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開催できた卒展

3/7(土)現在、東京デザインセンターガレリアホールにて、千葉大学工学部デザイン学科卒業生による卒業研究・制作展覧会「意匠展」が開催されています。

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この記事の結論は「行った人は感想や良いと思った研究/作品に関して呟いて欲しい」というワガママなお願いです(展示の詳細な写真付きで投稿する際はスタッフに確認してください)。

「わかったよ」という方はもう記事を閉じてくださって構いません。「なんでやねん」と思う方は、このあとに続く記事を読んでいただければ幸いです。

※この記事はあくまで、来場者に感想を呟いてもらうことを促したいだけです。来場者を増やしたいとは思っていません。本末転倒なので。

コロナウイルスの影響で中止になる様々なイベント

ここ最近、コロナウイルスの影響で美大などの卒業制作展が中止になり、学生たち個々人が作品をSNSにアップする姿が多く見られています。#かってに卒制展#桑沢2020などのハッシュタグでTwitter上でたくさんの作品を目にすることができます。

オンライン卒展の企画や、有志を募ってコロナウイルスが落ち着き次第、卒展リベンジを開こうとするなど、新しいムーブも見られます。

開催できなかった卒展へと関心が注がれているかもしれませんが、開催できた卒展にも、今一度注目して欲しいです。

まずお前は誰だ

「開催できた卒展に注目して欲しい」と言うお前はどこの誰なんだ、という声が聞こえてきそうですので簡単に自己紹介します。

今は大学院生で、千葉大学工学部デザイン学科のOBです。ちょうど一年前、同じ会場にて卒業研究・制作展覧会「意匠展」を開催・運営したメンバーの1人です。

40名弱の運営メンバーと共に、1年間かけて展覧会の準備をし、運営代表という立場でいろんな仕事をやりました。

今年度の意匠展を見に行っていろいろなことを考えました。昨年度の元代表という立場だからこそ、何かできることがあるのではと思い筆を執った次第です。

どっちにしても覚悟がいる

まず、開催できなかった卒展を運営していた学生たちは、覚悟を決めて、苦汁を飲んで中止を決定されたかと思います。意思決定の立場にいる人たちの気持ちは本当に計り知れません。

しかし、開催できた卒展にも同じような覚悟と苦労があると思います。世間的にイベントは自粛ムードなので、開催してから「なんで開催した」「よくぞ開催した」など賛否両論になることも予想できます。もし自分が1年ズレで同じ立場になっていたらと考えると、正直嫌です。吐きそうです。

そんな中、たくさんの人達の協力があり、できる限りの対策を打つことで意匠展は開催されています。絶対安全とは断言できませんが、なんとしてでも開催してやるという運営たちの覚悟が見えます。

打たれた対策

開催続行か中止かの協議中に、今年度の運営代表と少し連絡を取り合いましたが、いろんな人に相談してコロナウイルス対策を決めていたようです。具体的にとっている対策は、

・会期の変更/規模縮小(開場時間短縮)

・卒展会場での同窓会の中止

・OBを招いてのトークショー中止

・来場者制限(症状がある方や高齢者、基礎疾患のある方)

・スタッフ、来場者全員のマスク着用義務

・展示物へ触れることの禁止

・入場前後のアルコール消毒

・コメントカードの廃止

・説明スタッフの削減

などになります。細かいものをあげるともう少しありますが、詳しくはHPをご覧ください。この中で3つ、私が特に悲しいと思う対策があります。

1. OBを招いてのトークショー中止

この企画は、昨年度に私が代表だった際、「どうせならなんか新しいことやりたい。意匠展もっと盛り上げたい」と思い他のメンバーと共に新たに企画・実施したものです。初めてのトークショーは概ね好評で、次年度以降も開催され新たな伝統になればと思って後輩に引き継ぎをしました。

しかし、自分の手元を離れて行われる初めてのトークショーは、感染リスクを考慮して中止となりました。

仕方のないことですが、悔しいことです。まぁ意匠展自体はこれからもあるので次に期待です…… 気にしても仕方ない(と言い聞かせている)。

2.  展示物へ触れることの禁止

不特定多数が同じものに触れ続けるのは、感染リスクを大幅に上げるので当然の対策です。すべての展示物に「Dont touch」の表記があります。

卒業生の中には触感に着目した研究やUIの制作をしている人など、触れてみてなんぼのモノが多数あり、その魅力を伝えきれないのは悔しいでしょう。

見に行く方は、ぜひスタッフから作品の説明を聞いてみてください(人数が削減されているので少し難しいかもしれませんが)。きっと面白い話が聞けます。

3.コメントカードの廃止

これが個人的には一番悲しいです。そして冒頭で言った「感想を呟いて欲しい」というお願いに繋がる大元です。

昨年度までは、来場時にコメントカードという名刺くらいのサイズの紙を複数枚渡されて、展示を見ている最中や見終わった後に、気になった、良いと思った展示の番号と感想を書いて受付で回収するシステムがありました。

貸し出したペンと紙で来場者に書いてもらいまたスタッフに返すという、何人もの手が触れる行為なので、コロナウイルス対策のために断念せざるを得なかったのでしょう。

もらった感想やフィードバックは本当に嬉しく、何度でも読み返したくなるものです。今でも手元に残している宝です。

ぼかし

口頭で感想をいただくのも非常に嬉しいのですが、会期終了後も残るという点で非常に貴重です。

このコメントカードの代わりに、展示の最後にある受付でQRコードを読み取るとグーグルフォームに展示のアンケートと、感想を記入できます。

個人的なお願いですが、まずはこのアンケートをしっかりと記入していただければ私としても非常に嬉しいです。

そしてもし余力があれば、TwitterなどのSNSでハッシュタグ #意匠展 と共に感想や気になった展示の写真を投稿していただけるともっと嬉しいです。けっこうエゴサしている人もいるので、きっと制作者に届きます。

昨日今日に行った人や明日行こうと考えていた方は、感想を呟いてあげて欲しいです。「行きたかったけど行けなかった」という感想でも構いません。その感想が持つ効力はきっとあなたが想像する以上のものです。

最後に

展示はあと一日あります。明日3/8(日)、時間は11:00~15:00です。短い時間ですので、来場者が増えるとかえって人が集中してしまい危険です。無理に来場することは控えてください。

あくまで、もともと来場を予定していた方々に、可能であれば感想をしっかりと形に残して欲しいというお願いです。ハッシュタグは #意匠展 (いしょうてん)です。

来られない人たちのためにも、意匠展というイベントの様子や面白いと思った作品を共有する意味合いも込めて感想を呟いてくださると幸いです。

あと念の為、作品の写真をSNSにアップする際は制作者さんに許可をとっていただきたいです。企業との共同研究等で公開できないものもあるはずなので。面倒ですが、お願いします。

そして、開催できた卒展たちに注目した後は、開催できなかった卒展に関心と応援をお願い致します。僕自身も、なにかしらの形で応援をできたらと考えています。

めちゃくちゃワガママばっかり言ってしまい申し訳ありません。また、しつこく念を押しますが、無理な来場はご控えください。規模を縮小して開催している意味がなくなります。でも行った人は感想を残して欲しい……

これですべてのクリエイターが報われるとは思いませんが、同じクリエイターとして1人でも多くが報われることを願います。後輩たちに、卒展やってよかったと思ってもらいたい。

詳細は以下から。



ラーメンのトッピング代にします。遠隔で僕のラーメンを豪華にしてください!!