うつ病リハビリ中オタクが宗教勧誘された話

身バレが怖くて黙ってましたが、1か月ほど前にアニメショップで宗教勧誘された話をします。
皆様もお気をつけてください。

まず最初に私の体験から身を守る手段ことを書きます。

心、脳が辛い時、医者や専門家以外で初対面の人に身の上話をしない

敵は万全な人間より弱っている人間を狙ってます。大変な思いをしたことを話すと凄く優しく共感してくれますが、こちらを誘い込むための演技です。つい話してしまうと逃げ出すタイミングを失ってしまいます。

本名・連絡先は教えてはいけない

私はLINEの垢を交換してしまいました。ブロックしましたが、どこの町に住んでいるのかとかも教えてしまったので、道端で出会う可能性があることを思うと外を出歩くのも恐怖に感じます。

お茶、食事に誘われても断る

ゆっくり話ができる環境にいると、どんどん話を進めてしまいます。逃げるにも逃げづらくなっていきます。出会って1時間もしないうちに誘われても付いて行かないでください。

車で○○まで行こうと言われたら絶対に逃げろ

隣町に教えをくれる場所がある。車ですぐだし時間もかからないと言われました。流石にここは断りましたが、もし乗っていたらどうなっていたか想像したくはありません。絶対に乗らないでください。

話の矛盾、突然取り巻きが増えたらすぐに警戒しろ

一人で来たと言われましたが、いつの間にか店の外に仲間がいました。元々人間不信だった、職場は50代以上が多い、こっちに来てから出会いがなかったと言っていたのに友人や恋人がいるのは不自然です。特にアニメの話をしようと誘ったはずが、アニメの話をしなくなったら100%以上アウトです。

これから当時の状況などを書いていきますが、話が長くなるので、先に覚えて欲しいことだけ書きました。特に最初の弱っている時こそ初対面の相手に警戒してください。もしうつ病が一番きつい時期の場合は医師と相談して外出しないことをお勧めします。このような状況では本当に守れなくなると私自身の経験で感じたので、絶対初対面の人に話をしないでください。

それから、私はうっかり相手に本名等個人情報を教えてしまったため、身バレ防止措置を取ります。なので、これから書く体験談には具体的な地名や名称はぼかしたり、事実と異なることも混ぜて書きます。

