見出し画像

夢を持たないフリーランスディレクター達

テレビを作っているディレクターには大きく2種類いて、局や制作会社に所属し会社員としてディレクターをやっている人と、個人でフリーランスのディレクターをしている人。

フリーランスの人達の多くは元々、制作会社に所属していた人々。自分の実力で仕事がもらえるという自信のもと独立し、局や制作会社を跨ぎ、複数の番組をこなす。

最高峰のフリーディレクターは年収3000万円程度

エンドロールでディレクターという言葉とは別に演出、総合演出という文字が流れて来ることがあると思います。この二つの違いをご説明すると

総合演出                               →その番組の内容に関する最終決定権を持つ映画でいう監督のような役職 

では総合演出という役職がいる場合の演出とはどんな役職なのか。

演出                                 →総合演出のやりたい方向性を汲み取り、1シャープ(1回の放送回)あたりの一定の内容のクオリティにまでまとめて仕上げるディレクター。

総合演出の多くはテレビ局の社員ディレクターが担うことが多く、その下に演出として優秀な制作会社のディレクター、もしくはフリーのディレクターが配置され、複数のディレクターを束ね、ることが多いです。

この演出という立場で4〜5番組を掛け持つようなフリーのディレクターは年収3000万円程度あると言われています(業界の中の噂程度ですが)

一見、これでけ聞くと成功者のように思えます。ただこの人たちとお酒を飲む口にするのは、ため息混じりの「俺なんてさ…」です。

その理由は中間管理職的な立場からのストレスだと僕は勝手に思っています。サラリーマンでいう、上司からは無茶を言われ、部下からは煙たがれる、総合演出からダメ出しされ、下につくディレクターのVTRのできが悪ければそれを引き取り直す。この板挟みに疲れ果ててる人が多く、俺なんてさという悲観的な気持ちになってしまうのです。

もちろん、全員が全員そうではないですが、こうなっている人が多いです。その原因は自分発信でVTRないし番組を作っていないという事だなぁと思います。

超多忙なオリジナルを生み出さない生活

面白いものが作れるようになりたい、自分の番組で世の中を楽しませたいという思い出ディレクターとして、しゃにむに頑張りそれが認められ、複数のディレクターをまとめる演出という立場に辿り着いたのですが、そこには自分が描いていた未来の姿になれていないという現実から「俺なんてさ」という言葉が出てきてしまうのだと勝手に解釈しています。

どんな規模であれ、自分でやりたい事をやる

そんな気持ちにならないためには、この時代Youtubeでもなんでもいいから自分の息抜きができるようにリラックスして楽しめる何かを持っておいた方が良いのかなと勝手に思っています。ディレクターとして自分が作ったものが、オーダーされたものを求められたクオリティ以上のものを出すという仕事ももちろん楽しいですが、小さい規模でもいいので自分が考えて作ったもので笑ってもらえるものを作るっていう事をして行きたいなーと勝手に思っております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?