見出し画像

ホットケーキできあがり!エリック・カール作


大好きな絵本の一つ「はらぺこあおむし」の作家エリック・カール氏の絵本「ホットケーキできあがり!」を図書館で借りて0歳児の子に読み聞かせてみました。
本を触ろうとするだけで内容は全く理解していないと思われますが多彩な色使いとはっきりした色調が子供の目には新鮮に映るだろうと期待して読み聞かせております。
エリックカールさんの絵本って大胆なイラストで鮮やかだからインパクトが強いのですよね。自分の子供時代を思い返してみると鮮やかな果物たちが印象的だった記憶があります。今は歌もありますよね。はらぺこあおむしのおもちゃにしても洋服にしても可愛いデザインでつい買いそうになります。

あらすじと感想
タイトルから連想出来る通り、ホットケーキを作るプロセスを描いた絵本です。
絵本「ぐりとぐら」にも似た様なシリーズがあった気がしますが、両者共に我々が重宝する「ホットケーキミックス」は登場しません。
卵と牛乳をぶちこんで焼いて終わりではありません。
この絵本の中にはホットケーキという一つのものを作り上げるまでに至る誰かの手助けだったり、当人の努力や情熱だったり、食べ物に含まれている生命の神秘だったりとか、日常で敢えて意識する機会がないけれど見えないプロセスがごくシンプルに描かれております。
正直ホットケーキの要である小麦粉を入手するために小麦畑に足を運ぶ描写には驚きました。え、そこから?でも、考えてみれば過程をすっ飛ばしてミックス粉を手に入れているからそう思うだけで本来省けない部分ですものね。
万物そこに至るまでにストーリーがあることを匂わせる短いながらに壮大な内容を秘めた絵本だと思えます。便利な時代であることは、日常の中にありふれている本当は有難いことを当然のものとして捉えてしまう弊害があるなと思います。
また次回もエリックカールさんの絵本を借りて見てみよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?