tr.01 わがままが言い足りない

ライブの定番曲だって思ってるけど、どうだろ?わがままも歌詞がとてもとてもかわいい曲だよねぇ。

大人ぶりっ子って言葉、すごくしっくりくる。物分かりのいい元カノを演じてる感がこの言葉ひとつで完全に伝わるのすごい。

最初のパートの歌詞ってすごいリアルだよね。愚痴は男の甘えだけど、足の踏み場もないほど積み重なって嫌になっちゃうとか。でももう一度会いたいとか、撫でてほしいみたいなワガママはかわいいよね。

この曲ね、ライブでやる時すごいラッキーな人が出てくるんだよね。なにとは言いませんがw

私、知ってる。わがままが言い足りないの状況はむしろ男の方がなりがちだってこと。

ある種自虐的な感覚っていうか、自嘲的な歌詞でもあると思う。私から振っといてなんだけど、もう一度会いたいねって。間違いを正してチャラってわけにはいかないってとこも。

わがままが言い足りないのすごいとこって、そんな生々しい歌なのにあっさりしてるとこかもしれない。普通にさ、こういうことを歌にする場合って、ちょっとしたいやらしさっていうか。なんだろ、悲劇のヒロイン的な歌になりがちだって思うんだけど。さらりと話す分、余計に真実味を帯びる寂しさとか。そういう風にも思えるんだよねぇ。

これは懺悔としてお聞きいただきたいんだけどさ。こう、お説教されることあるじゃない?仕事とかで。脳内でさ、わがままの歌いだしをさ、「きーみのはーなし、ながい」に変換して歌ってるわけ。この時だけはさんそちの声じゃなくて、地声ね?辛さ、和らぐよ。

キライな人相手だと当然keep outだけどね。

ベストアルバムでも一曲目、二曲目っていう。これはホエイ中のホエイ。

冗談はさておき、わがままが言い足りないとかカカレ!とかって中村さんその入り口の曲だとは思うんです。中村さんそのパブリックイメージ的な。あ、当時のって話ね。でもね、今のさんそちの曲だと、中村さんその一面ってとこに落ち着いてる気がしてて。

それだけさぁ、さんそちのアーティストとしての懐がでっかくなったっていうか。そこまでの道中でさ、多分色々なことがあったと思うんですよね。

改めて、さんそちってすげぇなって。我々ほんとにいいアーティストに出会えたんだなって思うんですよ。しみじみと。

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