マクガフ
一昨日のタイガース戦。みなさんもご存知であろう「珍プレー」が起きた。色々な見出しで珍プレーと題されていたので敢えて書いてみたがあれを珍プレーとして片付けてほしくない。
簡単に説明しておくと令和2年9月3日に阪神甲子園球場で行われたタイガース×スワローズの7回裏に起きた。スワローズ1点リードの2アウトランナー2塁3塁。ピッチャーマクガフ。バッター近本。そこでピッチャーのマクガフがランナーのいない、そしてベースカバーもいない無人の一塁ベース上へ牽制球をしてしまう。球場全体の時が一瞬止まる。マクガフが放ったボールは転々とファールゾーンへ。必死に坂口が追いかける。坂口とライトの塩見の激走虚しく3塁ランナーだけでなく2塁ランナーの生還も許す。スワローズ1点リードが逆に1点追う展開。バッターの近本にも四球を許しここでマウンドを星に任せる。
ベンチに戻ったあとのマクガフは憔悴していて目には光るものも。しかしその横には斎藤隆投手コーチの姿があった。何を話しているのかはわからないが親身に話をしていてケアしているように伺えた。
このマクガフの牽制球はもちろんプロフェッショナルとして反省すべき案件ではあるが果たして全てマクガフの責任と言えるのか。
この試合、本来先発ではない風張蓮を先発にたて2番手として3回からマウンドに上がったのが高橋奎二。このところ先発で序盤に失点する事がありそこを考慮しての措置。高橋奎二はビハインドながらも追加点を許さす味方の援護を待つ。
4回に味方が追いついてからは一転、投手戦の様相をみせる。どちらかというとスワローズの方がチャンスを作るが追加点とはいかず回は問題の7回へ。
7回表、スワローズはチャンスを演出する。1アウト2塁3塁でバッター高橋奎二。どうしても欲しい1点を代打を出さずそのまま打席へ。どうしても高橋奎二に続投させたかったのか。信頼出来る代打がいないのか。あわよくば高橋奎二に2点タイムリーでも期待したのか。結局三振だったが後続で何とか1点をもぎ取りリードして7回の裏のマウンドへ高橋奎二が登る。
しかしその高橋奎二が先頭のボーアにヒットを許し犠打で送られその後も陽川にヒット。1アウト1塁3塁となったところでマクガフにスイッチ。そして前述の「一塁ベース上への牽制球」が起きてしまう。
・マクガフの準備は万全だったのか。
・陽川に盗塁されて2塁3塁になった時にちゃんと確認作業が出来なかったか。
・そもそも高橋奎二に代打を出し7回頭からマクガフを投入出来なかったか。
全てが結果論ですが防げたミスではと。これはマクガフ1人の責任ではなくベンチの雰囲気、日常のコミュニケーション、外国人投手のマクガフのケア。監督、コーチの声掛け。
結局1点差での敗戦となりますがこの失敗を失敗で終わらせず今後に活かしてほしいです。
マクガフも最近調子を取り戻していただけに残念です。
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