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想いやりに包まれる。【創作大賞感想】

RaMさんの長編小説『彩りと心のしわあわせ』の創作大賞感想を書いていきます。

こちらの後書きにも書いてありますが、本当に『あたたかさ』のある作品です。

主人公は素直で優しくて木漏れ日のような感じです。
RaMさんの思いやりのある優しい人柄がこの物語にしっかりと現れています。

人の優しさに触れたい。
あたたかみを感じたい。
今の自分を変えたい。
そう思っている人や、そういう作品が好きな人にオススメの小説だと思いました。

そして、自分と向き合うキッカケにもなる作品です。
私はこういう純粋に人を想う作品が大好きです。
読んで良かった。これからも頑張ろうと思えます。

正直、こういう作品の難しいところは、純粋であるが故に、綺麗事と思われがちです。

引きこもりや障害者の人達は、色々とできないことが多いかもしれないけど、その背景にも色々ある。その人なりに頑張ってるかもしれない。と昔、職場の人に言ったら綺麗事だと言われました(笑)

綺麗事だったとしても、その背景に何かあるのかもと考えることの何が悪いのか?と私は思いました。
職場の人は税金泥棒。価値がないなど色々言いたい放題でした。
自分がその立場になったら?と聞くと「ならないから大丈夫」と言われました。
だからか、と納得しました。

私の場合は、自分や周りが『やりたくてもできない人』である、またはそうなるかもしれないと思えるから、誹謗中傷したくないのかなと思いました。
そして、職場の人は自分がならないから、そういう人達に対して心無い言葉が言えるんだろうなと。

綺麗事。それでもいいと思うんです。
むしろ私はそれでいいと思っています。
その人の事を何も知らないのに、その人に対して誹謗中傷するくらいなら、綺麗事の方が良いです。

私は、できるだけ相手の頑張りとか良い所に目を向けたい。
たしかに人間なので、イライラもするだろうし、嫌やな事に対して愚痴も言います。
嫌な所に目が行く時もあるし、敵意を向けてきた人にまで思いやりを持つのは難しいです。

でも、頑張りたくても、または頑張っているのに、それでも難しくてできない人達を、その背景も知らないまま軽蔑するような言葉は聞いてて良い気持ちはしません。
この小説のように、見守ったり手を差し伸べられる人でありたいし、そういう社会になればいいなと思っています。

ん?感想文?
なんか違うな、絶対違うな(;'ω'∩)

ここからは、この小説の内容に少し触れていきます。(遅いとか言わないで😂)

改めまして

この小説では、登場するお客さんに向けて主人公が、その時々に応じた色のメッセージカードを渡します。
まず色で表現するのがとても良い。
そして、その内容がとても相手の事を思っていて刺さります。
あったけぇ!😢ってなります。

本当に相手の事を想った文章なんだろうなって伝わってきます。
めちゃくちゃ素敵です。
たぶん想いを伝えたい・相手を何とか支えたいというRaMさんの理想なのかなと思うんですが、そういう理想があること自体、RaMさんの人柄が見えてきます。

やはり、日頃から思っていないとここまで自然に表現できたりはしないと思います。
なにより、そのメッセージ以外にもストーリー含めて想いがこもっているなと感じられます。

そして、待つこと・居場所を作ることの大切さも、この物語は伝えてくれています。
私はここの部分がとても勉強になりました。
相手が立ち直るために必要なのは手を差し伸べる事ばかりじゃない。相手のペースに合わせて信じて待つこと。
つまり安心して帰ってこられる居場所がある、おかえりと言ってくれる人がいる事だろうなと思いました。

読んだ人の中には、このあたたかさや想いに包まれて、良い方向へ変化が生じた人もきっといると思います。
少なからず、私の心は良い方向に向いたなと感じています。

今回は素敵な小説を読ませて頂き、本当にありがとうございました(∩´∀`∩)💕

創作大賞、長編小説お疲れ様でした( -`ω-)👍🏻


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