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【blender】3点照明の位置を数値化してみる(ライトの位置関係の立体図を頭の中に描こう)

こんばんは。grapefruiです。
今日は、「3点照明の位置を数値化してみる」について記録します。

適当にライトを配置するのではなく、次も同じ位置にライトを配置できるようになることと、
被写体とカメラとライトの位置関係の立体図を頭の中にイメージできるようになることが目的です。

実際のスタジオのライティングの配置図を検索してそれを参考に、
「こういう感じだろうか?」という仮説をたてて配置してみました。

blenderの画面

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3点照明とは・・・
【キーライト】メインで被写体を照らすライト
【フィルライト】キーライトによってできた影を消したり、キーライトが当たっていない箇所をサブで照らすライト
【バックライト】被写体の後ろから照らすライト
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AutoCADの画面

blenderと同じ配置をCAD上に再現して寸法を記入し、いろんな角度から眺めてみました。(CADで確認した理由は寸法を入れ慣れている為です。)

オレンジ色がライトです。
左から「キーライト」「フィルライト」「バックライト」です。
手前の青がカメラです。
被写体の立体図の一辺は「2m」です。
※参考にした配置図では、「フィルライト」はもっとカメラよりでしたが
今回はこれでいきます。

真上からの視点で確認すると

AutoCADの画面 真上から

被写体を中心に、12時の位置に「バックライト」
3時の位置に「フィルライト」
4時半の位置に「カメラ」
6時の位置に「キーライト」です。

これが正解かは分かりませんが、いろんな仮説をたてては実験し
よりよい配置を見つけていきたいです。

**********************************【ライトの配置の数値化】
【キーライト】
「shift」「A」「ライト」「スポット」を生成し
「G」「Y」「ー7」移動
「G」「Z」「5」移動
ピリオドのキーを押して「それぞれの原点」にして
「X」の真横からの視点に切り替え
「R」「ー50」回転
緑の電球のマークから「パワー」を「4000W」にします。

【フィルライト】
「shift」「A」「ライト」「エリア」を生成し
「G」「X」「7.3」移動
「G」「Z」「2.5」移動
「ーY」の正面からの視点に切り替え
「R」「70」回転
「パワー」を「200W」にします。

【バックライト】
「shift」「A」「ライト」「スポット」
「G」「Y」「7」
「G」「Z」「2.5」
「X」の真横からの視点に切り替え
「R」「70」
「パワー」を「500W」にします。
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照明の効果を確認しやすいように、被写体を立体図から
グラスに置き換えます。
(マテリアル設定は「粗さ0」「伝播1」)
(レンダーエンジンはcycles)
上記の条件でレンダリングをかけたものが「画像01」です。

画像01 Cycles


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次に
「キーライト」を「5000W」
「フィルライト」を「500W」
「バックライト」を「1000W」に上げてみます。(画像02)

画像02 Cycles

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次に
「キーライト」を「8000W」
「フィルライト」を「2000W」
「バックライト」を「3000W」に上げてみます。(画像03)

画像03 Cycles

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次に
「shift」「A」「ライト」「サン」を追加で生成し
強さを「3」とします。(画像04)

画像04 Cycles

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続いて、レンダーエンジンを「Cycles」ではなく「Eevee」にして
実験してみます。

各照明の強さは「画像04」の条件を引き継ぎ「サン」だけ削除しました。
(画像05)

画像05 Eevee

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次に
☑スクリーンスペース屈折
☑ブルーム
☑スクリーンスペース反射
☑屈折
にチェックを入れます。
(画像06)

画像06 Eevee

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次に「画像06」の条件に
☑アンビエントオンクルージョン
を追加します。あまり違いがわかりません。
(画像07)

画像07 Eevee

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次に、マテリアルプロパティから
「IOR」(光の屈折率)を「1.150」とします。
(画像08)

画像08 Eevee

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次に、「IOR」(光の屈折率)を「1.950」とします。
(画像09)

画像09 Eevee

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Eeveeで、ガラスを表現するのには限界があるのでしょうか。
また、いつか色々実験してみたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。
それではまた・・・
grapefruitでした。


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