親になってから読んでよかった本のまとめ

子育て中に読んでみて良かったと思う本をまとめました。

離乳食・幼児食

小児科ママが教えたい 体・脳・心を育てる!子どもの食事

子どもの食事に取り入れたい栄養素や食品が紹介されています。
買い足したい10種の食材は比較的手軽に買えるうえに普段の食事にちょい足しできるものが多く、取り入れやすいところがいいですね。
子どもの心身に良い食事を用意したいけれども、手間をかけられない、という悩みを持つ人におすすめです。


赤ちゃんのための補完食入門

WHOが提唱する科学的根拠に基づいた赤ちゃんのための食事、「補完食」に関する本です。
母乳やミルクをベースとして、足りない栄養を補う食事法について学ぶことができます。
単に離乳食として食べさせるのではなく赤ちゃんにとって必要な栄養をあげるという考え方は、子どもに健康に育ってほしい親として非常に参考になりました。
なお、補完食の概要はWHOがネット上に無料で公開しているこちら
(⇒「補完食 母乳で育っている子どもの家庭の食事」)
一度目を通してみて、興味が沸いたらこの本を手に取ってみてください。

離乳食は作らなくてもいいんです

離乳食は作らなくてもいい、と聞くとズボラ感がありますが、中身は「作らない方がいい」と言っても良いくらいベビーフード推しの本です。
衛生管理が徹底されている、手作り離乳食では与えにくい栄養素が補える、親の労力が軽減されて楽しく食事できるなど、ベビーフードのメリットを存分に解説してくれています。

本書の後半では具体的な商品名が紹介されており、この1冊を読めばすぐに食卓にベビーフードを取り入れることができます。
離乳食作りを負担に感じている人や、せっかく作ったご飯を食べてくれなくてイライラしてしまうと悩んでいる人に読んでほしい一冊。
わが家もこの本で紹介されているgerberのライスシリアルには大変お世話になりました。Amazonでも買えますがIHerbから買うのが安くておすすめですね。

進め方と作り方がわかるはじめての『補完食』

「離乳食は作らなくてもいいんです。」の作者による補完食本。
補完食の基礎的な説明と、具体的なレシピが数多く載っています。

赤ちゃんに必要な栄養の話は、「離乳食は作らなくてもいいんです。」の方が詳しく、補完食の説明は「赤ちゃんのための補完食入門」の方が詳しいので、レシピよりも知識が欲しい人は上記2冊で十分だと思います。

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

タイトル通り、体に良いことが科学的に証明された食材についてまとめられた本です。
健康に良い食材、悪い食材のテーマはテレビやネットで度々話題になりますが、エビデンスに基づいた良い食材、悪い食材とはどういうものか?がわかります。

また、統計的に有意な結果が出ているとはどういうことか学びたければ、「「原因と結果」の経済学」や「統計学が最強の学問である」が分かりやすくて読みやすいため、おすすめです。


小児科ママが教えたい 体・脳・心を育てる!子どもの食事

子どもの食事に取り入れたい栄養素や食品が紹介されています。紹介されている「買い足したい10種の食材」はすぐに買えるものが多く、すぐに取り入れられるところがいいと思いました。個人的にこれまで高野豆腐は使用してみたことがなく、どう使っていいのか悩みがありましたが、本書では唐揚げの衣にするといったアイデアがあり真似してみたいと思えた。
特に「子どもの心身に良い食事を用意したいけれども、手間や時間をかけられない」という悩みを持つ人におすすめです。

健康

新しい歯の教科書

東京医科歯科大学による歯の健康に関する本です。
歯の磨き方から虫歯・歯周病などの歯の問題まで、幅広くまとめられています。
個人的には、2023年1月に日本小児歯科学会など4学会が公表した歯磨き粉フッ素濃度の新基準も網羅されている点が好印象でした。
フロスの効果、洗口液の効果がデータで示されていたり、虫歯対策・歯周病対策・口臭対策それぞれのブラッシング方法がまとめられていたりと、歯に関する知識がこの一冊で得られます。
子どもの歯を守るためにぜひ読んでおきたい一冊。

