主観&バイアスとかいうラスボス
まぁ認知バイアスのことなんだけど。話していると「主観!」「偏見!」と咄嗟に思い浮かんだので、ここでは主観&バイアスとさせて欲しい。
自分がいない間に営業から提案があったらしく、その話を先輩に伺った。「新しく案件を導入しないか?」という打診で利益に直結する話だった。
しかし先輩はすでにその話を断ったらしい。
先輩「俺はこの案件はよくないと思うから話は断っておいたよ。」
私「そうなんですね。ちなみに先輩はなんでよくないと思ったんですか?」
先輩「自分が見ててよくない案件だと思ったからだよ。サービスの質が悪い。それにAさん(業界ではちょっとだけ有名な人)がよくないって言ってたし。やる意味があんまり無いでしょ?」
私「そうですか…。先輩サービスの質が悪いと感じたと思うのですが、少なくとも私は使っていて満足しているサービスのひとつですよ」
先輩「あっ、そうなの?なんかあのサービスって使いにくくない?料金も高いし」
私「たしかに料金はほかより少し割高ですけど、使い勝手がバツグンによいので重宝していますね。私の場合ですが」
先輩「ふーん。あ、そうだ。あとこの案件を導入したら、対外的な見栄えがあんまり良くないんだよね。Aさんに口撃されて風評被害出たら嫌だし」
私「風評被害は困りますね」
先輩「でしょう?そういうリスクはなるべく避けた方がいいかなと思って」
私「リスクを減らすためにこういうやり方でしたらどうでしょう?こういう見せ方であれば、風評被害を受けることは格段に減らせるかと思います」
先輩「あーそうか。うん、そういうのもあるか。でもあんまりよくない案件だし、時間もったいないからいまはこの話は置いておこう。ステイで」
私「…分かりました。」
という感じ。
先輩の意見も尊重したいとは思う。しかし明らかに前向きに検討した方がいい案件だった。少なくとも先輩が考えていたサービスの質の悪さや風評被害のリスクは解消できたはず。
ただ、先輩の中ではこの案件の採用可否は決まっていたようだ。話をしていてもあまり響いていなかったし、先輩のその姿勢を感じたから、私はどうにかして先輩の意見を尊重しながらも前向きに検討してもらえるように動いたつもりだったけど無念。
自分が利用するサービスや商品だったら主観と偏見で決めてもらって全然構わない。
しかし、仕事においては別である。サービスや商品を買うのはいち顧客である。私たちではない。それならば自分がどう思うか・ほかの人がそのサービスや商品をどう言っていたかなんて関係ない。商品を購入する人にとって、この商品・サービスがどうなのかという点を考える必要がある。
主観と偏見は要するに、自分目線だ。自分目線でしか物事を考えられないとせっかくのチャンスを見逃してしまう。それは勿体ないなと思う。
まぁこれを書いている私自身も主観と偏見で周りのことを判断しているかもしれない点は否めない。とはいえ、仕事の話をする時には主観的な意見と客観的事実は分けることを気を付けたい。
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