、帝に近侍してその秘書のような役割をする女性たちがいたようだ。


その内侍司(ないしのつかさ)の次官の役職名が典侍というらしい。典侍と書いて、「ないしのすけ」とか、「てんじ」と読むらしい。


夢で男が言ってたのは、『てんのないし』だったと思う。漢字のイメージは典(てん)という字と、内侍(ないし)という字だったとおぼろげに記憶している。


ということは『てんのないし』とは内侍司(ないしのつかさ)の次官である典侍(ないしのすけ/てんじ)のことを指しているのかもしれない。


それにしてもなんでこの男は、典侍が座敷から出てくるかどうかを観察していたのかなぁ…?座敷ってことは、板張りの上に畳がある部屋なのかな?典侍が茶室などを訪れた際の出来事だろうか…



あ、ちなみに典侍っていう文字からは、帝のお妾さんみたいなイメージを感じた。たぶん、これも昔読んだ漫画の影響かな?歴史漫画は苦手なんだけど、ポップな平安ラブコメなら楽しいのでいくつか読んだ。その時に頭に残った先入観だろう。


検索すると典侍はやはり帝の身の回りのお世話をするお妾さんと書かれてあった。全員そうとはいえないかもしれないが、実質そうであることが多かったということかしら?


はて…

それにしても比叡山参拝前後からまた新たな前世ワールドの扉が開いてしまったのかもしれない。都の貴族たちの夢かぁ


うーん…

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※とっつきにくい表現を排除して、なるべく身近な言葉で書いたので、歴史に詳しい方から叱られるかもしれない。すみません。歴史の話というより、あくまで不思議な夢の話なのでフィーリングだけ伝わればと思いました。。


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