0歳からの歯育て

歯の健康の中でも「子どもの歯」の守り方、育て方について年齢別にまとめた本です。
単に虫歯を予防するだけでなく、歯並びを良くするためにできることや歯列矯正の情報も含まれています。
私たち夫婦は歯列矯正のための抜歯や歯の治療で苦労したので、子どもには健康な歯に育ってほしいと思い購入しました。
副業本に多いストーリー仕立ての序論や、著者自身のクリニックの宣伝部分も多いため、内容を公的な機関による発信情報などで自分の手で精査した方が良いかと。ただ、それはそれとして、まずは子どもの歯を守るためのファーストステップを踏み出すために役立つ一冊でした。

医者が教える赤ちゃん快眠メソッド

いわゆるネントレ本。多数の本が出版されているジャンルで、大体内容は一緒なので何冊も買う必要はないと考えます。ただ、寝かしつけに心を折られないためには自分が頼りにしている寝かしつけメソッドの信頼性は高いと思い込めることが重要だと思うので、著者が医師である本書を選出しました。

本に書いてある内容を実行したからといって、簡単に寝てくれないのが乳児の寝かしつけ。そもそも子ども一人一人の違いが大きいので、この方法がベストなんてものはありません。
とはいえ、自分の子どもに合う方法を見つけるためには寝かしつけの選択肢を多数持っておかなければ始まらないので、関心のある方は一冊手に取ってみていただくといいかと。

読み聞かせ・語りかけ

子どもへの語りかけ方、読み聞かせ方法をまとめた本など。
子どもに対する語彙力を増やしておくのに役立ちます。

0~4歳のわが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児(単行本・コミック版)

子どもへの語りかけ方をまとめた本。
単行本は各年齢毎にどんな言葉を使えば良いか、辞書のように網羅されています。
コミック版はなぜ語りかけ育児が良いのか理解するのに役立ちます。
コミック版を図書館で借りて読んでみて、内容に納得したのであれば単行本版を購入して手元に置いておくと良いと思います。

子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ

島村華子氏監修、てらいまき氏漫画のコミックエッセイ。モンテッソーリ教育のベースにある「環境を整える」を踏まえて、子どもはこういう特徴がある、だからこういった言葉がけがいいよと教えてくれます。
個人的にはこの本を読んで「親はかくあるべし」の思い込みが薄らいでラクになった点もオススメしたいポイントです。

3000万語の格差

脳の発達のためには、とにかくたくさん話しかけることが大事と聞いたことはあるでしょうか?なぜたくさん話しかけることが大事なのか、どういった話しかけがいいのかが分かります。

絵本で育てる情報分析力

分析力や論理的思考力を養うための絵本の読み方をまとめた本。本に書かれた文章を読んで終わりにするのではなく、一冊一冊深く読み取ることができるようになります。
国語力や読解力を子どもに身に付けてほしい人にオススメの本。
一方で、子どもと一緒に絵本を楽しんだり空想の世界を作り上げたりする読み方ではないので、子どもに自由に絵本を楽しんでほしい人には向かないと思います。

絵本

くもんの推薦図書

suisentosho_ichiran.indd (kumon.ne.jp)
定番の選書リスト。
絵本選びに困ったらここから選んでみるのをおすすめします。

次から紹介する絵本は上記の選書リストには載っていませんが、読んでいていいなと思った絵本たちです。

ぎゅうぎゅうぎゅう

おててをぎゅう。おふとんぎゅう。みんなでぎゅう。
と、色々なものを抱きしめていく本。乳幼児期に重要と言われるアタッチメント(愛着)形成を絵本を通して自然と行えます。

くもんの推薦図書にも載っている、三浦太郎さんの「くっついた」も同様にふれ合いを楽しめる本ですが、こちらは「ぎゅう」という言葉が乳幼児でも発音しやすい点が良いと思います。

