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スパリゾートと小名浜港

スパリゾートハワイアンズ

なぜか分からないが、先入感なしに急にスパリゾートハワイアンズに行きたくなった。今からもう16年も前のことだ。

映画「フラガール」が出来る前、そんな映画を作っていることも知らない頃。フラガールは2006年9月23日に公開されたと記録されているので この時点で取材や現地撮影もされていたのかもしれないのだが、 後でブームになるとは夢にも思わなかった頃の体験だ。

スパリゾートハワイアンズの入口、2006年撮影

外見はまあ良くある屋内プール施設でぱっとしない気がした。ああやっぱり<常磐ハワイアンセンター>なんだねと中に入ったのだが、 この第一印象はすぐに崩れ去った。

プールに加え、遊び、露天風呂、食事、ショーなど予想外の盛りだくさん。都内からは距離があったのでリゾート内のホテルに1泊したが、ホテルの部屋も日本っぽくなくきれいだった。プールはサマーランドのような感じで屋内プールお決まりの作り。露天風呂は純日本風でハワイアンではなく、広びろとしており、ゆっくりできる。

食事は和風は和風らしく、洋風は洋風で手抜きがなかった。ショーは後で書くとして、ホテルの部屋は洋風、ふとん敷きだったので、 海外の、ふとんが好きな方の部屋のようなイメージか。お土産コーナーはかなり充実していたし品物も良かった。2月だったので屋内プールしか行かなかったのだが、今調べて見ると温泉ガーデンにも行けたのかもしれない。

充実の施設と本格的なショー

夏なら屋外も普通に楽しめる計5つのテーマパーク(現在は6つのテーマパークと書かれている。何が増えたの?)となっていた。プールとSPAがメインであることには違いないのだが、プールに入らなくても色々楽しめる場所が。食事どころも味も、お土産も先ほど書いたように充実だった (お土産はハワイらしくマカデミアナッツにした)。

施設の中に何があるかはWebで見ると分かりやすいが、ここに取り上げたのは2006年の情報なので変わっていると思う。メインアトラクションは何と言っても、フラガールと火炎?ボーイのショーだった。

スパリゾートハワイアンズのフラガールたち、2006年撮影

通り一遍のちょい見せショーではなく、各パートが充実の本格的なショーだ。館内では「ビー玉すくい」など、こどもが喜びそうなコーナーもあった。プールに泊まっているというか、ここは温泉なのか、どこなのか不思議な空間だった。

フラガールの活躍

色々充実しているスパリゾートハワイアンズだが、この時点からほぼ5年後に発生した311で大変な影響を受け回復を続ける中、今の事態が発生。本当に何と言って良いのか分からないのだが、 フラガールの背景になった歴史のように再々度の復活を遂げてほしいもの。猫になってまた訪れてみたい。

               ◆ ◆ ◆

アクアマリンふくしま

大満足のハワイアンズの後は、距離的にも近い小名浜港へ向かった。目的地は「アクアマリンふくしま」 。こちらも、前日に知った場所で先入感は無し。 入ってみると、当時のパンフレットに書かれている通り 掛け値なしの<次世代水族館>だった。個人的には今まで行った水族館の中で最も良かったと思っている。

海洋生物の種類と量とリアルさがすごかった。水槽なのに波で揺れていたりする あのすごさは行った経験が無いと分からないかも知れない。当時のパンフレットを開くと10万匹の群泳とあるが、 それでも控えめな表現ではないかと思うほどで圧倒。海のまっただ中に入り込んだイメージだった。

アクアマリンふくしまの入館案内、2006年時点

海獣もいるし、海鳥もいた。ペンギンがいたかどうかは記憶にない。ペンギンがいなくても不満に思う事はなかっただろう。クリオネもいっぱいいた。

あの311でこの水族館の、かなり多くの生き物の命が奪われた。当然それだけではなく、大変な困難な時を経て施設は復活し今日に至っている様子。生き物たち、親切だった説明員のおじさんたち、みんなどうなったんだろう?無事だったのだろうかと思うと想像力を遙かに超えてしまう。群泳している魚をサメが通り抜けるとトンネルが出来た。その様子がこちら。

サメがトンネルを作る

                ◆ ◆ ◆

小名浜港周辺スポット、いわき・ら・ら・ミュウ

ハワイアンズ、アクアマリンのダブルパンチで家に帰る気がなくなって来る中、更にとどめを刺される事になる。

2006年撮影

この写真は全体の一部にしか過ぎないが、こどもが動こうとしないというか動きっぱなし。別の場所へ行こうとしてくれない最高の遊び場を偶然発見。ここは、いわゆるボールプールなのだが、ボールが「いくら」の形だった。海の生き物をかたどったふわふわの遊具があったり、こども心を刺激する最高の空間デザインがされていたと思う。今もあるのだろうか?

               ◆ ◆ ◆

とどめを刺されたと思ったが、まだ甘かった。食事して帰ろうと寄った近くの場所は、小名浜港ぞいの施設「いわき・ら・ら・ミュウ」

いわき・ら・ら・ミュウの来館案内、2006年時点
食事どころの窓から見た小名浜港、2006年撮影
いくら丼に溶ける

いくら丼だけが良かったのではない。外見は普通の食事どころだったのだが、何もかもネタが違った! きっと他の店もネタが良いに違いない・・
もう1泊して別の店にも寄りたいという気持ちもむなしく、完全に時間切れ終了。後ろ髪をぐいぐい強くひかれ帰路についた。このすばらしい、いわきの町、施設やお店の復活を心から願いたい。1泊2日でこの充実感、2泊でもかなりいけそう。

※施設の位置関係はこんな感じ