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オンラインでもできる、今の時代の新入社員研修 (3BOOKS特集記事)

本コンテンツはJAM水谷社長へのインタビューをもとに記事作成しております。

目次
1、新入社員研修の位置づけと目的
2、インプットすべきはテクニックより原理原則」
3、オンラインでもできる、今の時代の新入社員研修

本日リリースした3BOOKS for businessをどうやって新入社員研修に活かすのか。そもそも新入社員研修は何のためにやるのか。何を学ばせると良いのか。
そんな問いに対してお応えするのが本特集になります。

新型コロナ感染症によって、人事も新入社員も困っている会社は多いです。だから3BOOKSは4月いっぱいは無料で新入社員研修に役立つコンテンツを公開します。
ぜひ、ご利用くださいませ。

それでは以下、特集記事です。
おもしろいです!

本日リリース 3BOOKS for businessはこちら


新入社員研修はビジネスパーソンとしての土台づくり
良質なインプットこそ一番


1、新入社員研修の位置づけと目的

この世界は“価値交換システム”でできている
新入社員研修で最初に伝えるのは、「この世界は“価値交換システム”で成り立っている」ということです。商品が良いからお金を払う、電車に乗らせてもらったからお金を払うといったように、世の中は昔でいうところの“物々交換”でできています。

新入社員研修の冒頭で問います、「新入社員研修をやっているこの現状をどう捉えますか?」と。学生時代は「お金を払って、教育を受ける」というギブとテイクの関係、お金を払い、教育を受け取るという価値交換システムがきちんと機能していました。それが新入社員研修においては「お金をもらって、教育を受ける」というギブとギブの関係です。価値交換システムは機能していない状態です。

新入社員には、このギブアンドギブである現状の違和感に気づき、本気で学び、何かを得て、必ず未来に何かを返すという意識を強く持って研修を受けてもらおうとしています。この意識がまずは一番重要です。


研修は良質なインプットがゴール
研修で教えられるのは、「知識(何を学ぶか)→知恵(どう使うか)→行動(どう行動するか)」というプロセスのうち、最初の「知識」のみです。例を出すと、営業研修の場合、「顧客の立場になって考えると良い(知識)→顧客の考えをどうやって引き出すか(知恵)→実際に営業してみる(行動)」となります。知識は受講者全員が同じものを得られますが、知恵の部分は知識を使う人それぞれによってやり方が異なり、行動部分は当然ながら結果が異なってくることがわかります。研修では、良質なインプット、しかも知恵として使える形で知識を提供することがゴールとなります。


新入社員研修はビジネスパーソンの土台づくり
では、インプットする知識とは一体どのようなものなのか。一言でいうと「これからのビジネス人生の土台になるもの」です。言い換えると「ビジネスにおける原理原則」です。新入社員研修はテクニックに逃げてはいけません。それよりも壁にぶつかった時や悩んだ時に立ち戻れる土台となる考え方そのものを学んでもらうのが新入社員研修の目的です。

研修と読書、そして今回リリースした3BOOKSがインプットという点でどう違うかというと、結論は同じです。それは土台となる、原理原則となる「インプット」はこれらどの方法でも手にすることができるからです。


2、インプットすべきはテクニックより原理原則」


新入社員研修で教えるのはビジネスの世界における原理原則
なぜ、教える内容がテクニックではなく、ビジネスにおける土台となるような原理原則なのでしょうか。その答えは、原理原則は時代が変化してもずっと使える最強の武器だからです。

今回は本を例に説明します。研修でもよく題材となる『7つの習慣』という本は“信頼残高”について考えさせてくれます。ビジネスでもプライベートでも信頼は重要です。そしてこの積み上げた信頼は一瞬にして失うこともあります。これはどんなに時代が移り、テクノロジーが進化しても変わらない原理原則です。他にも『思考の整理学』は、“考える”ということそのものについて考えさせてくれます。『君たちはどう生きるか』は冒頭で自分という存在がこの世界における小さな点であることを気づかせてくれます。

このよう学びや気づきはどんなに時代が変わっても決して色あせることはない原理原則です。これを新入社員の時期に体感することが、今後のビジネスキャリアに多大な影響を与えるのは逆に先輩社員であるみなさんならわかりますよね。


研修の原理原則を捉える
インプットをするにあたって、研修と読書で変わらないのであれば、研修いらないよね、となると思います。極論ではそうなのですが、実際のところはそんなにうまくいきません。その理由について少しだけご説明します。