子どもを挟んでお父さんとお母さんが「ぎゅう」をするシーンもあり、夫婦間のスキンシップも増える…かもしれません。

寝るまえ1分おんどく

絵本ではありませんが、絵本のように楽しめる本。
はじめての寝るまえ1分おんどくは1~5歳向け。寝るまえ1分おんどく366日は4~8歳向け。

オノマトペや色・形を表す単語、童話や民謡からピックアップしたフレーズなどが数多くまとまっており、一冊で多種多様な言葉に触れてもらうことができます。

遊び

乳幼児がぐんぐん伸びる幼稚園・保育園の遊び環境25の原則

子ども部屋の遊びスペースを作る際に参考にした本です。
手作りおもちゃの作り方や、豊かな遊び環境を整えるためのエリア分けの考え方が分かります。
幼稚園・保育園向けに書かれた本ではありますが、保育環境に関する知識は家庭保育にも役立つと感じました。

子どもの健康と遊びの科学

遊びや運動が子どもの発達・健康にどのような影響を及ぼすか、科学的根拠を元に解説した本。
・全身持久力の伸ばし方
・子どもの遊び時間を増やす方法
・肥満のリスクを抑える方法
・必要な運動の質・強度
・子どもに必要な遊び環境の種類と作り方
などが多数まとめられています。
子どもの体力を伸ばし、健康な身体を作ることを大切にしていきたい人はぜひ読んでみてください。

保育

好奇心が育む学びの世界

とある幼稚園を舞台に、子どもたちが見つけた虹や氷柱などの自然現象に対して、意見を伝え合い、なぜこのようなことが起きるのか考え、実験して調べていく様子をまとめた活動記録。
探求活動やアクティブラーニングが重要と言われるものの、親として何をしたらいいのか悩んでいる人にオススメの本。
子どもは世界や自然をどのように捉えているのか?子どもが自身で主体的に学んでいく中で、保育者はどのように補助をすればいいのか?などヒントになる事例が多数詰め込まれています。

よくわかる発達心理学 完全カラー図解

子どもはどのように発達していくのか知っておいた方が良いと思って読んでみました。早期教育の情報が溢れていますが、子どもの発達を踏まえて本当に必要か?を精査するのを助けてくれます。

育児方法


ネオ子育て

たくさんのデジタルコンテンツにSTEAM教育・・・。自分たちが育ってきた時にはなかったもの、重要視されていなかったものとどう付き合っていくのか?悩みは尽きませんが、この本は考える一助になりました。
今後の子育てをどうしていくか?のヒントを得られる一冊です。

子育てブレスト

ついつい子どもに「しなさい、やめなさい」と言いたくなることは多々ありますよね。ただ「しなさい、やめなさい」と言うのではなく、自然と望ましい姿へと誘導するようなアイディアがたくさんあり参考になりました。自分の頭で考えて工夫するってこういうことだと思わされた一冊です。

子育て経営学

ビジネスリーダーとなる人たちは、今後の社会をどう捉えて子どもたちにどういった教育が必要と考えているのか?その考え方に触れることができます。

自ら学ぶ子に育つおうち遊び勉強法

語りかけがよいとは分かっていても子どもが幼いうちはなかなか話を続けるのは難しいもの。親の雑学力・雑談力とかは見習いたいと思いました。

3ナイ主婦が息子を小6で英検1級に合格させた話

筆者が専業主婦であるがゆえに出来たことも多いので、やり方をまるまる取り入れることができる人は限られてしまうかと。ただ、親が我が子のために何ができるかを考えて行動している様子は参考になると思います。

父親本

ふたりの子育てがもっと楽しくなる パパのための育児クイズ

パパのための、というタイトルですが、プレパパ・ママにオススメしたい一冊。知っておきたい知識をクイズ形式で楽しく学べる本だと思います。

妻のトリセツ、夫のトリセツ

「妻」とはこういう生き物だ。「夫」とはこういう生き物だという決めつけは受け入れがたい人もいるでしょう。
妻のトリセツ通りに妻に接するのはいかがなものかと思いますが、妻が妻のトリセツを読んで私に当てはまること、夫が夫のトリセツを読んで自分に当てはまることを伝え合うのも夫婦間の会話のきっかけになって良いと思いました。
脳の性差をもって夫婦間のすれ違いを解説しているが、脳は性差よりも個体差の方が大きいという話もあるので、この本の内容が正しい!と信じるのではなく、一つの特徴としてあり得るというとらえ方がいいと思います。