実際の体験談

 私は去年うつ病で仕事を辞めて、今もですがその時も社会復帰に向けて最寄り駅周辺のお店などを散歩していました。その日、アニメショップに行ったのも趣味とリハビリを兼ねてでした。
 ヤングジャンプの本棚の前で漫画を色々見ていると、すみませんと声を掛けられました。最初は棚を見たくてどいて欲しいのかと思ったので、移動しようとしたら、お勧めの漫画はありますかと聞いてきました。
 相手は同い年ぐらいの男性で、九州の方から東日本に仕事で来たと言いました。忙しくて最近の流行に付いて行けず、お勧めを知りたいとのことでした。この男性は以降T氏と呼称します。
 私はその時警戒もせず、目の前にあったシンデレラグレイを紹介しました。T氏は全く知らなかったらしく、興味津々に私の話を聞いていました。そのことで私はうっかり気分を良くし、警戒を解いてしまい、話の流れで自己紹介までした挙句、LINEまで交換してしまいました。
 そして、T氏は折角だからとこの後アニメ語りをしようと提案し、私も時間があったので了承してしまいました。ファミレスに入り、適当に注文した後、T氏は好きなアニメについて聞いてきました。私はアルノドアゼロとかスペースダンディ等の話をしてすっかり気分が良くなっていました。
 T氏はハガレンが好きと言いました。私は当時アニメは見れていなかったものの、単行本を買ってたので原作は知っていると話しました。今思い出すと、T氏はハガレンが好きとは言ったものの、誰が好きとかどのシーンが好きなど具体的なことは何一つ言ってませんでした。その時は私が原作を知っているから話さなくても通じると考えていましたが、後から思い出すと、T氏は単にメジャーなタイトルを言っただけだったかもしれません。
 それから身の上話をしてしまい、人間関係等によりうつ病で仕事を辞めたことまで話してしまいました。T氏も自分は人間嫌いで仕事を転々とした時期があった、うつ病になったこともあったなどと話しました。このうつ病経験も正直怪しいです。治療には年単位に及ぶこともあるはずが、後々の話を聞くとそんな時期がなさそうな上に、車で運転中に叫んでたなど話していました。私自身の経験から、うつ病が深刻状態だと車の運転などできないと思うので本当にうつ病だったのか、今ではとても疑わしく思います。
 それからT氏は運よくこちらの方でいい仕事に巡り合って、派遣から正社員になれたと話しました。ここからT氏は自分の幸運語りを始めました。
たまたま時期が良く本来6年かかるはずが半年で正社員になれたこと、通勤途中で女性と出会い交際に発展したこと、5年先まで入居できない物件に入居できたことなど。そして、「今日ちゃるるさんに出会えたこと」と。
 流石に彼女いないんですか?意外ですねと言われた時は「は?」ってなりました。実のところ私は「キミへ贈る、ソラの花」の東瀬まつりちゃんに10年以上恋してますが、後の話を考えるとこの件は言わなくて正解でした。話していたらT氏を殴り殺していたかもしれません。
 そして話はT氏の上司から聞いた話に話題が移っていきます。人生で幸福になる方法とか、努力しても運次第な人生だけど、その運を引き寄せる方法とか…その時の私も私自身の過去につながる部分があったのでつい話に乗ってしまいましたが、本当は最初から作り話だったと思います。
 そして幸福になる方法は毎日朝夕方に15分ほど簡単な声出しみたいなことを続けることだと言い出しました。私は最初、スポーツ選手が行うルーティーンみたいなことかとT氏に言いました。しかし、似ているが違うと言われました。言葉には力があると。確かに私も言葉には力があると考えています。言葉で人を傷つけることも殺すこともできますが、反対に支えになることも。なので、そのまま話を聞いていました。
 T氏は言いました。「最初の1回はまず教えをくれる指導者のところに行って話を聞く必要がある」と。まあ、それぐらいはするだろうなと思いました。しかしT氏は、私が身の上話をするという悪手を指しまくっていたことを咎めるために、無理攻めの大悪手を繰り出してくれました。「隣町にその場所があるから、この後すぐに車で行きましょう」と。
 その言葉を聞いた時、私は困惑しました。そもそも今日外出していたのはリハビリのためで、1時間程度で帰宅する予定でした。既に2時間近く経っているので話が済んだらすぐに帰宅するつもりだったのでこれ以上は外にいるつもりはなかったのです。しかしT氏はすぐだから、ちょっとの時間だからなどと言って、しつこくその場所に連れて行こうとして来ました。
 そしてこちらを信じさせるために、契約書を書かせるから、詐欺だったら訴えていい。何ならスマホで常に警察へ電話できる状態で聞いていいなどと言ってきました。流石にここまでくると引いてしまいました。正直ここまで言われると逆に警戒心が爆上がりしました。
 一旦アニメの話題に戻ろうと提案すると、「これからもアニメを楽しむためには今変わらなければいけない」などと一蹴。帰ってアニメやゲームをしたいと伝えても「それよりも優先すべき」と言われ、私の煮え切らない態度に「この考えてる時間がもったいない。どんどん幸せに過ごせる時間がなくなっていくよ!」と強引に連れて行きたいという考えが聞かなくても分かるぐらい露骨になっていました。さっき会ったばかりの相手を車に乗せるってそこまでの関係になってないと思うし、もう帰ってアニメやゲームしたい気持ちがバリバリだったので断ります。
 しかし、T氏はしつこく理由を聞き、その度に私の理由を否定して今すぐ行こうと誘い続けます。ついには彼女がいないことや結婚とか人生でやりたいことないのかなどと言われ、流石にカチンときて二次元の彼女がいると言いました。しかし相手はでも現実がーなどと言ったのでうんざりしてきました。
 入店してから1時間ほど経ち、ようやく諦めたかと思えばモロ宗教の広告を見せてきて、色々人生の目標だのどういう死に方だの来世だのと…生きる目的は成仏することとか言った時には幽霊推しであることを言わなくてよかったと思いました。絶対衝突します。絶対まつりちゃんを成仏させようとか言ってきます。それ言われたら私はT氏を殴り殺して犯罪者になっていました。
 等々私の人生だけでなく、社会や政治、輪廻転生した後の未来などまで話が飛躍していき、結局その広告を最後まで説明しきっていました。流石に諦めるだろうと思った直後、YouTubeにアップされてる代表の演説を聞かされることになりました。この演説は何言ってるかほとんど頭に入ってきません。
 仕方なく演説を聞いていると、T氏はトイレに行くと言って席を立ちました。しかし、15分程経っても戻ってこず、おかしいと思っていると、店の外で同世代の男女数人と話しているのが見えました。それを見た瞬間、T氏に対する不信感がMAXになりました。演説聞くのを辞めて、ゲームでもやりながらT氏が戻ってくるのを待っていました。本当はすぐに帰ろうと思いましたが、ファミレスの会計がまだで、私自身の分は払うつもりだったので残っていました。今思えば金だけおいて帰れば良かったです。また、T氏は入店直後と注文後と2回もトイレで離席していました。多分その時に仲間を呼んでいたのでしょう。
 結局演説を聞き始めてから30分経ってようやくT氏が戻ってきました。悪びれもせず戻ってきたT氏に問います。話していた人は誰?T氏は友人と答えました。T氏は私の住む町とは6駅程遠くに住んでいると言ってました。この町に来たのはアニメショップが住んでる町になかったから今日ここに来たと。職場は50代以上の人ばかりで同じ趣味の話ができる同年代がいないとも。そして、元々人間不信でアニメ好きだったとも。そんな人間が、たまにしか来ない町で、たまたま、同世代の友人4人と出会う?随分と馬鹿にされたと思いました。そもそも人を誘っておいて、30分程放置して自分は友人とお喋り?常識も礼儀もないのかと。まあ、その友人たちが入店してきて一緒の席に着かれた方がもっと危なかったですが。
 それから私はお金をテーブルに置いて帰りました。T氏に会計を任せさっさと店を出ました。店の外にはT氏の「友人」がいたので、一瞥して自宅の方へ向かいました。帰り道、尾行がいないか気を付けて。
 帰宅するとT氏からLINEでさっきの演説とかのURLとかが来ました。即T氏をブロックしました。親に話すと絶対それ危ない奴じゃんと言われました。その日は本当に嫌な気持ちになりました。と同時に、自分の甘さを痛感しました。少なくとも本名と近辺に住んでることは掴まれているので、今でも駅周辺を歩くときは警戒しています。

