仕事への取り組み方を(結果的に)変えてくれた1冊

私は大石哲之さんの「コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ」を読んで、仕事への取り組み方が変わった。

具体的には、自分の業務における課題を解決するための本を読み漁るようになった。その結果、仕事が効率よく進むようになり、成果を出せるようになった。

「なんだ、読書術の本か」と思った方、少し待って欲しい。この本は、仕事で成果を出すための読書術という意味で非常に秀でているのだ。

特にビジネス系インフルエンサーや有名な経営者が勧める本をよく読んでいる人におすすめしたい。本書を読むと、自分の読書行動がガラッと変わる可能性がある。

というのも、本書では「いま読むべき本は人によって異なる」という主張がされている。ここがポイント。

当然だが、本を読む人はそれぞれが別人である。一人ひとり違う環境で違う仕事をしている。同じ業種・職種だったとしても、それぞれの企業によって行う仕事は異なっている。そういう意味では、全ての仕事の課題を1冊で解決するような本は存在しない。

しかし、実は探してみるといま目の前にある仕事の課題を解決しうる本というのは存在する

たとえば私は、転職したてで新しい会社に入った時に「うわー、周りに相談しずらいなー」という悩みを抱えていた。そんな時に『超一流の相談力』という本を見つけた。結果、すぐに相談できるようになった。

あるいは「マニュアルを整備しておかないと、将来仕事が回らなくなるぞ」と考えた時、『小さな組織の人と組織を育てる業務マニュアルの作り方』『「マニュアル」をナメるな! 職場のミスの本当の原因』などの本を見つけた。結果、マニュアル作りの体系的な知識や勘所が分かり、マニュアル作成にスムーズに進めた。

このように、いま目の前の仕事に対してピンポイントで解決策をくれたり、気づきを与えてくれる本というのが存在している。成果をあげるために読書するなら「今の自分に必要な本」を選ぶのが肝である。

そのとき自分が取り組んでいる仕事上の問題にフォーカスすべきです。そして、具体的に実践ができるレベルの表現をイメージすることが大切です。

コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ

つまり、仕事で成果を出すためには本選びが大事

営業メールを書くのに時間がかかっているなら、営業メール文章の上手い作り方の本を読むのがいい。プレゼンがクライアントに響いていない時は、クライアントに響く資料の作り方いうテーマの本を読む。

このような本の選び方をすると、とても前のめりに本を読めるようになる。まさにいま自分が抱えている問題と重なるので共感できる。そして何より、問題を解決する突破口が見つけられそうでワクワクするからだ。そういう本の選び方をしていれば行動することもかんたんだ。なにせいま正に困ってる状況なのだ。その解決策を教えてもらえたらすぐにでも実行に移すだろう。

自分は本書を読んだあとは、ビジネス系インフルエンサーや経営者がおすすめする本を読まなくなった。なぜなら彼らと私では、取り組んでいる仕事が違う。求められていることも違うので、おすすめの本を読んでも仕事と直接関係することが少ないからだ。

もちろん様々な本から学びやヒントを得ることはできる。しかしいま抱えている仕事の問題があるなら、そちらを先に解決した方がよいように思う。

コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ」では、成果を出すためにどんな本を選べばいいのか。そしてその本をどうやって読み進めればいいかが書かれている。

仕事で困っていてなにか突破口が欲しいと思っている方には、ぜひご一読してみてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?