3LA 2022年8月期の売れた音源紹介
おはようございます、3LAの水谷です。
2022年の8月期で売れた音源を紹介していきます。店の在庫の一覧見ても何買っていいかわからねーよ!って人はこういったランキングも参考にしてみてください。皆が何買っているのか少しだけわかります。
No.1 : MORIR / CROSSED (CD: Ltd300/特殊紙ジャケ/対訳付)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2482
リリースされました!スペインのCROSSEDのアルバム『MORIR』のCD盤です。マジでマニアックな人しか買わない音源と化していますが、一応リリース元のディストロですのでしっかり1位に入ってきました。US/UKの潮流を完全無視したエクスペリメンタルなノイズハードコアを激情ハードコアルーツのメンバーがやっている、というどこの文脈にも引っ掛からなそうなサウンドが最高です。こんな紹介で誰が聴くのかはわかりませんが。
No.2 DEMO / 9991 (CASSETTE)
https://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2500
東京のNYHC(矛盾?)の9991がインドネシアのGerpfast Recordsからカセットにてリリース! ということで1stプレス分と2ndプレス分の売上が8月に集計されてきたので2位に入ってきました。カセットだけ買っていくのも良いですが、他の音源も買っていってくれ。私は寂しいよ。
No.3 アイランド / 明日の叙景 (CD)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2491
2022年の明日の叙景アルバムは滅茶苦茶良い。バンド側も1stプレスが売り切れてしまい3LA入荷予定分も早々に売り切れてしまったため3位となってますが、上限なければもっと全然売れてたと思います。日本のポストブラック、でありながら、ポストブラックそのものの裾野を広げたというか、恥ずかしげもなくオタクルーツを全開にしたことで彼ら独自のサウンドが出来あがったというか。今月と言わず、2022年のおすすめ盤になりそう。
No.4 your arms are my cocoon / your arms are my cocoon (LP: Milky Clear)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2496
USシカゴのBedroom Skramz、Your Arms Are My CocoonがLPで限定プレス入荷。元々2020年にリリースされていた音源がカセット、CDを経て、2022年にLPとなった。日本で10人くらいは買ってくれるかなと思ってましたがしっかり売り切れました。
No.5 #1 Revolting / sik (Flexi + CD)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2490
ex.lang/Foxpillcultメンバーのよる新バンド、スラッジ/ストーナ感覚のダーティなロック、ソノシート+CD仕様の第1作目。高澤には今新しい音源あんまり売れないかもみたいなことを言っていたんですが、彼のnoteでのステートメント含め熱量に押されて買った人も多いのでは。とにかく初期衝動とは違う、末期衝動が溢れた作品。今後のリリースも計画中とのこと。ちなみにMVは僕がディレクションしてます。
No.6 skramz 2022 / Gensenkan (CDR)
https://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2463
先にリリースされているzeamiとのスプリットも素晴らしく、日本国内における激情ハードコアのエッジは失われていないことを証明したが、本作は更に自らハードルを目一杯引き上げた上で何を表現するのか、それは我々が受け止め解釈することで初めて成立する。この作品も自分の中では2022年のベストとなる1枚だと思ってます。(なぜなら自分の聞いてる作品群、超狭い範囲で限定的だから)
No.7 hot/iden / Cruyff (CASSETTE)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2488
東京のCruyffのカセットEP。楽曲のポップ・ミュージック感とは対照的なサウンドのヘヴィさとが混じり合う様は...マジでよくわからんと思いながらも音が異様にカッコいい。90年代のヘヴィネス/オルタナ系譜で捉えようとしすぎてもことの本質を見失いそう。この衝動の若さのほうが重要。
No.8 Uusi Vuosi / Alas (LP: Clear)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2495
この作品は売れると思ってなかった。フィンランドの都市ユバスキュラから登場した新バンド、Alasの2022年1stアルバム。激情ハードコアではないSkramzという感じで、母国語で歌われる音の響きも含めて今のバンドの音なのだと確信させてくれる。売り切れちゃってるので再入荷のオーダー中…
No.9 mere fancy / pleasure and the pain (CASSETTE)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2499
2019年のアルバム『moonshine』期のボーカルが脱退、2022年リリースの本作はゲストボーカルを迎えながら制作されており、この5曲入りのカセットテープは試行錯誤の過程にあるバンドの今の姿を反映していると思われる。スタイルを完成させること、その完成系を提示するというよりは、この状況下での試行錯誤をそのままに提示、表現していくことで、結果としてはサウンド/楽曲面では今後に向けての多様な可能性を見出していることがわかるし、その根底にある考え方や思想については1stアルバム期からブレていないとも言える。仕様のこだわりもいい。
No.10 Post Marked Stamps #1 / Burial Etiquette + Undermark (split CD)
http://longlegslongarms.jp/music/products/detail.php?product_id=2481
入荷したのは少し前なんですが急に売れまして、再入荷分も売れております。カナダのBurial Etiquetteと、日本のundermarkとのスプリットCD
北海道千歳のSoul Ameria Recordsによるリリース。切手の郵便スタンプを押された(風な)紙ジャケットはまるでリスナーへの手紙のようであるし、言語の異なる2バンドをそれぞれ英語→日本語訳、日本語→英語訳のインナーを封入しているのも良い。DIYしている。それは予算削減のためのDIYでなく、そうしなければならないのだという意思を感じるもの。
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