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定期購読マガジンを始めてみる。 #日々短文随筆

随筆を限定公開し続けると、いい振り返りを自分に課すことができるのではないかという実験で、定期購読マガジンを始めてみる。

noteが100年後にも存在しているか否かの問題はひとまず置いておくとして、100年後にはこのマガジンに価値が出ているかもしれない。これをモチベーションにして書き続けていこう。

ヴァレリーが”ムッシュー・テスト”で以下のように綴っている。

書くという行為は、つねに、ある種の≪知性の犠牲≫を要求する。たとえばだれもが知るように、文学書を読むための諸条件は言語への過度の精密さとは相容れない。知性はえてして日常言語には不可能な完璧と純粋を求めたがる。しかし、精神を緊張させなければ快楽をえられない読者などめったにいるものではない。わたしたちは何やら面白がらせなければ読者の注意を惹きつけられないし、こうした種類の注意は受け身なものだ。

これはまさしく最近の自分の心境を言い当てている。現在の自分というのは表現者としていつだって発展途上であり、未完成だ。完璧と純粋性を言語表現として文章に求めたいが、そんなものを実現するのはそもそも不可能なのだ。過去に書いた自分の文章を見返して見た時に、恥ずかしくて居た堪れなくなり編集を加えたくなるような心境というのは、自分の成長を実感する所である。

重要なのは、その時点における知性への自己理解である。そして同様にそれをできる限り忠実に再現した形で残しておくことである。それを文章に預けるという目的でnoteを活用していこうと思う。


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