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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん第二章~#12
こちらの続きです
『忘却の彼方』
エセリウムの謎について解き明かすため、ドワーフ遺跡、アルクンザムズへやってきました。
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中に入ってみると、地響きと共に激しい地震に襲われました。かなり地盤が不安定な場所のようです。注意して進まなくてはなりません。
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態勢を立て直していると、どこからともなくおぼろげな女性の声が聞こえてきました。
「お願い、引き返して…手遅れになる前に…」
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かまわず奥へ進んでいくと、突然青白い亡霊が背後から現れました。
「はあ…まだここで、何をしているの?」
弓を背負った冒険者らしき女性の亡霊です。呆れたようにこちらを見据えてきます。
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「当てて見せようか。宝が目的だね?他の皆と同じように」
「あなたは…?」
「あたしの名はカトリア。かつては…冒険者だった。こういう遺跡をほぼ20年間暴いてきたよ」
カトリア…?どこかで聞いたことがあるような…
「私はある大物を追っていたんだ。それでここにたどり着いて…失敗した」
ここで命を落としてしまった、ということでしょうか。
「エセリウムって聞いたことある?ドワーフの希少な鉱物だよ」
まさに、私が気になっているものです。
「それを扱うために、彼らは特別にエセリウムの鋳造器具を作り上げる必要があったらしいんだ」
あの本に書いてあった話ですね。
「あたしは伝説を追うのに生涯を費やした…あの見習いがすべてを盗み、彼の名前ですべてを発表するまではね」
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あの『エセリウム戦争』は、カトリアさんの研究からの盗作…!?そういえばタイトルの下に『わが友であり同僚でもあるカトリアに捧ぐ』と、申し訳程度にかいてありましたね。
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カトリアさんは悔しそうに続けます。
「そして今…眠りにはつけない。証拠をつかむまで。あたしの発見、業績を世間に示す何かをつかむまでは。あたしの人生に…重要だったことをね。でも…絶望的だよ。他の皆と同様、あたしもここで死んだ。さあ帰りな。次の犠牲者になる前に引き返すんだ」
たしかにこの遺跡は他と比べてもかなり崩壊が進んでいます。しかし、ここまで来て引き下がるわけにはいきません。
「自分のことは自分でやれます」
「ふふん…そうかもね」
カトレアさんは私をじっと見て笑いました。
「でも、あたしもできると思ったんだよ。やめるよう説得するのは無理そうかな?あたしも昔はあんたみたいだった。まあ、辿り着きたければ手助けが必要だよ。手を…貸そうか?」
どうやら気に入ってもらえたようです。手助けをお願いすることにしました。
「それにしてもこの遺跡、すごい状態ですね」
暗くてよく見えませんが、柱や床は崩れ、数歩先は切り立った崖のようになっています。
「ずっとこうだったわけじゃない。かつて見た中で最も保存状態のいいドワーフの都市だった。その後…地震が起きたんだよ。今は…そのままの部屋が一つ見つかれば幸運だね」
さきほどから地震は繰り返されています。
カトリアさんも、地震によって突然できた地面の裂け目から落下してしまい、命を落としてしまったと吐露しました。その後歩き回っていると、遺体を見つけました。
「…あたしの最後の場所だ。すごい落ちっぷりだったな…」
自分の死体を見つめる目は悲しそうです。思い残したものがあまりに大きく、こうして亡霊となりこの場所を彷徨っているのですから当然でしょう。
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頭上を見上げると、空まで続く大きな地面の裂け目が見えました。あんなところから落ちたらひとたまりもありませんね。もう少しずれていたら、水の中でぎりぎり助かったかもしれませんが…
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「荷物から私の日記を取り出してくれない?それが必要になるよ」
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中を拝見すると、研究を盗んだ見習いへの暴言から始まり、エセリウムに関する様々な情報が詳しく記載されていました。
その後、遺跡に住み着くファルメルたちの襲撃を交わしつつ、奥へと進んでいきます。道中で珍しい動力装置を見つけました。
カトリアさんによれば『動力共鳴装置』と呼ばれるもので、殆ど知られていない代物だそうです。
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「叩いてみて、そうすれば…必要な仕掛けを担ってくれるはず。」
言われた通りに装置を殴ってみると、ゼンマイのようにぐるぐると回って近くの扉が開きました。なるほど、レバーのような仕掛けになっているのですね。
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その後、ファルメルを倒しつつ…
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カトリアさんが残した『ゼフィール』という名の弓を手に入れました。
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そうこうしているうちに、大掛かりな壁にいきあたりました。壁には扉があり、奥へ進むためには五つ設置されている『動力共鳴装置』に物理的な衝撃を当てなくてはならないようです。
カトリアさんによれば、順番通りに当てなければとんでもない罠が発動してしまう、とのこと。
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周辺にはいくつもの遺体が転がっています。この壁に挑戦し、亡くなっていったようです。そのうちの一体がメモを残していました。
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これは…順番を示したメモのようですね。
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二つのメモから確定した情報を基にやってみます。不確定なところはもはや…勘でいくしかありません!
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蒸気を発し、扉が開きました。どうやら一発で成功したようです。
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奥へ進むと、あの青いクリスタル…エセリウムの破片を発見しました。
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「本物なんだね…」
カトリアさんは感慨深そうです。
「ちょっと見せて。…ふふん…ここの縁を見て。正確に切断されている。もし、ほぼ同じ大きさの破片がもう一つあれば…ぴったりはまるはずだよ」
私が持っている他の破片を組み合わせればいいということですね。それにしても、これはどんな意味を持つのでしょう。飾りでしょうか?
