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淡路島への旅のプレイリスト(前編)

 今年の夏休みは淡路島に行ってきた。去年の伊勢・志摩への旅に引き続き、高校の部活つながりの男四人旅(そのうち一人は何を隠そうyoshiroである)。
 現地での移動はレンタカー。ぼくは未だに車の免許はもっていないけれど、運転好きなT先輩にハンドルを握ってもらって、後部座席で無邪気にビールなんか飲んじゃって。いやいや最悪な後輩ですね。でも、その先輩が飲んでいいと仰ったので、そこは言葉通りに受け取るのがあるいは礼儀というものだと信じて疑いませんでした(笑)
 ところが、一緒に後部座席で飲んでいたもう一人のM先輩がだんだん陽気になってきたところで(いや、普段からだいぶ陽気な先輩なんですけど)、T先輩のひとこと。

「おい、飲んでいいとは言ったけど酔っていいとは言ってないぞ」

 で、でました、名言! ぼくはすかさずiPhoneを取り出し、忘れないうちにメモ。よかった〜、今こうして役に立って。

 とまあ、二泊三日、笑いの絶えない旅行だったわけですが、ドライブには音楽がつきもの。運転しないぼくが言うのもあれですけど。
 最近はBluetoothで繋いでiPhoneの音楽を再生できるカーナビがだいぶ普及しているようだけど、万一できないことを考えてCDを何枚か持って行った。そしたらやっぱりBluetooth接続できなくて持って行った甲斐がありました。
 その数枚のディスクのなかに一枚、ぼくがこの旅行用に悩みに悩んでつくったコンピレーションアルバムがありまして、今日はそのプレイリストを紹介したいと思います。全16曲あるので、前半の8曲から。

***

01. Le Pont Transbordeur

▼映画『ロシュフォールの恋人たち』のサウンド・トラックから1曲め。映画のオープニングで流れる曲です。以前この男四人での飲み会の席で「ロシュフォール」というのがちょっとしたキーワードというかネタになったこともあって選びました。個人的に好きな映画で、ミシェル・ルグランの音楽がどれも秀逸。


02. 進水式

▼KIRINJIのアルバム『11』から。兄弟時代に終止符を打って、6人のバンドとして生まれ変わったKIRINJIの門出の歌。弁護士をされているT先輩が新しく事務所を構えたので、事務所の玄関で《祝いの酒を叩き割ろうぜ》とM先輩が提案するも却下されるのが、この曲を聴くたびに展開されるネタである。


03. Samba de Verão [Summer Samba]

▼ブラジルのミュージシャン、マルコス・ヴァーリの代表曲。今年リリースされたnaomi & goroのアルバム『RIO, TEMPO』のヴァージョンを選んでみました。3pageでも7月のライブでカヴァーしてみました。yoshiro曰く「たぶん百貨店の婦人服売り場で一日一回は流れている」。ほんとかね。
(注:ここに貼り付けたのはマルコス・ヴァーリのアルバム『Samba '68』のヴァージョンです)


04. 渚

▼新生KIRINJIのメンバーでもあるコトリンゴがJ-POPをカヴァーしたアルバム『picnic album 1』から。原曲はスピッツです。ピアノとチェロを主とするアレンジ。とにかくさわやかの一言に尽きます。


05. Queixa

▼またブラジル人ミュージシャンの登場です。青い帽子をかぶった横顔がダンディーで、思わずジャケ買いしてしまいそうなカエターノ・ヴェローゾのアルバム『コーリス、ノーミス』から。10月には来日するということで、生の歌声を聴きに行きたいけど、無理かなぁ……


06. ぼくらが旅に出る理由

▼渋谷系の登場です。オザケンこと小沢健二『LIFE』から。文字通り旅ということでの選曲。M先輩が気に入ってくれた。


07. Rendezvous in Rio

▼AORの旗手マイケル・フランクスのアルバム『Rendezvous in Rio』からタイトル曲。ところでyoshiroは最近かなりマイケル・フランクスに入れ込んでいるらしいですよ。そのうち彼のアルバムレビューに登場するのじゃないかな。ぼくとしても3pageでカヴァーしてみたいアーティストのひとりです。


08. ポケモン言えるかな?

▼《きみはもう、たっぷりポケモンつかまえた?》——うーん、まだ109匹です……というのは、現在のぼくのポケモンGOの状態です。いやいや、こんなにハマるとは、自分でもびっくり。この旅行のメンバー四人ともやってて、そのなかではyoshiroはいくぶん冷静な態度(?)ではあるけど、あとの三人は旅行時点でレベル22〜23ぐらいの熱中度。旅行中は禁酒令ならぬ禁ポケ令だったのに、結局誘惑に負けたのだった……。そうそう、このコンピレーションに入れたのはオリジナルではなくピチカート・ファイブの最後のアルバム『さ・え・ら ジャポン』に納められたヴァージョンで、冒頭のナレーションは《ピチカートマニアのみなさん、こんにちは、レイモンドだよ》。


⇒後編へ続く。(text by ryotaro)

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