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JCG(等)のリストから考える進化機械ウィッチ

おおきに、(サ°ω°ム)です。

突然ですが、皆さんJCGの大会結果はチェックしてますか?
JCGの公式サイトではメニューの「大会スケジュール」から「過去の大会」を選択することでグループ予選上位64名のデッキリスト、決勝トーナメント上位4名のデッキリストを確認することが出来ます。

メニューの「ニュース」からは各大会の結果速報を見ることができ、上位4名の使用デッキは勿論、その大会においての各リーダー使用率まで確認することが出来ます。

また、Twitterでも個人でスプレッドシート等を用いて結果をまとめておられる方がいます。
表になっていて一目で分かりやすいので「jcg」で検索してみて下さい。
個人的にはこの人のスプレッドシートにお世話になってます。
他にもまとめている人は何人もいるので自分で見ていて良いなと思った方をフォローしてツイートを追うと大会環境の最新情報を得やすいかもしれませんね。


前置きはこれくらいにして今回はRSCアディショナルカード追加後の「JCG Shadowverse Open 18th Season」において上位64名に残った【進化機械ウィッチ】のリストを見ながら構築を考えていきます。

正直【進化機械ウィッチ】は大会シェア数としては少ないのが現状です。
その結果【マナリアウィッチ】と比べるとサンプルが少ない上に構築の幅が広く、現環境における正解構築を見つけることは困難です。
また大会環境はランクマッチ環境とは異なりますし、BO3なので相方デッキとの補完やどのデッキに勝つことを重視しているか等もあるのでその点を念頭に置いた上で考えないといけないのですが、...まぁ【進化機械ウィッチ】が好きな皆で頭を悩ませていきましょう^^;

それでは次項から各Vol.で上位64名に入った【進化機械ウィッチ】のリストを見ていきます。
各デッキリストの画像にデッキ詳細が確認出来る「シャドウバースポータル」へのリンクを貼っておくので活用して下さい。


8/20開催JCG Shadowverse Open 18th Season Vol.26

Vol.26では1デッキ確認できました。

「エレノア・グローリーコア」選手

画像1

アディショナル前のリストに《アンブレラウィッチ》と《究明の魔術師・イザベル》を組み込んだ非常に素直なリストですね。
フィニッシャーが《究明の魔術師・イザベル》、《虚無ノ哭風・グリームニル》、《ピースキーパー・ヴィンセント》の3種盛り盛りです。
初めて【進化機械ウィッチ】を使うのであればこういうリストが良いかもしれません。


8/21開催JCG Shadowverse Open 18th Season Vol.27

Vol.27では2デッキ確認出来ました。

「ゆふたん」選手

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このデッキには今まで【進化機械ウィッチ】では確認出来なかった《マギスの魔導師》を採用したレシピです。

初動でスペルを多用する【スペルウィッチ】や【マナリアウィッチ】には採用されていましたが《アクセラヒーロー・マイザー》の《ラピッドファイア》が絡めば序盤から0コストキャントリップとして初動になり得そうです。

「謎のアルターエゴ・R」選手

画像3

初動に《知恵の光》、《マジカルシューター》を採用しているレシピです。
この方は《究明の魔術師・イザベル》を不採用にしており、その代わりに《マジカルシューター》のサーチ先が《フラワリングマジシャン・マリー》と《ピースキーパー・ヴィンセント》に絞ってありますね。
アディショナル前のリストに《アンブレラウィッチ》で打点を足した感じでしょうか。

デッキリストを3つ見るだけでそれぞれ違いがあって面白いと思いませんか?


8/22開催JCG Shadowverse Open 18th Season Vol.28

Vol.28では3デッキ確認出来ました。

「きょうま」選手

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このリストは初動に《マジカルシューター》、《マギスの魔導師》を採用しています。
《ピースキーパー・ヴィンセント》を不採用にしており《マジカルシューター》のサーチ先を《フラワリングマジシャン・マリー》と《究明の魔術師・イザベル》に絞っていますね。

「Hagi」選手

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なんと《フューチャービジョン》が採用されています。
スペルの種類を増やすのと初動を兼ねているんでしょう。
《マジカルシューター》のサーチ先は3種にブレていますが3ターン目の動きとして優秀なので採用されているんでしょうね。