「これの絵を見た事があるよ。この破片は…鍵の一部だよ。純粋なエセリウムからできた鍵!鋳造器具への鍵だ!」
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「それなら、鍵を完成させないと!」
私が持っている破片を組み合わせても完璧な形にはなりませんでした。まだあと二つ、必要なようです。そして、鋳造器具自体も。
「やる事は山ほどある。出発して色々探し始めよう。また会おうね。必ずだよ」
カトリアさんは亡霊の姿のまま冒険を続けるつもりのようです。すごい思念ですね。
「この長い間で初めて、あたしが…あたしたちが…本当に成し遂げられる気がする。あんたのおかげだね、ありがとう」
そう言い残すと、ふっと姿を消してしましました。
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続いてラルドサールへ。住み着いていた賊を片づけ…
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ドワーフ・センチュリオンを撃退し…
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三つ目の破片を手に入れました。
開けるとよし!
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最後はムズルフトにある保管庫です。カトリアさんはすでに到着していました。
「そこにいたんだね。この扉を手伝ってくれないかな?」
扉の鍵をこじ開けます。
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見つけました。エセリウムの破片です。これで4つ揃いました。
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「手助けに本当感謝するよ。それが最後の一つだね…いよいよだ。じゃあ鋳造器具の前で!」
カトリアさんはそう言い残し、再び姿を消しました。
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そうしてやってきたのはビザルフトの遺跡です。色々な場所を冒険してきたつもりですが、まだまだ訪れたことのない土地がたくさんありますね。
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山賊やドラゴンを片づけているうちに夜が明けました。事が住むと、一緒に戦ってくれていたカトリアさんが駆け寄ってきました。
「やったね!破片を持ってきてくれたんだ!」
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「ここの機器を見て…」
不思議な形をしたオブジェのようなものがあります。中心の歯車に、エセリウムの破片を組み合わせたものがはめ込めるようになっています。カトリアさんに言われるまま、クリスタルをはめ込んでみると、金属製の矢印やリングがぐるぐると回り始め、やがてぴたりと動きを止めました。
なんと、クリスタルの破片だったものが一つの円盤のようなものに変わっています。それを取り外して手に取ると、地響きが聞こえました。足元が揺れています。
「戻って!早く!」
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ゴゴゴゴゴゴゴ
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巨大な柱のようなものが地面から現れました。回り込んでみると、エレベーターの入り口になっていました。レバーを引くと地中深く運ばれ、ずいぶんと時間をかけて地下へ到着しました。
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そこはドゥーマーの遺跡に違いありませんが、いままで訪れたどの遺跡よりも完璧な状態で残されています。
「ここに…四千年もの間来た者がいないと思うと…」
カトリアさんは信じられないとばかりにあたりを見回しています。
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さらに奥へ進んでいくと、マグマが湧きたつ空間に黄金の巨大な機械が佇む施設に行き当りました。
「あれは…鋳造器具?」
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中はむせかえるような蒸気です。
「ゴホ…この蒸気を払って、見てみようか」
蒸気バルブを見つけたので止めてみると、機械人形たちが何体も飛び出してきて襲い掛かってきました。ここの番人たちのようです。最後には炎を吐きつけてくるフォージマスターまで現れました。耐火の薬を服用しつつ、三人で戦います。
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なんとか番人たちを制すると、カトリアさんは周囲を見回していいました。
「することはあと一つだけ。これが実際に動く、真のエセリウムの鋳造器具だと証明しなくちゃならない。もちろん、何かの鋳造によってね!さあ、これだけのことをしてくれたのだから、あんたがやるべきだよ」
「私が!?」
何千年も隠されていた鋳造器具を使って、見た事もないエセリウムを鋳造する。そんなことが私にできるでしょうか…
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鍵として使ったエセリウムと、部屋にあった資材を使って挑戦します。チャンスは一回だけ。
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どきどき…
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どうやら冠、杖、盾の三種類を作成できるようです。
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やってみると意外と簡単にできました。
「美しいね。あの王冠…非の打ちどころがない」
カトリアさんも感慨深そうです。
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「そしてこれで…完了だ。あたしたちが見つけた物を否定できる奴なんていない」
仲間に裏切られ、手柄を奪われた悔しい気持ちも昇華できていたらいいのですが…。
「カトリアさん、これからどうされますか?」
「あたし?目的はもう果たしたよ。でもあんたは…それを持ちかえって。そして誰かに聞かれたら、あたし達の発見を伝えてよ」
さっぱりしたような、でも少し寂しそうな、そんな声です。
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もう彼女は自分の手でこの功績を本にすることはできないのです。死んでしまっているのだから…そう思うと胸が苦しくなりました。
「おめでとうございます…そして、ありがとうございました、カトリアさん」
「この瞬間を本当に長い間待っていた。ようやく…眠りにつける。名残惜しいけどここでお別れ…楽しかったよ、じゃあね」
「あ…」
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カトリアさんは行ってしまいました。誰もが発見できなかった偉大な功績だけを残して。
とても寂しい気持ちではありますが、彼女の信念は死後も貫かれ、こうして成就することができたのです。きっと幸福な気持ちだったに違いありません。
こうして、ドゥーマーの技術に魅せられた人々の物語がまた一つ幕を閉じました。
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