教育

学力の経済学(まんがでわかる「学力」の経済学)

食事関係の所で紹介した「「原因と結果」の経済学」の著者、中室先生による「教育」をテーマにした一冊。統計学はとっつきにくい印象がありますが、子どもの教育という親ならば関心を持つであろうテーマに統計学を組み合わせており、幼児教育や子どもの学力に興味がある人は必読の一冊となっています。

子育ての「選択」大全

都市部など教育情報が身の回りに溢れている地域在住であればあまり目新しいことはないのかもしれませんが、なかなか教育情報が得られにくい地域の方にとってはこんな施設・環境があるのかと、「選択肢」があることを知るきっかけになります。
ただし、選択肢がわかっても環境によってはそもそも選択できないことも。あくまでそういう選択肢があるということを知るための一冊です。

幼児教育の経済学

かの有名なヘックマン本。ヘックマンを引用して幼児教育の重要性を説く人もいますが、幼児教育をすれば高学歴、高収入みたいな単純な話ではないので、一度読んでおくと良いと思います。

子どもが教育を選ぶ時代へ

個人的に、自分の育ってきた時代に比べて多様性が叫ばれ、どう変わっていくのかわからない未来を生きていく子どもたちに、今の日本の教育は合っていないと思っています。ではどんな教育がいいのか?どうあってほしいのか?を考えるきっかけになる本でした。本書で紹介されているマレーシアの方法がベストとは思いませんが、これは自分には合っていないから別の道にしよう、とすぐ切り替えられる制度や雰囲気がある点はいいなと思いました。

英語教育

世界で活躍する子の<英語力>の育て方

英語を身に着けるにはどうしたらいいか?について、具体的にどんなことをやればいいか書いてある一冊。

英語耳

子育てとは関係ないけれど、英語の発音について分かりやすく学べる本。親が英語の発音を学んでおくのは悪いことじゃないと思い挙げています。

雑誌

プレジデントFamily

教育に興味のある高所得親層がターゲットの雑誌。自分の家庭に取り入れるかは別として、幅広く情報を取り入れられます。

小学生知育大百科

こちらも参考に。
知育玩具のまとめは「こんなおもちゃもあるんだ」と大人もちょっとワクワクできてオススメです。ボードゲームなどが好きな方は特に面白いと思えるかもしれません。

雑学

失敗の科学

組織がなぜ失敗するのか解説した本。多様性の科学と同じ著者。
昭和体質の企業に勤めている人であれば、あるあると思う瞬間が多数あるはず…!

日本の少子化対策はなぜ失敗したのか

過去の政策の分析結果を踏まえ、日本の少子化対策がなぜ失敗したのか知見が得られる一冊。子育て世帯には子育て支援・少子化対策に興味を持つ方々も多いと思いますが、直感や感情論ではなくデータや統計を元に少子化政策を決定して欲しいと切に願う日々です。

先生、どうか皆の前でほめないで下さい

今の若者をいい子症候群として分析した本。
幼児の親にとってはまだ関係ないかもしれませんが、その世代は大体会社でチームリーダーとして新卒社員と接したり、若手の採用担当者として学生に触れる機会があると思うので、読んでみると面白いと思いました。
実際、私も会社の採用担当に関わりましたが、まさにこの本の通りの学生が多いと感じました。

三河本

三河アカウントらしく、三河関係の本を紹介します。

へんなおさかな

竹島水族館に行く予定があれば、ぜひ予習としてどうぞ。そうでなくても、水生生物が好きな子にとってはたまらない本だと思います。

アンフォーレの作り方

図書館と市民交流施設を複合させたアンフォーレが出来上がるまでの経緯、市職員の努力などを知ることができる本。
行政がどのように仕事を進めて、どのように意思決定されているのかわかる点が面白かったです。


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