またこの方は《虚無ノ哭風・グリームニル》を不採用としています。
対面によっては2×5打点は通りにくいですからね。

「ゆふたん」選手

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《マギスの魔導師》に加えて《石英の魔女》まで採用されたレシピです。
しっかりドローを重ねてリーサルまでの道筋を安定させたいという意思を感じます。
スペルさえ重ねていければ0コストに近い数字でフォロワーを横展開できるので面白い構築だと思いました。


これ以降のVol.29、Vol.31では【進化機械ウィッチ】は上位64名には食い込めていませんでした。

デッキリストまとめ

ここまでざっくりとデッキレシピを見ながら感想を書いていたのですが、これらのレシピをスプレッドシートにまとめたのでリンクを貼っておきます。
また、あまりにも参考にするレシピの絶対数が少ないので私がYouTubeで確認した動画投稿者さんのレシピもまとめておきました。

人によってデッキに対するアプローチが違う為、デッキの平均値を取ると非常に中途半端なデッキが出来上がるのであまり参考にはならないです。

また動画投稿者のレシピに関してもJCGのレシピとはアプローチが違うのでそれぞれどういった意図でカードの採用をしているかを考えましょう。

どの人も3枚採用しているデッキとしての「確定枠」、「初動」に値するカード、「フィニッシャー」の3点に注目すると重要な情報を得やすいと思います。

さて、ここからはこの表を見た上で採用枚数がブレているカードに関して私の評価を述べていきます。


注目カード紹介

《知恵の光》

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JCGのリストではほとんど採用されていませんが、最近の動画投稿者では採用が多い1枚です。
私がMasterへ昇格した際のレシピにも3枚採用していました。

RSCアディショナルカード追加前はこのカードの採用に懐疑的だったのですが、《究明の魔術師・イザベル》2回目の融合でも《知恵の光》を供給出来るようになったので《知恵の光》が4枚、5枚採用出来ている状態になり《ピースキーパー・ヴィンセント》のリーダー付与効果と噛み合いやすくなりました。

また《アンブレラウィッチ》もプレイするまでに1回でも進化出来ていれば『ファンファーレ』に1ドローが付くので手軽に《フラワマジシャン・マリー》を進化させることが出来るこのカードは私の中で評価が上がってます。
生き残れば3ターン目の《ディテクティブガール》の無料進化にも繋がりますね。

《究明の魔術師・イザベル》と《ピースキーパー・ヴィンセント》をセットで採用している構築であれば採用を検討しても良いのではないでしょうか。


《マジカルシューター》

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ここ最近のレシピでは2枚以上の採用がよく見られる1枚です。
サーチ先は《フラワリングマジシャン・マリー》、《究明の魔術師・イザベル》、《ピースキーパー・ヴィンセント》の3種になりますが、人によっては後半の2種をどちらか不採用にしてサーチ先を2種に絞ったり、3種のままで3ターン目の動きとして採用している人もいて面白いなと感じています。

基本的に複数回使う暇はないと思うのですが、手札でダブついても《究明の魔術師・イザベル》の『融合』で消費出来るようになったので複数枚の採用は初動の安定感向上に一役買ってくれるでしょう。

因みに私はマリガンのキープ対象に出来るので1枚だけ採用してます。


《マギスの魔導師》&《石英の魔女》

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《石英の魔女》採用は1人だけでしたが《マギスの魔導師》はちょくちょく採用している人が増えているようでした。
どちらも『スペルブースト』でコストが下がり、『ファンファーレ』に1ドローが付いています。

これもやはり初動に対して意識が向いているということでしょう。
【進化機械ウィッチ】は初動にスペルが絡むことはまずないですし、採用するなら《知恵の光》もセットで採用すると噛み合いが良いのかなと思います。
《ラピッドファイア》を連打すればコストはぐんぐん下がるのですが、そもそも《アクセルヒーロー・マイザー》を絡めた動きは初手で複数枚引いていない限りは早くても4ターン目以降なのでこれを初動とは呼べないでしょう。

ともあれ私も採用して使ってみた感想は初動としては弱いかなといったところです。
採用している人の頭の中ではそもそも初動としての活躍より中盤の手札を減らさない横並びを作りたいが故の採用かもしれませんね。


