SEO記事作成における網羅性の本質

SEO対策された記事を書くのに「網羅性」が重要と言われています。確かにその通りです。網羅性は大事。

ただ、単なる情報の寄せ集めを網羅性と捉えると勿体ないです。網羅性の本質は、“ユーザーが知りたがる情報”が満遍なく書かれていることです。

例えば以前私は格安スマホを比較したうえでどのキャリアにするか決めたいと考えていました。

求めていた情報は以下の通り。

  • 地下鉄で電波が入るか

  • 月額料金

最初に検索した時に知りたかった情報はこの2つくらいです。私は楽天モバイルを使っていたのですが、東京メトロで電波が入らなすぎて辛かったので、ほかのキャリアを検討しようとしたところでした。

なので、最初の段階では「地下鉄で電波が入って安いスマホ」くらいのふわっとしたニーズで検索をしています。

その後、調べていくうちに地下鉄でも通信が問題なく出来る格安スマホについて書かれた記事を発見しました。

次に知りたくなるのは、「本当に地下鉄でも電波が入るのだろうか?」という問いに対するアンサーです。私は若干疑り深いので情報が正しいかを気にします。実際に地下鉄で電波が入るか検証している情報があればベストですが、ほかの人の口コミでもまぁ良しとしましょう。

さぁ、とりあえず地下鉄でも電波が入る格安スマホは分かった。次に気になるのは月額料金です。安いに越したことはありません。

まずは月額料金がいくらかかるのかを確認。そのあとに家族割やお得なキャンペーン情報が無いかを探します。自分が適用できるキャンペーンがあったら御の字です。

この段階で、「あれ?そういえば自分の端末はほかの格安スマホキャリアに対応しているのか?」と不安になってきます。元々格安スマホだったから多分対応しているはず。。と思いつつも確証は持てません。

自分の端末が格安スマホに対応しているかを確認します。ああ!よかった!対応しているようです。

それでは最後に申請方法です。店頭に向かう?予約は必要?ネットだけで完結できる?そのやり方はどうすれば…etc。


私はこのような気持ちの流れで格安スマホを探していました。

何が言いたいかというと、ユーザーが知りたい情報は次から次に変わるということです。1の情報を知ったらそれに関連する2の情報。2の情報を知ったら3の情報。そういえばと思って5の情報を知った後に、4の情報も見ておきたくなるといった具合です。

ユーザーが知りたがる情報は感情とともに記事の中で移り変わります。

つまり網羅性とは、ユーザーの感情に沿って情報を載せることです。ユーザーは次から次へと知りたいことや気になることが出てくるので、網羅性を意識した記事は文章量が多くなります。長文だから高評価されるのではなく、ユーザーの感情に従ってベストアンサーを出し続けているから評価されるという論理です。

「そうそう!これが知りたかったんだよ!」という情報が適切なタイミングで現れる記事って気持ちいいですよね。その繰り返しが行われる記事は読み応えがあってユーザー満足度が高くなります。

網羅性を単なるキーワードに関連した情報と捉えると、ユーザーの感情に併走した記事が出来ません。「とりあえずなんか関連した情報まとめといたから、適当に見といて」という態度が記事から透けて見えます。これこそがユーザーニーズを無視した記事と言えるでしょう。

SEO対策をした記事を作るのに網羅性は大事です。しかしそこにはユーザーと向き合って、その人の感情に寄り添いながら情報を届ける必要があります。

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