はじめに:スタンスと鑑定しないことについて

鑑定ご依頼いただくにあたり、事前にお目通しいただきたいことをまとめています。また、タロットそのものとはじめましての方には「タロットってなんだろう?」「どういうことに役立つか?」「どういう効果があるか?」ということを考えていただく参考になればと思います。

少しボリュームがあるので、前後不要な方は下記の目次から
【◆鑑定しないこと】へ飛んでください。

Ver.2 2019.11
Ver.1 2019.10

◆スタンスについて


「あらゆる未来が、現時点では存在している」

パラレルワールド/並行世界。
映画でいうと、MIB3の世界観に深く共感しています。

タロットの得意なことは、様々な切り口から「今」を明らかにすること。そして、その流れの先にある「起こりうる可能性の高い未来」を示します。
良い流れに乗っているようなら私たちの背中を押し、望ましくないものが見えるようなら軌道修正するための気付きやヒントをくれます。

タロットは、自分よりもずっと現実的な態度だなあと思わされることがあります。私にとっては、過去の嫌な記憶や背負ってしまったもの、人間の弱い部分が生み出し、掻き立てる負の感情、偏った主観、誘惑など…そういうものによって見えにくくなってしまった大事なものが、クリアに見えてくるよう手助けしてくれるパートナーという存在です。(ネガティブなものが一概に良くないということではないのだけど)

実は私は「占い」という概念がまだよく理解できていないので、積極的にその表現を使うことはなく、たとえば「タロットをする」とは言っても、「タロット占いをする」とは自分では言いません。自分が占いをやっているという感覚も…ありません。
また、タロットは不思議な経験をたくさんもたらしてくれているのですが、それでも個人的にはあまりスピリチュアルだったり、オカルティックな印象を持っていなかったりします。
(とはいえ、分かりやすくお伝えするにあたり便宜上SNSなどで「占い」という表現を使うシーンはありますが…)

タロットが見せるのは、たとえば過去問題集にある「傾向と対策」。
とても現実的なものでたとえましたが、私にはそういうイメージがあります。
「起こりうる可能性の高い未来」ではふわっと感があるかもしれませんが、タロットとうまく付き合うことで、「それなりに自分の意思のもとに選ぶ未来」へ近付けられるのが大きな魅力で、おもしろい世界です。

さいごに。
確かにリーディングをして、ことばにしてお届けするのは私ですが、タロットにおいて鑑定者は媒介にすぎません。
タロットからのメッセージを受けて、行動に移す・移さない、参考にする・しない、それをいつ決めるかはご本人であり、自由です。
タロットは良くない流れのなかでも、変転させていくためのヒントを必ずくれます。
そういう世界観が、タロットに慣れていない方にも、私を媒介したタロットによって少しでも伝われば嬉しく思います。

追伸:
カワイイはつくれる!未来もつくれるー!(あ、古い。。。笑)

◆鑑定しないこと

あくまで私のポリシーによるものです。下記の内容でも鑑定してくれる方はいます。

・未来は確定していると譲らず、結果だけを見たいというもの
 ・試験、試合、ギャンブル、○×などの合否や勝敗
 ・生死、病気、事故、怪我などに関わること
・他人のコントロールや不幸を願うようなこと
 ・非現実的、妄想的、闇落ち的なこと
・物理的接点の無い人(芸能人や話したことが無い人など)との恋愛
・夫婦以外の既婚者がからむ恋愛(詳細と例外を後述します)

しかし、これらにあたることでも、しんどい状況を「現実的に」改善するために視点を変えたいというケースは鑑定することもあります。
実際そういうケースではご本人の真剣な姿勢もあって、深く信頼関係を築けることがあり、私もやりがいを感じています。どういうことか例を出してみますね。

〈たとえば、既婚者がからむ恋愛を鑑定しないとは?〉
厳密に言うと、鑑定自体はできます。やっている鑑定者さんもいますよね。
これは、不貞についての私自身のプライベートなポリシーが関係あるのではなく、このカテゴリーではどうしても私が不毛な気持ちで鑑定を終えるケースが多いから、ということです。

傾向としては、想いを寄せるお相手と、既存の関係の清算など踏むべきステップを飛び越えて結ばれたい、人から奪いたい、すでに接点も無いのに復縁したい…など、内容としてはこのあたりが多いかなと思います。

鑑定に一つとして同じ結果はありませんが、あえて単純化すると、その人にとって何かしらの救済、癒し、心のうるおいとしてなど、ポジティブな役割を持つ事象については、不貞といえどタロットが全否定してくるケースは少ないです。(現実的な自己責任の話はまた別ですが)

しかし、そもそも何も生まれようのないものから、無理矢理自分にだけ都合の良い利益をひねり出そうとして負のスパイラルにはまっている状態や、他人をどうにかしたい・どうにかしてもらいたいというような姿勢に対しては、タロットはきっちりモノを言ってきます。
なのですが、、、主体が他人に置かれている依頼主は、そうした意見を求めていません。

だとしても、いずれ少し冷静になったときに鑑定結果を思い出し、自分にとって本当に良い方へ͡コトを運ぶために活用してもらえるなら携わる意義はあるとも言えますが、こういうケースのまた別の傾向として、他にもいくつもの占いに同時進行で頼ってしまっているケースが多いので、それもなかなか難しそうかなと感じています。
(同時進行で大量の占いを受けているケースよくあるけど、すごくよろしくないと思っているでまた別で記事を書きたい…)

人が抱えているものに優劣や大小はありません。でも、私はひとつの鑑定でそれなりにエネルギーを使うタイプなので、個人としてより意義を感じられることにそれを充てたいというのが率直な気持ちです。
なので、【◆鑑定しないこと】にあたる内容でも、そこから抜け出ていくための準備や内面の調整をしていきたいという方のお手伝いはしていきたいと思っています。タロットにどう聞いてみるかということも含めて、一緒に考えていきましょう。

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🌛ご依頼にあたっての参考記事シリーズ
https://note.com/3theempress/m/m5f5af1edc356

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