《虚無ノ哭風・グリームニル》

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最後にこのカードに触れて採用カード評価を締めます。
RSCアディショナルカード追加前は3枚採用されるのが当然のカードでしたが《アルティメット・マジック》という新しい10点バーンカードの登場により採用枚数にばらつきが出てきました。

これに関しては本当に難しいです。
打点だけの話で言えば《アルティメット・マジック》+《虚無ノ哭風・グリームニル》+《ピースキーパー・ヴィンセント》は結構過剰です。

それぞれに利点と欠点を抱えているのでまとめると

《アルティメット・マジック》
「利点」
・盤面を無視して10点バーン、10回復
「欠点」
・7種類スペルを達成するのに時間がかかる場合がある
・盤面に触れない
《虚無ノ哭風・グリームニル》
「利点」
・2×5点バーンの条件達成が容易
・盤面処理にも使える
「欠点」
・相手の盤面が強固な際にリーダーへの打点が通らない
・序盤に複数枚引いた際に事故る
《ピースキーパー・ヴィンセント》
「利点」

・《清澄の蒼・テトラ》によって条件達成が容易
・盤面とリーダー同時にダメージを与えられる
「欠点」
・進化させないとリーダー効果が付与出来ない
・単体性能が高くない

こんなものでしょうか。

《アルティメット・マジック》と《虚無ノ哭風・グリームニル》は環境によって刺さり方が大きく変わります。

【イリスビショップ】や【バフドラゴン】が一定数存在するランクマッチ環境では《虚無ノ哭風・グリームニル》はリーサル札として機能しませんし、【ラストワードネクロマンサー】の《セレストマグナ》を重く見るのであればスペルでない点が非常に評価出来る点になります。

そもそもの問題として実用的な『スペルブースト』持ちカードを採用していない構築が多い【進化機械ウィッチ】において《究明の魔術師・イザベル》はデッキ単位の相性が良いわけではないということもあるでしょう。
【スペルウィッチ】と【マナリアウィッチ】が《究明の魔術師・イザベル》とのシンクロ率100%だとすると、【進化機械ウィッチ】はせいぜい60%くらいでしょうか。

こういうところがフィニッシャーの採用枚数にばらつきがある原因なのかなと考えています。
ランクマッチであればリプレイの戦績を見返してそれぞれの環境にマッチしたカードを採用して下さい。

少し長々と文章を垂れ流しすぎたでしょうか。
皆さんもそれぞれ考えていることがあると思うのでコメントしていって下さると嬉しいです。


総評

さて、初動に関するカードを中心に触れていきましたがこれにはしっかり理由があります。

【進化機械ウィッチ】は最大出力に関して言えば【スペルウィッチ】と【マナリアウィッチ】に引けを取らないのですが、何より劣るのが初動の安定感です。
手札の噛み合いや進化回数によって各カードの出力が大きく変わってしまうのがこのデッキの大きな問題点です。

マリオカートにおいて友達同士で遊ぶと最高速度が高いクッパやドンキーといった重量級キャラより、最高速度では劣るが加速が早いピノキオやヨッシー等の軽量級キャラが好んで使われることってありませんでしたか?
どんなに最高速度が高くてもそこに到達するまでにアイテムで妨害されればまた0から加速し直すことになるので最高速度が活かせません。
なので0からの加速が強く最高速に達しやすい方が強いよねって。

カードゲームも同じで、ハマった時に強くてもその最高のパフォーマンスをどれだけの確率で発揮することができるのかというのが重要です。
なので2〜3ターン目の動き、初動が非常に大切なんですよね。

1枚で動きとして完結している豊富なドロースペルと『スペルブースト』でコストが下がるキャントリップ持ちフォロワー、RSCアディショナルカードで追加された《究明の魔術師・イザベル》の噛み合いが良いスペルを主軸とした【スペルウィッチ】と【マナリアウィッチ】と比較した際に、【進化機械ウィッチ】の初動の不安定さは大きな課題です。

初動の不安定さを克服した時、【進化機械ウィッチ】は真の強さを発揮するでしょう。
基本構成が最新弾のRSCで追加されたカードなのでこの先長くローテーションで遊べるこのデッキ、皆さんも使って研究してみませんか?


ということで今回はこの辺でお話を締めます。
なんだか画像は使っているもののコラムみたいになってませんかね。

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ということで宣伝タイムです。

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よろしくお願いします。


それでは今回はこの辺で。
長文の閲覧ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。

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