まず一番の理由は、みんな本読まないよねというのに尽きます。すごく簡単な理由なのですが、そもそも人が自分一人で積極的に学習できるのであれば、知識の獲得という点においては学校も読書も研修も何もいらないのです。ただそれをやらないから学校や研修が必要になります。

それに加え、読書より研修の方が理解をしやすいという特徴があります。理由は簡単で質問できるからです。あと、研修ではディスカッションやワークショップができます。単純に知識を得るだけでなく、実際に得た知識を使って議論したりワークしたりすると学習定着率が高まります。


ラーニング・ピラミッドに学ぶ教育研修の方法
みなさんは、アメリカ国立訓練研究所が発表した、学習方法と平均学習定着率の関係を示した「ラーニングピラミッド」というものをご存知でしょうか。

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この研究によると、講義や読書で得られる知識の定着率は10%程度ですが、グループディスカッションをすると50%、実際に体験すると75%、そして人に教えると90%もの学習定着率を得られます。

つまり、新入社員研修に限らず学習の原理原則を考えると人事部も何をすべきかが見えてきます。ただ知識を得るだけの研修や読書ではほとんどの場合、学習定着率が低い。その学びに加え、何かしらのアクションを伴った理解は学習定着率が格段に上がるということです。

新入社員研修はビジネスパーソンの土台を作るための原理原則を学ぶものだと言いました。この原理原則を知る手段としては、研修も読書も3BOOKSも同じです。むしろ読むべき本を厳選し、本のエッセンスが凝縮された3BOOKSの方が自分でやみくもに読書するよりも効率的かもしれません。肝心なのは「知った後」にどうすべきかです。


3、オンラインでもできる、今の時代の新入社員研修


ビジネスにおける原理原則をどうインプットさせるか?
これだけ不確実性の高い現代に生きる人は、変化に対応する力を磨かなくてはいけません。そう、昔よりもこの原理原則を学ぶ必然性は高まっています。

安心材料としては、これら原理原則は日々変わっていくものではないということです。全部本に書いてあります。その知識をどう学び、どう活かすか。その土台をつくるのが新入社員研修です。


今日からできる、オンラインツールを使った新入社員研修
ここでは、オンラインでできる新入社員研修の1つのやり方をご紹介します。
シンプル5ステップです。簡単な解説もそえておきますね。

Step.1 原理原則を学ぶ
何かしらの原理原則にあたる知識を学んでください。3BOOKSだと1冊につき10分で聴ける/読めるし、本質に焦点をあてているので効果的で便利です。
Step2. 自身の体験に照らし合わせ、アウトプットしてみる
自身の過去の経験をもとに、その原理原則があてはまるものがないかを探し、実際にその経験を書き出してみてください。オンラインで共有するものなので、ワードでA4用紙1枚程度(1000文字以内)にまとめると便利です。
Step3. 他人にそのアウトプットを説明する
新入社員同士で、2、3人でペアになって、そのアウトプットを交換してください。そして自分のアウトプットをzoomやLine電話等のオンラインツールを使って実際に口頭で説明してみてください。わからないことがあったら質疑応答をしましょう。
Step4. 自分が学んだ原理原則を相手に教える
自分の経験に加えて、最初に学んだ原理原則はこういうことだと説明してみてください。ここでその原理原則をどれだけ覚えているかがポイントです。
Step5. 書いたアウトプットを人事に提出
最後にどんなアウトプットだったのか、人事部に作ったワード1枚を提出したら完了です。

全体としては人数にもよりますが、1つの原理原則につき、2時間くらいでできる研修だと思います。

ポイントとしては、
・ 必ず経験とともに原理原則を紙に落とすこと。まずこれで原理原則が自分事化します。
・ 次にオンラインツールをつかったコミュニケーションを取り入れること。相手に説明することによってコミットメント効果が得られます
・ そして必ず提出させること。学習結果を人事が目で測ることができます。

これであれば、1日2冊くらいはできると思います。

そして1日の最後に人事あてに「今日の学び」をメールで送るように指示してください。結局のところ、最後に思い出せる量がその本の価値であり、原理原則が身についているかどうかなので。

最後になりますが、3BOOKS for businessに「新入社員研修で読ませたい本3冊」として以下のエッセンスがあります。どれも新入社員や若手社員にとって、仕事の原理原則を身につける素晴らしい本です。ぜひ一度聞いてみてください。

『君たちはどう生きるか』吉野 源三郎著、 岩波書店
『7つの習慣』スティーブン・R.コヴィー、キングベアー出版
『思考の整理学』外山 滋比古著、筑摩書房


2020年4月1日リリース
無料公開中!
3BOOKS for businessはこちら

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