ここからは余談

今回の経験で、私がどれだけ甘かったか痛い程痛感しました。しかし、相手もまた、オタクを舐めてると思いました。オタクはアニメやゲームばかりで現実が見えてないと思ってるでしょうが、こんな悪質な勧誘から地獄に引きずり込まれる話、二次元にも腐るほどあります。そもそも怪談とか怪異の話は子供が危険な場所に近付いたり騙されたりしないよう注意するために作られたお話が多いです。そしてそれは現代、お化けに代わりヤクザ、宗教団体、半グレ、その他裏稼業を題材にしてたくさん作られています。よりリアリティのある教訓をたくさん学んで来ました。それらの経験もあって今回は逃げ切ることができました。そして同時にムカつきました。私たちの愛するコンテンツをだしにして引きずり込もうという魂胆に。
一応翌日にはアニメショップに行ってこのような被害にあったことをお伝えしました。店員さんからは警察にも行った方がいいと言われたので警察にもお伝えしました。金銭的被害や拘束などをされていないため法的には対応してもらえませんでしたが、どこの団体だったかはLINEに送られてきたメッセージに書いてあったので、それを見せました。摘発などには至らないでしょうが、指導ぐらいはされてくれるといいな。そして少しはこのような勧誘活動が減ってくれるといいな。


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