廃墟の飛行場を再び爆撃基地化
Tinian Island Has Become the Biggest US Bomber Military Base near the South China Sea
テニアン島は、かつて先住民族のチャモロ人が自給自足の暮らしを送っていた。マリアナ諸島が西洋人に「発見」されたのは1521年のマゼランの世界一周航海の途上であった。
宣教師が住民の旧習に干渉するようになってから住民の間で不満が高まり、殺害された。
残虐なスペイン軍はチャモロ人を虐殺した。
スペインの支配が確立した後、1695年にスペインは島民全員をグアム島に強制移住させ、テニアンは無人島となった。
南洋諸島への日本企業の進出
1890年（明治23年）に田口卯吉が南島商会の帆船天祐丸により交易をした。
米西戦争でスペイン敗北
1899年、スペインはテニアン島を含む北マリアナ諸島の支配権を450万ドルでドイツ帝国に売却した。
第一次世界大戦
ドイツ敗北によって、日本領となる。無血占領だった。
1914年10月には特別陸戦隊が進駐、12月には臨時南洋群島防備隊が設置された。
サイパン、パラオ、トラック、ポナペ、ヤルートの5つの民政区に分け、それぞれ守備隊が配置された。翌年にはヤップにも守備隊が新設された。
1914年末の南洋群島の在住日本人数は、サイパン島27人、ポナペ島2人、トラック諸島12人、ヤップ島18人、パラオ島25人、アンガウル島11人であった。
1920年（大正9年）には、国際連盟より正式に日本の委任統治領となる。ヴェルサイユ条約
1921年（大正10年）7月に民政部を司令部と分離してパラオ島に移転した。
1922年（大正11年）には委任統治に適した体制を構築して従来の軍政色を払拭するため、臨時南洋群島防備隊を撤収して新たに南洋庁を設置した。
南洋諸島
サイパン支庁は北マリアナ諸島、パラオ支庁はパラオ、ヤップ支庁はヤップ州、トラック支庁はチューク州、ポナペ支庁はポンペイ州とコスラエ州とマーシャル諸島の西側、ヤルート支庁はその残りに相当する。
日本の統治下で、テニアン島を含む南洋諸島の島々は港湾施設、水道、発電所、道路、住宅などの大規模なインフラ整備が行われた。
満州でも朝鮮半島でも台湾でも、日本は領有した地域を近代化しました。
何もないところに近代的な街が出現するのが日本の統治の姿。
古来よりの中国型の奴隷化、搾取と暴力の支配とは違うところです。
1933年（昭和8年）、日本が国際連盟を脱退
この年の日本人在住者は3万人を超えていた。
翌年6月末には南洋群島の人口は更に増え、11万3562人となった。
現地島人4万406人、日本人7万3028人、外国人119人となった。
1935年（昭和10年）、国際連盟で日本による統治の継続が黙認された。
アメリカも、日本による南洋諸島の統治継続を妨害しない意思表明をするとともに、自国の主権の範囲（ウェーク島、キングマン・リーフ、ジョンストン島、サンド島）を改めて明らかにした。
1941年（昭和16年）にはパラオ放送局が開局し、日本のラジオ放送が開始された。
1941年12月から1944年（昭和19年）初頭頃までは南洋諸島は平穏だった。
南洋諸島で経済を営んでいた日本がテニアンの戦略的重要性に気づいたのは、第二次世界大戦の後期になってからででした。
1944年
2月に行われたクェゼリンの戦いからで、1週間の戦闘の末同島の守備隊は玉砕した。
6月、戦略上最重要拠点の一つであったマリアナ諸島に対して連合国軍は侵攻を開始した。
サイパン島では、在住日本人1万人および島民700人が戦死または自決した。
7月にはテニアンの戦いが行われ多くの犠牲者を出した。
1944年（昭和19年）9月、アメリカ軍はパラオ諸島への侵攻を開始し、第1海兵師団をペリリュー島に上陸させた。このペリリューの戦いにおいて、日本軍は従来の戦術からゲリラ戦と縦深防御戦術に転換したためアメリカ軍に出血を強要し、73日間の戦闘で日本軍の戦死者とほぼ同数である10,786名の死傷者を出している。
1945年（昭和20年）8月30日、南洋庁長官と日本海軍指揮官が米国海軍に降伏して委任統治は実質的に終了した。
