ティーンネイジャーと100人絵しりとり
「千葉県を自転車で一周しながら100人で絵しりとりしたらおもろいんちゃう?」
なんでもいいから人と違うこと、なんか凄いこと、面白いことをしたかった大学2年次、19歳の僕とY君は、この一言をきっかけに旅に出て100人絵しりとりをしました。
これは5年前のゴールデンウィーク、20歳になる直前の出来事で、毎年この時期になると思い出しては、向こう見ずでエネルギッシュな過去の自分を笑っています。
旅といっても走った距離はたかが300km程度、たった3日間の出来事。不純な動機が満載だったけれど、5年経ってもこの経験が僕の中で生きています。
100人絵しりとりのルールは簡単。
・まず1人目がスケッチブックに絵を描く
・それを2人目に見せて、なにが描かれているか当ててもらって、正解したらその続きの絵を描いてもらう
・その絵を3人目に見せて、当ててもらって、また続きを描いてもらう
・これを100人分繰り返す
僕たちの役目は、せっせと自転車を漕いでスケッチブックを運んで、場当たり的に人に声をかけて、見たことも会ったこともない人の描いた絵を見せ、答えを考えてもらう。
勝手に作ったゲームのルールを盾に、人が集まりそうな観光地を狙って、とにかく話しかけまくった。不思議なことに、声をかけて拒まれることは一度も無かった(親切そうな人を狙った節はあるが)。
一回10分弱のやり取りだが、みんな「頑張ってね」と応援してくれたり「これでご飯でも食べて」と500円玉を4枚もらったりもした。たまにルールを理解せず変な絵を描く人もいた。絵が上手い子供もいた。チ○コ生えてるように見えるリスを描いたギャルもいた。「貧乏大学生の暇つぶしだな」と笑われたりもした(そんなに嫌味な感じではなかったが)。
今考えても、この行いになにか大きな意義や意味があったわけではない。なんの利益にもならない。でもやって良かった。なにかをやり遂げられたような、無鉄砲とも言える自信がついた。
大学生というモラトリアム期間はとても貴重だったんだなと、社会に出て早々に実感しました。
同じようなことをするには制約が多く難しい世の中ですが、今大学生の人たちも(そうでない人も)アイデアの力でこの逆境を楽しんでみてください。
制約があるほど、そこを突破したクリエイティブは輝きます(100人絵しりとりでいう制約は、スキルがない・金がない・時間がない、でした)。
無駄で暇つぶしに見える行為でも、あとから意味が追いかけてきてくれるかもしれません。とりあえず走ってみよう。
↓記録写真(掲載了承済み)↓
協力してくれた方々①
協力してくれた方々②
絵しりとりを描いてくれている様子①
絵しりとりを描いてくれている様子②
道中(2016.5.1)
絵しりとりに協力してくれた方々と、一緒に実施して持ち前のコミュ力で声掛けしまくってくれたY君に感謝。
ラーメンのトッピング代にします。遠隔で僕のラーメンを豪華にしてください!!