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H3ロケット2号機打ち上げ成功

H3ロケット2号機打ち上げ成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2月17日午前9時22分に鹿児島県の種子島宇宙センターから日本の新型主力ロケット「H3」2号機を打ち上げ、所定の軌道投入に成功しました。

1号機で失敗した2段目エンジンは正常に着火・燃焼し、搭載したロケット性能確認用の模擬衛星と超小型衛星2基も分離しました。

打ち上げから約16分43秒後に、キヤノン電子が開発した小型衛星「CE-SAT-IE」の分離を確認しています。

JAXAは、1号機の失敗から約1年を経て、H3ロケットがようやく国際競争のスタートラインに立ったと評価しています。

三菱重工との共同開発
H3ロケットの開発費用は約2061億円(2014年~)
打ち上げ費用は1機あたり約50億円
H2Aロケットは打ち上げが安定していますが、打ち上げ費用が100億円かかっていました。
また、H2Aでは受注から打ち上げまで2年かかっていましたが、H3では1年に短縮できるという。

キー技術担当事業者

株式会社IHI(IHI)
 LE-9、LE-5B-3の液体酸素、液体水素ターボポンプなど

株式会社IHIエアロスペース(IA)
 固体ロケットブースター(SRB-3)など

三菱重工業株式会社(MHI)
 LE-9、LE-5B-3エンジン
 ロケット射点設備など

日本航空電子工業株式会社(JAE)
 ロケット用慣性センサユニット
 リングレーザジャイロなど

三菱スペース・ソフトウェア株式会社(MSS)
 ミッション解析
 飛行シミュレーション
 航法誘導ソフトウェアなど

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