無理せず、楽せず、程々に社会を生きる。
『この春こそはじめたい!「書く習慣」が身に付く1週間プログラム』5日目です。今日はこのテーマで書きます。
あなたには新社会人になる甥がいます。伝えたいことや、アドバイスしたいことはある?
私には甥っ子がいません。なので、ここで書くのは非実在の甥っ子に向けたメッセージになります。
まず、「甥に向けて」というのが絶妙ですよね。全くの他人ではないけれど、近くはない。実際、親や教師、上司のように身近にいる大人の言葉って素直に聞けないときってあるじゃないですか。でも、親戚くらいの距離感なら「なるほどね」と思えることもあるんじゃないかと思うんですよね。まあ、私は親戚付き合いがほとんどないので、本当のところは分からないですけど。
で、私にもし架空の甥っ子がいるとすれば、新しい生活をスタートさせる彼に何を伝えられるか。考えてみるけれど、なかなか難しいものです。なんと言っても、社会人8年目の私ですら、未だに迷ってばかりなんですから。
だけど、ひとつ言えるとすれば、「一番大切なときだけ100%のチカラを発揮しなさい。普段は8割くらいでいいよ」ということでしょうか。
新社会人になったら、新しい環境で、たくさんの歳上の人に囲まれて、初めてのことばかりで、毎日が必死だと思います。それに、一生懸命な姿を見せないといけないとか、使い物にならないと思われないようにしなきゃとか、周りの目をとても気にすると思います。だけど、それをずっと続けることは無理です。
「ここぞ!」というときは頻繁に訪れないけど、それでもそういうタイミングっていうものがあるんです。もしも、常に100%で働いていたら、その「ここぞ!」で120%のチカラを出す羽目になります。それはとても大変なことです。だって、自分のキャパシティを越えなければいけないことになりますからね。
だけど、普段8割で働いていたら、「ここぞ!」のときは100%を出せばいいんですよ。自分のありったけのチカラをそこで使えばいいので、必要以上に無理することはありません。
そうやって日々を過ごしていくのがいいんじゃないか、と私は思います。まあ、サボっちゃダメですけどね。程々でいきましょ。
あとは、「誰がやってもいい仕事は全部する」という気持ちも持っていたらいいんじゃないかと思います。もちろん、自分に与えられた仕事で手一杯なら無理にしなくていいです。だけど、新入社員なんてできることが限られています。最初任せてもらえる仕事なんて、ほんのわずかです。
だから、もし、ちょっと手持ち無沙汰だなって思ったときは周りを見てみてください。きっと、誰がやってもいい仕事っていうのがいくつも存在します。それを積極的にやっていくんです。誰がやってもいいんだから、難しいことはそんなにないです。だけど、誰がやってもいい仕事は、誰かがしないといけない仕事でもあって、それを引き受けてくれる人がいると非常に助かるし、業務がスムーズに進んだりすることもあります。
そして、そんな仕事をこなしていくと、だんだんと仕事の全体像が分かってきたりするのです。与えられた仕事だけをやっていても、案外気付かないことも多いものです。一見関係なさそうなことがつながったりすることもある。そうすると、仕事が楽しくなります。
なんだか思ったより説教くさくなっちゃいましたが、私が社会人として心がけてきたこと、そして、そうしてよかったと思ったことを書いてみました。
架空の甥っ子は素直に受け取ってくれるか分からないけど、私はこの言葉たちを送りたいと思います。
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