tr.03 チープなんかじゃない

チープなんかじゃないは曲調明るいのにちょっとだけ仄暗さを感じるっていうか。難しい曲。ちょっとだけMorning lieっぽい?時間帯の問題かな。幼いMornig lieって

厚かましいあの子は今頃あたしにやきもちねって歌詞がそうさせてるとこあるけど、男を取り合う女子の話だって思ってる。事後に迎える自己嫌悪タイムか。覚えがないわけじゃないなって。

でも最初寂しくて揺れてるのは私自身で、嘘だとしても隙間を埋めてほしいって望んでるんだから、ちょっと違うのかも。

でもこれまたすごく現実的っていうかさ。いるよね。隙間を埋めるのが上手い男ってさ。気づいたころにはしっかり沼ってて、とうに手遅れだってこともまぁ、きっとよくある話なのかも。

多分この頃の中村さんそのイメージっていうか、周りが中村さんそっぽいって感じてたであろう(あんまり好きな言い方じゃないけど)メンヘラが好きそうな感じを一番持ってる曲かも。

語弊ありまくりだけど。とはいえ、恋愛至上主義ではないけど、心の隙間を埋めるために誰かを求めるのは、それに近しい感情っていうか。あぶなっかしいなぁと思ってしまうんだよね。

さんそちが言うかわいいの定義には、こんな弱い部分であったりとか、きっとダメな部分だとか、そういう不完全さが結構含まれているって思うんですよね。

チープなんかじゃないってタイトルもさ。そこに至るまでの複雑なゆらぎの末の話だから、このお話は安っぽい女子の話ではないってことかなって、自分なりには解釈してるけど。これが正しいかどうかさっぱりわかってないんだよね。

女心なんて言葉で片づけるのはどうかと思うけど、もう夢中は本当に自分の中で一番難解なアルバムなんですよ。こうかもしれないとは思えても、疑問符が消えることはないし。

チープなんかじゃないは自分的にはもう夢中の色を決めた一曲だと思う。

ただ私は思考も試行も、納得がいくまで続ける性質なので。きっと一生わからないとは思うけど。理解する努力はやめないと思うんですよね。


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