オリーブ石油王のMMDが出来るまで【②.カメラ作成について】

こんにちは、沙羅ちゃんもしくは、オリーブ石油王です。

今回はカメラ作成について簡単にですがご紹介させていただきます。
全体の動画作成のおおまかな流れは過去記事にて紹介させていただきましたので、よければそちらも合わせてご覧ください。
【①作業工程と準備】

・カメラ作成の手順

作業工程記事でも紹介させていただきましたが、カメラ作成の工程は
①モデルを召喚しトゥーンシェーダーをあてます
②座標軸を表示したまま、単色.pngを読み込みます
③照明とセルフ影を調整します
④一周流し込んでニコニコします。
⑤二周目で、ここすきポイントを見つけます(1周目で見つかったときはしません)
⑥頭から付ける
500Fくらいすすんだら確認を繰り返しカメラが完成。

という感じです。

私がキーフレームを打つ手順を簡単に書くと、

始点のキーフレームを打つ際に角度や視野角を決める→終点のキーフレームを打つ(角度や視野角も決めてます)→終点を選択して補間曲線を入れる。


ちなみにカメラ作成の様子を撮影してたツイート

・照明とセルフ影について

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まずこちらが、モデルさんを召喚しモーションを読み込んだ状態です。
モーションは「アンノウン・マザーグース」をお借りしました。
ゲッツ様の動画→https://www.nicovideo.jp/watch/sm32542768
kemo様のIKモーション動画→https://www.nicovideo.jp/watch/sm32545988
楽曲ご本家様→https://www.nicovideo.jp/watch/sm3179163

デフォルトの照明になっています。Tda式初音ミクさんは顔に影が落ちないので分かりにくいですが、あにまさ式初音ミクさんに同じようにデフォルト照明の状態でシェーダーをあててみると

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顔全体に影がかかっていますね。トゥーンはとくに照明操作にこだわってあげたほうが見栄えが良くなると思いますので、下記のように設定。

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顔に落ちていた影がなくなりました。
最初に照明だけでも調整しておくと、後からぐんと作業が楽になります。
ちなみにこれは私がやっているだけですが、照明操作に加えてセルフ影も調整します。(やらなくていいです)
あまり影の影響を受けたくないため、セルフ影の数値を「10,000」に設定

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ごくたまにですが、変なところに影が落ちることがあって気になってしまい、それ以来少しでも気になる場合は「10,000」を設定しています。
他、シェーダーだけの話をしますと前髪の影が落ちるトゥーンなどありますので探してみてください。

さて、照明の調整ができたのでカメラを作成していきます。

・カメラのキーを打っていく

まず、補間曲線チェックを外します。

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自動設定にチェックがついていると、コピペなどした際に非常にめんどくさいので必ず外しましょう。

今回はアンノウン・マザーグースをお借りしてご紹介します。
このモーションに合わせた音源をお借りすると、約60fから音楽がスタートします。
そのため冒頭の59fまでは足元や全然関係ない場所を映すなどすることが多いです。その59fに「転載禁止」などの文言をもってきます。

キーを打つ時は
◆文節を目安にする。(前奏や終奏、 間奏を除きます)
◆音に合わせる
◆振付に合わせる

上記3点を意識します。

文節と音に合わせるについては、ほぼ同時にやるのですが

カメラ

こんな風にかたまりでとらえます。非常に分かりにくい。
音に関しても息継ぎができるタイミングや5f目盛りを意識すると音に合わせてカメラを作ることができます。
慣れると意識しなくてもここで!打つ!という感じになるので沢山作ってみましょう。


次に振付に合わせる について
【MMD】HIZAMAるカメラメイキング
こちらの動画でも説明させていただいたことがありますが、

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このように中心をどこに捉えるかを考えて作成します。
275~295fにて腕を上から胸の前にもってくる振りがあります。
私の場合「ここで一番見せたい部分が腕の振り」なので「中心を腕に合わせる」ことを考えて撮影します。

多用しすぎるとカメラがあっちこっちするので、所々で入れていくといいかもしれません。私は多用しまくってあっちこっちしています。

・補間曲線について

MMDのカメラ補間曲線を使うと迫力が増しますよね。
私も最初のうちは補間曲線を知らぬまま1年くらいカメラを作っていました。なんということでしょう。

補間曲線はどのタイミングで入れるのかの質問をいただいたのですが、キーフレームを打つ際に都度入れます。
とにかく都度いれます。
完成させて後から足すより、足しまくって後から引いたほうが楽です。
同じくカメラの視野角も同じで都度撮影の際に決めます。

MMPlusのパレットを置いておくと楽です。

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補間曲線に関してはどのように動くか慣れると覚えてくるので、まずは要所にS字を使ってみてください。多用しすぎるとよろしくない と聞きますが私のカメラは多用しまくっていますので怒られるやつです。

直近で作成したラストリゾートやB.B.Fのカメラもたくさん使っていますね。
沢山使うとあんな風にカメラが動きます。たのしいです。

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視野角については基本20~30あたりを使用します。バストアップだと17とか。お顔のアップだと15以下を使用します。
50などの大き目の数値に関しては迫力を見せたい部分に使います。

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こちらは視野角55。手に重点をおいているので迫力が増します。
お顔は遠目なので視野角が大きくても崩れません。

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煽りにも大きめの視野角を使います。
モーションを流しこんで「ここすき」ポイントを見つけると、「ここは手の振りが大きくてかっこいいから視野角大き目で手をメインに撮影しよう」だとか見つけれます。

ちなみに大き目の視野角から、通常や小さめの視野角に戻す際に補間曲線を入れるだけでも動きに迫力が生まれます。

・最後に

説明が得意ではありませんが、今回はこんな感じ。
カメラは配布を行っていますので、お手元にある方は、まず私のカメラを弄ってみるのが分かりやすいです。実際に触って覚えたほうが何倍も記憶に残ります。

また最初はフル尺を無理に作る必要はありません。
30秒だけ作ってみる、サビだけ作るでもいいと思います。その後に外にどんどん出していきましょう。外に出すことで見えるものが違ってきます。

他カメラ関係で何かあれば匿名ツールにどうぞ。
また別記事にて回答させていただきます。作っている風景を撮影したらまた動画にしてみようと思いますのでその時は何卒。

個別の動画について頂いている質問も別記事にてまとめている最中です。申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。

次回は編集について書きます。たぶん長くなります。

お読みいただきありがとうございました。