テニアンは日本本土を空襲する拠点
原子爆弾を搭載した爆撃機の発進基地となった。
コードネーム "リトルボーイ "
リトルボーイ（Little Boy）は、第二次世界大戦中にアメリカ軍が広島市に投下した原子爆弾のコードネームです。
1945年8月6日、ポール・ティベッツ機長がB-29「エノラ・ゲイ」でリトルボーイを広島市に投下しました。
コードネーム“ファットマン”
長崎原爆はプルトニウム239を使用した「ファットマン」という原子爆弾で、TNT火薬換算で22,000トン（22キロトン）相当の規模でした。広島の原爆の1.4倍の破壊力があり、爆心地の地表の温度は約3,000～4,000℃に達しました。
２種類の原爆を透過したのは日本の一般人を使った被爆の人体実験と言われています。
2020年10月には、戦時中に滑走路の建設を担当したシービーズの大隊がインフラと滑走路の再構築
2023年12月21日に発表されたCNNの報道によると、太平洋空軍のケネス・ウィルスバック司令官は、先日発表された日経アジアとのインタビューで、ノース飛行場はジャングルからの回復作業が完了すれば、「広大な」施設になると語っている。
廃墟になっていたテニアンの軍事飛行場は再建されました。
今後も施設が拡充されるようです。
派遣される米軍兵士は、文化や近代的な娯楽施設がないので大変でしょう。
テニアン島はサーフィンやダイビングが楽しめるかな。
次に原爆を使う時は、地球の破滅
大場大尉の部隊がゲリラ戦
大場大尉 フォックスと呼ばれた男
1943年（昭和18年）3月、太平洋戦争（大東亜戦争）中、大尉に昇任。
1944年（昭和19年）2月、歩兵第18連隊衛生隊長となり、連隊はサイパン島へ転出。
1944年（昭和19年）9月30日、サイパンの戦いで戦死と判断され少佐に特進する（生存が確認された後に取り消しとなる）。サイパン島守備隊である第43師団が玉砕した後も大場隊はタポチョ山（タッポーチョ山）を拠点にゲリラ化し、日本がポツダム宣言を受諾した後も遊撃戦を展開する。
1945年（昭和20年）11月27日（発令は25日）、独立混成第9連隊長・天羽馬八あも う うまはち少将から正式な降伏命令を受ける。
1945年（昭和20年）12月1日、大場隊47人はアメリカ合衆国軍に投降した。慣例として、投降式典において大場は（降伏の証として）、自身の軍刀をアメリカ合衆国軍将校に手渡した。
https://www.youtube.com/watch?v=nDly8ON_WXs
太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男− 竹野内豊主演
ドン・ジョーンズの長編実録小説『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』を原作とした 2011年2月11日公開の日本映画。
投降シーンは１時間４５分あたりから、１時間５２分あたりから有名なシーン
大場栄 大尉（別名:フォックス） - 竹野内豊（ラブストーリー以外では代表作となる）
堀内今朝松 一等兵（別名:サイパンタイガー） - 唐沢寿明
青野千恵子 - 井上真央
木谷敏男 曹長 - 山田孝之 投降はしなかったが消息不明
奥野春子 - 中嶋朋子
尾藤三郎 軍曹 - 岡田義徳
元木末吉 - 阿部サダヲ（タイムスリップドラマ「不適切にもほどがある」が高視聴率）
ハーマン・ルイス大尉 - ショーン・マクゴーウァン
ポラード大佐 - ダニエル・ボールドウィン
ウェシンガー大佐 - トリート・ウィリアムズ
金原 海軍少尉 - 板尾創路
永田 少尉 - 光石研
池上 上等兵 - 柄本時生（大河ドラマ「光る君へ」藤原道長役 柄本佑の弟）
伴野 少尉 - 近藤芳正
馬場明夫 - 酒井敏也
大城一雄 - ベンガル
馬場エミ子 - 山口愛
馬場昭 - 小柴亮太
斎藤義次陸軍中将 - 浜田晃
南雲忠一海軍中将 - 側見民雄
井桁敬治陸軍少将 - 外波山文明
矢野英雄海軍少将 - 三田村周三
佐官 - 福田転球
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